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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第2章 アンペル学園短期留学編

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2-1.アキ、学園に通う事にする

 本日投稿4回目です。

 ここから読み始めたよ~!という方!この前に1話とネタバレ集・設定資料集を投稿してますから、先に読んでからこの話を読みましょうね。


 今回から第2章が始まります!

「アキさん?あなた、学園に短期留学してみませんか?」



 アイリさんから意外な提案がされた。どういうことだろう?



「えーっと、どういうことですか?アイリさん?」


「とりあえずこの世界の知識についてはリオが丁寧に説明してくれたようですわね?ちゃんと理解もしているので、街中で生活する分には支障はないどころか、元の世界の知識もあってかなり高学力をお持ちなのは話しているとわかりますわ。


 創作魔法も、先ほどのアニメのように参考になる映像や絵があることから、この世界の創作魔法使用者の中ではトップクラスのイメージを想像しやすいと推察されますわね。


 ただ、リオも懸念していた通り近距離攻撃、すなわち武器を使用した経験が皆無ですと、今後の旅ではかなりキツイと思いますわ。


 そこで、学園に3か月ほど短期留学して一通りの剣術や体術などを学んでみてはいかがでしょう?もちろん、学費は必要ありませんわ!」


 

 確かに言われたとおりだ。リオも武器の使い方を知らないのはかなりマズイと言ってたし、この魔力剣も使い方がわからなかったら宝の持ち腐れだ。


 この旅は急ぐものじゃない。


 今はリオと一緒に旅しているけど、もしかしたらボク単独か、他の守らなきゃいけない仲間が出てくるかもしれないよね?


 そういった時にある程度立ち回れるよう心得ておくことは大事だ。せっかくのご厚意だ。甘えさせてもらおう!


 

「ありがとうございます!ボク、学園に短期留学させていただきます!」


「その方がよろしいですわ。手続きはこちらでやっておきますので、3日後から通っていただきましょうか?


 通っていただくアンペル学園はこの領主邸からはすぐ近くなので、当面はここに滞在されるのがよろしいですわ」


「何から何までありがとうございます。よろしくお願いしますね!アイリさん!」


「ふふっ!お任せですわ」


 

 3日後から学園かぁ~。元の世界で大学卒業してから16年経ってるから、本当に久しぶりだね。若き青春時代を思い出すよ···。って、今はもっと若くなってるけどね!



 さて、ボクの予定は当面決まった。リオはどう過ごすのかな?


 

「リオ、ボクは学園に通うことになったけど、リオはどう過ごすの?」


「んあ~?そうだなー、特にやることないからゆっくりと過ごそうかなー?」


「いえ、リオには私の『実験(・・)』に付き合っていただきますわ」


 

 ···なんだか物騒な名前が出てきたぞ?実験って何する気なんだろう?



「はあっ!?なんでそんなのにつきあわなきゃならんのだよー?ロクな目に合わない予感がプンプンするんだけどー?」


「何を言ってますの?あなた、魂の器を限界まで削って魔法行使してしまったがために今はまともな魔法が使えないではないですか?


 このままだと人型になれるまで魔力が回復するのに30年以上かかりますわよ?」


「うっ···。それを言われると言い返せないんだが、それでもなぁー、不安なんだけどなー(特にアイリが実験なんてヤバい予感しかしないんだけどー?)」



 確かにアイリさんの言うとおりだ。このままリオが魔法使えない状態が長く続いたら命の危険があるかもしれない。


 アイリさんはリオの仲間だったんだから、何とかしてあげたいと思ってるんだね!それならボクが学園に行ってる間に回復してもらったら、ここから旅立つ時にさらに役立つよね?ボクも応援してあげなきゃ!



「リオ、アイリさんの言うとおりだよ?これから一緒に旅するんだったら、できることが多いほうが楽だよ?もう拠点から旅立った時のレックスとの遭遇のような事はゴメンだからね」


「う~っ!そうアキに言われるとなぁ~。しょうがねぇなー、わかったよ。よろしくなー、アイリ」


「そうこなくっちゃ!では私はこれからいろいろと実験器具(・・・・)の手配で忙しくなるので、今日はこれで失礼させていただきますわ!


 兄さん、アキさんたちを客室に案内してあげてくださいな」


「おう!任せとけ!」



 完全にボクの応援で外堀を埋められてしまったリオ。観念して実験に付き合うことになったよ。


 ···ただ、これもとんでもない事に発展してしまうなんて誰も気づいてないんだよね。



 客室は2つ用意されていたんだけど、リオが「小さいからアキの部屋でいいぞー」と言ったので、同じ部屋で寝泊まりすることになった。



「リオ、あの2人って結構クセ強いけどいい人たちだよね」


「まぁー、ピースメーカーに指名されるぐらいだからなぁー。ただ、あの通りかなりイカれてる場面があったりするから、そこは事前に察知できそうなら避けたほうが身のためだぞー」


 

 ものすごい言われようだ。いい人なんだけど、まだボクの知らない一面がありそうだね。


 そういえば2人の創作魔法って何だろう?


 

「リオ、そういえばあの2人ってどんな創作魔法を使うの?」


「おー、そうだなー。まずカーネだけど、あいつは身体強化の創作魔法だけだなー。ただし倍率がイカれてて、最大で10000倍まで上げて、さらに武器まで強化しちゃうから文字通り近接戦闘においては右に出るものはいないぞー。立ちふさがる敵を蹂躙する感じかなー?おそらく今でも100倍以上は軽いだろうなー」


「ナニソレ怖い!10000倍って···」


「まぁ、まともに近接戦闘でやりあったらまず勝てないなぁー。オレでもムリダナー。だからオレだったら遠距離攻撃で削りまくる持久戦に持ち込むかなー?それでも長期戦は覚悟だなー」


「なるほどね。じゃあアイリさんは?魔法系のようだけど?」


「アイリは確かに魔法専門だなー。回復魔法が得意で、さっき言ってた通り蘇生も条件次第では可能だなー。


 主に使うのは多数の相手の動きを鈍くしたり、特定の相手の動きを止めたりする、いわゆるデバフが非常に得意だなー。そんな魔法を連発するもんだから、アイリ自身も動けない敵に容赦なく大ハンマーを叩きつけたりして蹂躙できるぞー」


「ナニソレ怖い!動けない敵に対して攻撃し放題だなんて!」


「まぁ、本人によれば『私はそんなに素早くないんで、私より遅ければ絶対無敵でしょう?』って言ってたなぁー。まぁ、他にもあいつはいろんな魔法が使えるから、今日見せたあのアニメの大出力魔力砲?とか収束魔法?を使えるようになるんじゃないかなー?」


 

 おおぅ。創作魔法使えるっていうのはとんでもないアドバンテージだなぁ~。2人とも両極端すぎるんだけど、それでも突出した能力は他の短所を十分にカバーしちゃえるんだね。


 ボクはどうなんだろうか?それも学園で教えてもらえるかな?もしくはあの2人に直接教えてもらえるかな?

 というわけで、アキくんは学園に通って剣術などの武術を学びます。

 やっぱりね、異世界で旅なんてある程度実力ないとムリなんですよね。

 隠れるといっても限度ありますし。


 さてさて、リオくんも何やら怪しい方法で治療されるようです。どういった治療かはお楽しみに!


 明日は出社前と帰宅後で1話ずつ、2話投稿しますのでお楽しみに!

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