【出てきた登場人物およびその他設定紹介(第17章まで)】
本日朝の投稿で第17章は完結しました。
こちらは設定資料集です。昼にネタバレ集も投稿してますので、よろしければそちらもご覧ください。
※ここではこの章で登場した人物や作中の設定をまとめて紹介しています。また、本編では説明しきれなかったネタバレにはならない裏設定も公開しています。
本編ではありませんので、読み飛ばしていただいても大丈夫です。
1.登場人物
エイル
人間の整調者。元はレオナード王国騎士団第2部隊の副隊長で、統率力が高いことと戦況を見極める力を神から評価されて選抜されたため、今代のリーダーを務めている。
得意な武器は槍で、ユキがいるリム流槍術の皆伝の使い手。神から貸与された力は体力と素早さで、陣形の中心部において指示を出しつつ、ミドルレンジでの攻撃を担当する。
デジア
第14章で登場した妖精の村で龍脈の観測をしていたおばさん妖精。今回は龍脈の力を悪用されており、その流れを把握してムーオに迫ろうと神が考えて選抜し、本人も危機感を抱いていたので即答で返事をした。
武器は使用しないが、バフやデバフといった補助魔法や回復魔法を専門としており、攻撃系魔法も多少は使用する。
神から貸与された能力は魔力量と魔力の流れの可視化。
イピム
虎獣人の整調者。とある町の警護に当たっていたが、魔獣の大群によって集落が壊滅してしまい、傷つきながらも放浪していたところを実力を買われて神が選抜し、本人も復讐を達成できると思って即答で返事をした。
武器は斧で、持ち前のパワーをいかんなく発揮して迫りくる魔獣たちを先陣を切って薙ぎ払い、パーティーの進む道を切り開いていく。
貸与された能力はカーネと同じ身体強化。だが、イピムは持続時間を延ばす方向であるため、継戦能力が非常に高い。
復讐を考えてはいるものの、戦闘以外では非常にきさくなおっちゃんである。
ヨウ
ブートの里を出てから放浪したものの、行く先々でトラブルを起こしてしまい、町から追い出されたりと散々な毎日を送っていたところで顕現していた遊び人の神本人から直接誘いを受けた。
最初は怪しんだものの、自分の暗殺の力や斥候の腕を初めて評価されて嬉しかったためにOKしてしまった。···本当に大丈夫か?
武器は短剣と投げナイフ。貸与された能力は姿も音も熱的にも感知されない完全ステルス。ただ、本人が熱くなりやすい性格なので、殺気を抑えきれないためにナツには完全にバレていた。
ある意味『ネタ枠』として神がちょっとしたお遊び気分で選定してしまっていた。
コル
年明けにリナと別れた後も商隊の護衛中に魔力操作の訓練を行い、休憩時間中には商隊から離れた場所で実際に魔法を発動させたりしてリナに追いつこうと楽しく努力していた。
リナと会った時点で神から目をつけられており、想像以上の成長をした事と、空中戦となった場合に飛行できるドラゴン族を最低1人以上確保したかった事、さらにはドラゴン族では考えられないような高速飛行魔法も使用可能となったことから神がスカウトし、コルも『リナを結果的に守ることができるなら、僕にできるならやります!』と言って承諾した。
ただ、神としてはリナが猛反発することをわかりきっており、コルを整調者にしたことでアキやリオたちを巻き込めるという考えもあった。
巻き込むつもりはなかったアキとリオたちを巻き込まなければならないほど、事態は切迫していたという事なのだろう。
神から貸与された能力は極端な魔力量と魔力剣。リナが教えた広域殲滅魔法をガンガン使用したり、近接戦闘でも水圧カッターや魔力剣を駆使していく。
フブキ
ユキの父親でリム流皆伝で総師範である犬獣人。
若い頃は大陸中を放浪して、各地にあった武術を学ぶ旅をしていて、それまでのリム流に工夫を加えた事と、教育法を編み出した事で少しずつ道場生が増えて、現在では王国で最も有名な武術となった。
ユキには跡取りになってほしいが、将来を考えてフユに婿になって欲しいと考えている。
ヒサメ
ユキの母親で人族。
フブキが放浪の旅の途中で立ち寄った道場の娘で、試合をして一目惚れしてしまい、その場で結婚を申し込んだ。
その場ではOKがもらえず、翌年に再度挑戦して勝利し、結婚に結びついた。
剣術の道場だったため、槍に転向するのは難しかったようだ。
