表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第2章 アンペル学園短期留学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/341

2-9.リンさんの魔道具店に話をしに行こう!えっ!?変身···、ですか?

 今日は土曜日!ということで本日は2話投稿します!

 素敵な休日を本作とともにお過ごしくださいね。

  グロー歴504年12月14日 曇


 学園での留学は無事終了した。アピアさんのおかげで魔力剣の使い方はバッチリだ!あとは実際に魔獣に遭遇した際にどこまで通用するか?だね。

 


「アピアさん!短い間でしたがお世話になりました!」

 

「こちらこそ、考えもしない武器の扱いについていろいろ考察できたのは非常に有意義だったわ。これから先の道中も気を付けてね!またカイジにやって来ることがあったら是非訪ねてきてね!」

 

「はい!そうさせていただきますね。では、ありがとうございました!」

 

 

 そうして学園から領主邸に戻ってきた。

 

 すると、今日はリオとカーネさんがしょうもないことでケンカしていた。

 

 

「この野郎ー!カーネ!!よくもオレが最後まで大事にとっていたお気に入りのお菓子を食べやがったなー!?」

 

「何をそんなに怒っておるんだ?嫌いではなかったのか?最後まで残っておったから気を遣って食べてやったというのに」

 

「食べてくれって一言も言ってないぞー!!もう勘弁ならないぞー!!表へ出ろー!!今日こそ決着つけてやるぞーー!!」

 

「はははっ!面白い!そうこなくてはな!!久々に全力で相手してやるぞ!!」

 

 

 ···雰囲気からして人型になれて魔力が回復したリオと本気でじゃれあいたいためにワザとお菓子食べちゃったようだね。

 

 カーネさん、めっちゃ嬉しそうに表へ出て行ったよ。これはリオのリハビリ目的かな?正直じゃないね。

 

 

 そしてその日の夕食。リオはまだ全盛期まで回復していなかったためにカーネさんにボコボコにされてしまって、ふてくされていた。

 

 ···リハビリなんだよね?カーネさん?

 

 カーネさんはもう嬉しさ満点の表情だ。リオがある程度復活してきてホッとしたんだろうね。ボコボコにしちゃったけど。

 

 対するアイリさんは不機嫌だ。庭が暴れたふたりに荒らされているのを見て大激怒して魔法で止めたんだよね。

 

 

「おかしいなー?魂の器はアキのおかげで治ったのに、まだ全力が出せてない感じがしたぞー。それに成竜の姿に戻れないって何かあるのかなー?」

 

「ただ単に慣れていないだけではないのか?まぁ、あれだけ暴れることができれば誰も敵わんだろうし、ドラゴン族は寿命が長いから気長にしてればよいではないか!」

 

「そうですわ。私のお気に入りの庭園をあれだけ破壊したのですから、とりあえずは問題ないでしょうけど。···あーっ!非常にムカつきますわ!!」

 

「文句はカーネに言えよなー。そもそもの原因はコイツなんだからなー!」

 

 

 どうも雲行きが怪しいぞ?これは大ゲンカ第2弾かな?今度は3つ巴バトルになりそうな気がしてきたぞ!ちょっと話を変えて回避できないかな?

 

 

「あの~、明日リンさんの魔道具店に行こうと思うんですけど、何か聞いとくことありますか?」

 

「その件ですわね?個人的には山ほどあるのですが、もういいですわ。聞こうとしてることはどれも国家機密級なので、おそらく話してはもらえないでしょうし」

 

「そうですか。では明日はほぼ一日でかけてきますね」

 

「わかりましたわ。気を付けてって、もうある程度自衛できるでしょうし、町中でしたら問題ないですわね」

 

「おう!オレも行くぜー!今日の食べられたお菓子の分、あのばあちゃんの菓子で穴埋めするぜー!」

 

 

 あのー、リオさん?お菓子食べに行くんじゃないんですけど?ボクの世界の話をしに行くんですけど?

 

 まぁ、リオもボクの世界については興味あるだろうから、一緒に聞いてもらった方が手間が省けるしいいかな?

