17-20.暴れん坊4人組、それぞれデートをする!ケン編
今日も朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~!
「ミル〜。いるかな~?」
「は〜い。ケン、どうしたんです?」
「今日は1日何もないから一緒に飛ばない?」
「いいですけど、高速飛行はちょっとしんどいです。明日飛びますからね〜」
「うん。だから通常の飛行で。あっ!だったらぼくの背中に乗る?」
「いいですね~!そういえば他の人の背中に乗るなんてやった事ないです」
「じゃあ、それで行こうか!」
アキパパから今日1日デートしておいで!って言われたので、ミルと遊覧飛行する事にしたんだ。
まぁ、ミルは魔力量が少な目なので、長距離は厳しいんだよね。
だから、ぼくがミルを乗せて飛ぶことにした。ぼくなら長距離は問題ないしね!
せっかくなので、ちょっと実験しようかな?
「ミル?ちょっとぼくの挑戦に付き合ってもらっていいかな?」
「なにするんです?」
「大陸一周!!」
「···ヘ?一周するのですか?」
「うん!アキパパの言ってたのが正しかったらできるんだ。せっかくなので試したいんだ!」
「は〜、すごいですね~!いいですよ~」
「ありがとう!もちろん、休憩はするから安心してね!」
「はい。楽しみですね~!」
そしてぼくとミルは外壁の外に出た。じゃあ、始めようか!
ぼくは竜モードになって、ミルを背中に乗せた。フライトナビだと、休憩を2時間ほどとっても夕方には王都に戻ってこれる計算だった。
さあ!行こうか!反時計回りで大陸を一周するぞ~!
ちょっとだけ浮いてからジェットエンジン魔法を発動させた。一気に加速を始め、高度もドンドン上がっていった。
あんまり高すぎても面白くないから、高度1000mぐらいで高速で飛んでいく。
眼下に流れる景色はきれいだね!
「ケン!きれいですね~!私って浮遊大陸から出たことなかったから、こういう風景は初めてです〜!」
「そうだよね~。実はミルにこの景色を見せたかったんだよ。せっかく地上に降りたんだからね!」
「嬉しいです〜!ケンは優しいですね~!」
「そ、そうかなぁ~?あはは!」
北ヘ向かってるので景色はどんどん白くなっていった。空気が澄んできたのか、遠くまではっきりと見えるようになったね。飛んでいて気持ちいいね!
どうやら大陸の北端まで来たようだ。海が見えてきたけど氷に覆われてるようだった。この景色はぼくも初めて見たよ!
「すごいね!寒すぎると海も凍っちゃうんだね〜!」
「ケン!氷の上に何かいますよ~!なんでしょうね~?」
「そんなのがいるの!?前ばかりしか見てないからなぁ~」
「生き物っぽいですね~。結構な数がいますよ~。魔獣かな〜?」
「こんなところにもいるんだなぁ~。これから暖かくなったら氷が溶けて溺れそうな気もするなぁ~」
「泳げるんじゃないですか〜?私は竜気を展開してもごめんです」
「ぼくもだよ!いつも家で温泉入ってるから温かい方が良いよ。じゃあ、そろそろ西に向かうよ~!」
進路を西にするため、左旋回をゆっくりとした。ただ、目の前には大きな雲がゆっくりと近づいてきた。···近づいてきたっていうか、ぼくが高速で突っ込んでるんだけどね。
ちょっと雲の中を飛ぶのはやだなぁ~。アキパパのフライトナビで天気状況を確認すると、もう少し東寄りのインシュ山脈のそばはギリギリ大丈夫っぽいね。
でも、以前アキパパが『山岳波』って乱気流があるから近づかない方がいいって言ってたよね?どうしよう?
···うん。このまま行こう。スピードを落として慎重に行けば、多少の乱気流でもなんとかなるかな?最悪は固有魔法に切り替えればいいんだし。
「ミル。もしかしたらちょっと揺れるかもしれないから気をつけてね」
「わかりました。安全飛行でいきましょうね~」
慎重に飛行をしているけど、今のところ乱気流はなさそうだ。
でも、見えないのもあったりするんだって。雲が縦に立ってたりすると危ないんだって。
十分注意しながら飛んでると、眼下には広大な森が広がっていた。一部霧がかかっているので、あのあたりが妖精の村かな?