2.魔法
マイクロウェーブ
本編で説明した通り、雷魔法で再現した電磁波魔法。
水の固有振動に相当する電磁波を放つことで水分を瞬間的に沸騰させて高温状態を作り出し、一瞬で蒸発させてしまう、防御無視の脅威の魔法。
フユがアキの世界を体験した際にアキのワンルームで気になった電子レンジを再現してしまった。
L・Wドラゴンキャノン
コルとリナでやった合体魔法のドラゴンキャノン。『L』は『Love』の頭文字から。
コルの左手とリナの右手で同時に放つ。もう片方の手は相手の体に抱きつくようにしている。
コルが整調者というだけあって、威力はケンの時よりも大幅に強化されているが、実際は愛の力で強化されており、撃った際に相手の思いも伝わっている。
3.その他設定
17-4での神狼族のウワサ
イピムが言ったウワサはすべて真実。
過激派と呼ばれる集団が多くの種族の力を取り込むことに執着し、ついには魔獣まで手を出して子を作ってしまったために魔獣の能力を取り込んだ子が誕生した結果、このウワサの通りになってしまった。
バケモノになってしまったのは、能力を取り込みすぎて暴走してしまった子の悲しい結末である。
ワールド・エクリプス
言葉の通り、『世界を喰らう』儀式。
その世界の神の力の核を奪い、神の力を宿した短剣を龍脈に挿し込む事で龍脈を乗っ取り、黒魔力を大量発生させて世界を覆ってしまう。
作り変えられると黒魔力が晴れて新しい神の世界となる。
この状況の様から日食に例えられて世界が黒魔力に覆われる『蝕』から『ワールド・エクリプス』の名がついている。
神殺しの短剣
ワールド・エクリプスを発動させるために必要な儀式用の短剣。
禍々しいどす黒い色をしており、刺した相手を確実に死に至らしめるように強力な呪いも込められている。
対神用に作られているので、アキには防ぐ手立てが全くなかった。
神の力の核
神が創り出した世界を維持するために必要な力および制御を指す。
一般的には神が持っており、ある意味神の世界の身分証や力の銀行口座みたいな役割も果たしている。
これを奪われてワールド・エクリプスを発動されてしまうと、神自身が神としての役割を喪失してしまい、普通の人に『堕ちてしまう』。
そのために核は大変重要なものであるため、保管方法は厳重になっているものである。
しかし、このエーレタニアの神は、自身が顕現中に狙われても大丈夫なようにアキの体を保管場所とした。アキは『旅行保険』の能力で蘇生できてしまうため、セキュリティは高いと考えてのことだった。
今回はそれがついにバレて裏目に出てしまった。
旅行保険
アキの旅行者の能力の一つで、神によって隠されていた究極能力。
第2章において、リンの鑑定で『隠されて見えない能力』と言っていたのはこれだった。
生命の危険があって『回避しきれない事故にあった場合』のみ発動して蘇生し、キズが全快する。
ただし、初回は無料だが、2回目以降発動させるためには毎月保険料を支払わないといけない。さらに家族割にしたら家族全員適用も可!という超チート仕様。
なお、発動回数が増えると保険料が跳ね上がるので、多用は厳禁だ。
ちなみに今回はベーシックプランで、保険料に応じてシルバー、ゴールドの3段階が用意されており、金額に応じたサービスが受けられる···、らしい。
隠していたのは、当時のアキの手持ちの金額では毎月支払えなかったためだった。現在はそれなりの収入があるので解禁されていた。
ちなみに、最初はただの保険だったのが、神の力の核の影響を受けてバグってしまって、超チート性能に化けてしまっている。
なお、収益は神が顕現している時の生活費になっている。
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
明日からは第18章(最終章)全13話『未来へ···』が始まります。ムーオとの戦いにピリオドが打たれます!
次回予告ですが、ハルちゃんに身体強化状態で抱きしめられて一睡もできなかったアキくんは昼まで寝てしまいます。そして午後にはユキちゃんのご両親であるフブキさんとヒサメさんがやってきてごあいさつとお願いをされてしまいます。アキくんはどう返答するのでしょうか?
明日から9日までは夜21時過ぎの投稿を予定しております。お楽しみに~!