 

 

  グロー歴504年12月15日 晴れ 

 

 そして翌日、ボクとリオはリンさんの魔道具店にやってきた。

 

 ただ、外から店の中をのぞくと何も残っておらず、店の玄関には『誠に勝手ながら閉店いたしました。これまでのご愛顧感謝いたします』って看板が出てたんだ。

 

 えっ!?もしかして元の世界にもう帰っちゃった?話が違うんだけどなぁ~。

 

 でも、約束を破る人じゃなさそうだから、もしかしたらまだいるかもしれないよね?とりあえず扉をノックしてみる。

 

 すると、ガチャ!って鍵が外れた音がした。入ってこいって事かな?

 

 とりあえず扉を開けて中に入ると、そこは前回訪れた屋敷の一室のドアにつながっていた。

 

 

「ひっひっひ!久しぶりだねぇ~。約束通り来てくれたかい?感謝するよ」

 

「おはようございます、リンさん。約束通りボクの世界についてお話に来ました。表の店、閉店したんですね?」

 

「そうさね。来週に元の世界に戻るんだよ。どうやら私の代で観測者(オブザーバー)を終わらせるようだね。後任は来ないし、もうあたしたちの世界からはちょっかい出さないから安心しな」

 

「そうなんですね。もう会えないなんて寂しいですよ」

 

「嬉しいこと言ってくれるじゃあないかい?こんなババアを泣かせるんじゃないよ。さあ、前置きはこれぐらいにしてリビングへ来な。今日はとびっきりのお菓子と昼食をごちそうするよ」

 

「お菓子だってー!そりゃ楽しみだぞー!」

 

「ひっひっひ!食い意地の張ってる白銀竜だね!?魔力の質が大きく変わって、慣れるのにエネルギーが必要だからって食い過ぎは逆効果だよ。まぁ、そのあたりも話してやるとしようかね」

 

 

 リンさん、やっぱりリオの事を見抜いていたね。魔力の質が変わった?せっかくだからそのあたりも聞いてみようかな?

 

 そしてボクたちは立派なソファがあるリビングにやってきた。前回同様、メイドさんがおいしそうな紅茶を出してくれて、なんと茶葉をいただいちゃった!元の世界に戻る際にはほとんど持って帰れないかららしいけどね。

 

 せっかくなので、リンさんにボクたちについて鑑定してもらうようにお願いしてみたよ。

 

 

「ひっひっひ!そんなに自分たちの事を知りたいってかい?じゃあ、まずは白銀竜のアンタから見てあげるよ。

 

 まずアンタ、魂の器を修繕してもらったんだね?アキに。よくやったもんだよ!いったん魂の器が崩壊してしまうと修繕は長い時間をかけてゆっくりと治すしか手立てはないのさ。

 

 逆に傷つけるのは邪法なんだ。アイリって魔法使いは邪法の手法を逆に利用として修繕しようとしたようだけど、それは無理な話ってもんなんだよ。

 

 それをアキの創作魔法で治すなんて力技、だれも成し遂げたことはないね!大したもんだよ。

 

 ただ、修繕といっても元通りには絶対にできないもんさね。アンタには修繕したアキの魔力が混ざっちまってるのさ。

 

 だから元の調子が出ないし、人型になれたとしてもアキと同じ少年の姿、成竜にもアキが成長しないとなれないのさ。

 

 ただ、デメリットばかりじゃないよ。合体変身魔法(・・・・・・)というか、リオの力と体をアキの体に宿して(・・・・・・・・)驚異的な力を得ることができるようになってるね!

 

 これは素晴らしい!あたしが知る限りこれまでの歴史上、そしてあたしの世界でもこんなことができる人間はいなかったね!」

 

 

 ···えっ!?どういう事!?ボクの魔力がリオに混ざっちゃったって、それはもう不可抗力だからあきらめてもらうとして、合体変身魔法?リオの力と体をボクに宿せる!?

 

 えーっと、それってアニメやゲームである『力を合わせて変身だ!』って事!?そんな事ができるの!?

 なんと!知らないうちに合体変身魔法が使えるようになってしまいました!

 これでさらに道中の戦力アップになるね!


 さて、次回はアキくんを鑑定してもらいますが、アキくんの秘密とはいったい何なのでしょうか?

 次の投稿はいつもの21時過ぎあたりですので、お楽しみに~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