乱気流に巻き込まれることなく飛行を続け、もうすぐしたらピムエム皇国だ。もう3時間近く飛んでるから、そろそろ疲れたね。
「ミル?そろそろ休憩しようか?」
「そうですね~。おなかすきました」
そうしてぼくたちは漁港がある港町に降り立った。湾の入口にあって、反対側とは船で行き交うようだね。
ここの宿場町の酒場で昼食にしようと思って中に入ったんだ。
「いらっしゃい!えっ?ドラゴン族かい?しかも青竜かぁ~。懐かしいなぁ~!」
「えっ?懐かしい、ですか?昔に青竜のドラゴン族が来たんですか?」
「そうだよ。10年ぐらい前だったかな?女性の青竜のドラゴン族だったよ。凄腕と言われる冒険者の少女と、白銀竜のドラゴン族の少年を連れた旅の少女が、この湾に住み着いた魔獣たちを討伐した事があったんだよ」
「···それって、うちのママ?白銀竜の少年って、パパかなぁ~?」
「そうなのかい!?まぁ、10年経ったらお子さんぐらいいるか。まぁ、せっかく来たんだし、おいしい海産物を食べて行ってくれ!」
「そうですね!どれにしようかな~?じゃ、ぼくはこれで。ミルはどうする?」
「ケンと一緒でいいですよ?」
「じゃあ、4人前下さい!3人前はぼくが食べます」
「あいよ!できたら呼ぶからな!」
まさかパパとママが来たことのある町だとは思わなかったね!···もしかして、ここってパパとママが初めて出会ったところなのかな?
確か、パパがアキパパと一緒に旅してて、魔獣のせいでここで足止めされてたところをママとハルママが依頼を受けて来たんだったっけ?
それで合同で討伐したって、昔言ってたような気がするんだよね。帰ってからもう一度聞いてみよう。
そんな事を思い出していたら、料理ができたみたいだね。取りに行ったらジュースをサービスしてもらっちゃった!ありがとう!
「いっただっきまーす!うん!おいしいね!」
「おいしいですね~!海の食べ物を食べたことってなかったので新鮮です~!」
「そっか~。浮遊大陸だと何がおいしかったの?」
「主に果物とかですね~。生き物があんまりいなかったので」
「そういう事か~。でも、ミルは果物以外も今は普通に食べてるけど、大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ~。むしろ食べたことのなかったものばかりなので、毎日が楽しいです~!」
「そう言ってもらえるとうれしいよ!あぁ~、おいしかった!ごちそうさま~!」
「ごちそうさまでした~!ケン?昼からはどうします?」
「もうちょっとしたら出発しようか?このまま南に向かうと砂漠があって、そこから東に向かってパパのいた集落を通って、海に出ようか!ママのいた集落を経由して一直線で王都まで戻るってのはどう?」
「いいですよ~。晩御飯までに戻れればどこでも付き合いますよ~!」
「じゃあ、行こう!よろしくね」
「は~い!」
そうして再びぼくはミルを乗せて飛び立った。
すぐにパパの集落が見えてきたね。この前はギアおじさんの横スレスレで飛ぶなんていたずらをパパはしちゃってたね。さて、今日はどうしようかな?
···そうだ!ちょっと試したいことがあったからやってみるか!
「ミル?ちょっと試したい飛行方法があるんだ。やっていいかな?」
「いいですよ~!何をするんです?」
「音速を超えてみる!」
「お~!面白そうですね~」
よし!じゃあ、やるぞ~!アキパパの話によればとんでもない音と衝撃波を出すらしいね。ドラゴンキャノンの要領でジェットエンジンに超圧縮した魔力を込め始める。すると···
ゴーーーー!ドンッ!!
どんどん加速していき、何かにぶつかったような衝撃を受けた!これが音速の壁!?でも、突破してやったよ!!ものすごく速い!!
このままいけるだけ加速するぞ!魔力消費量がとんでもなく跳ね上がったけど、まだまだ余裕はあるよ!
「な、なんだぁー!?すごい音だーー!?」
「さっき通り過ぎたあれかな?ギア兄?速すぎて何かがまったくわからないけど!?」
レジスト上空をあっという間に通過し、エイテ帝国のレイスもあっという間に通過して海に出た。ものの20分でアイム島が見えてきたよ!
そして急旋回して、今度は王都に向かった。フライトナビによると、大陸に戻る手前で減速と降下を始めないと行きすぎちゃうようだったので、ナビの通りに飛行したよ。
そして、予定よりも1時間以上早く帰ってきちゃった。さすがにぼくも疲れたよ~。
「ミル。今日は付き合ってくれてありがとうね!」
「ケン、楽しかったです。超音速飛行はすごかったですね~!また行きましょう!」
実験は大成功!ミルも喜んでくれたからデートも大成功だったね!
···後日、とんでもない爆音や場所によっては衝撃波でガラスが割れたって連絡が来て、ぼくは思いっきりパパとママに怒られました。調子に乗りすぎたよ~!
ケンくんの高速飛行魔法は超音速飛行すら可能にしてしまいました!とんでもないソニックブームが発生して苦情がたくさん来てしまいましたけどね···。
そして第16章でギアくんたちは出番最後って言いましたが、ここでちょこっと登場してましたね···。すっかり忘れてました(笑)!100話近くストックあるので覚えきれてなかったです···。
さて次回予告ですが、リオくんとナナちゃんのデートです。なんと!リオくんから誘って王都をお散歩します。散歩先でリオくんのやさしさが見れますよ~。
次回は本日夜に投稿します。お楽しみに~!




