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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第17章 王都繚乱

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17-16.暴れん坊4人組、それぞれデートをする!フユ編前半

 グロー歴515年3月18日 晴れ

 

 おはよう!今日はいい天気になったよ!

 

 帰るのは明日なんだけど、今日は全員1日フリーにしておいた。

 

 

「今日は1日予定はないし、みんな彼氏彼女いるわけだから、せっかくだしデートしてきたら?」

 

「え!?デ、デート!?も、もしかして、ユキと!?」

 

「···あのバカと1日?ムリ」

 

「いいわね~!じゃあ、わたしはコルと楽しんでくるわね~!」

 

「じゃあ、ぼくはミルと一緒に遊覧飛行してくるね」

 

 

 ルンルン気分で出て行ったリナとケン。一方、フユはユキちゃんと初デートに戸惑い、ナツはあからさまにヨウくんとデートを拒んでいた。

 

 

「フユ?どうやらユキちゃんはフユに惚れてるみたいだから、ちゃんとエスコートしてあげようね」

 

「ふぇっ!?ほ、惚れてる~!?ど、どうしたらいいの!?パパ!」

 

「そんなに緊張しなくても普段通りにしてユキちゃんと一緒にいるだけでいいんだよ。ほら、行っといで!」

 

「わ、わかったよ。じゃあ、行ってきます」

 

「さてと。ナツ?気づいてないかもしれないけど、ナツはヨウくんを結構気にしてるんだよ?ヨウくんもナツを気にしてるしね。まぁ、いきなりは厳しいだろうけど、まずは今日1日一緒にいてごらん?何か新しい発見があるかもしれないよ?」

 

「···パパがそう言うなら。···今日だけそうする」

 

「うん。いってらっしゃい」

 

 

 子どもたちは全員出て行ったね。さて、ボクはどうしようかな?

 

 

「···アキ?私たちもデートする?」

 

「いいね~!まだお店は開いてないところが多いけど、一緒に散歩しようか!」

 

「···うん。···今日は手をつないでもらうよ?」

 

「···え?なんで?」

 

「···もう、離したくないから」

 

「···あ~、そういう事ね。心配かけちゃったからなぁ~。わかったよ!じゃあ、手をつないでお散歩しよう!」

 

「···うん!」

 

 

「おー、みんな出て行ったなー」

 

「···そうねー」

 

「じゃー、オレらもデートするかー?散歩だけどなー」

 

「···ちょっとは成長したようね?いいわよ。みっちり付き合うわよ!」

 

「な、なんだか気合入ってるけど、ただの散歩だぞー?」

 

「ただの散歩なんかさせないわよ?すごい散歩(・・・・・)にさせてあげるわ!」

 

「お、おう···。なんだか嫌な予感がするぞー?」

 

 

 こうしてみんなデートにでかけたんだ。

 

 

 

 いきなりパパから『ユキとデートしてこい!』って言われちゃったよ···。でも、デートって何したらいいんだろうね?よくわかんないんだけどなぁ~?

 

 ユキは知ってるのかな?まぁ、いいか!とりあえずユキのいるリム流の総本山ってとこにある道場を訪ねてみようか!

 

 

 ···ここっぽいね。看板出てるし。さて、ユキはいるのかな?

 

 

「ごめんくださ~い!ユキはいらっしゃいますか~?」

 

「ん?誰だ!?お嬢に用だって!?」

 

「あ、おはようございます。おれはフユって言いますけど、ユキに会いに来たんですが···。取り次いでいただけないでしょうか?」

 

「お嬢に何の用だ?」

 

「いや、デートに誘いに(・・・・・・・)来たんですけど···」

 

 

 この答えがどうもマズかったようだ。道場にいた人たち全員の頭の上に『!!』が点灯したのが見えたんだ!···なにあれ?初めて見たけど、なんなんだろうね?

 

 

「おい、小僧!自分が何言ってるのか、わかってんのかぁ!?」

 

「えっ!?ユキとデート(・・・・・・)って言いましたけど?何かあるんですか?」

 

「ならここにいる全員を倒すことだな!それができなければお嬢とデートなどまかりならぬわ!」

 

「えっ!?デートってそういうものなんですか?おれ、よく知らないんですけど!?」

 

「ならば我らで叩き込んでやるわ!その体になぁ!!」

 

「はぁ~、そういうもんなんですね?わかりました。では、お相手いたします。おれは剣なんですけど、いいですか?」

 

「なんでも構わん!お嬢につく悪い虫め!!叩き潰すぞーー!!全員、かかれぇーー!!」

 

「うわっ!?いきなりあいさつもなしに!?仕方ないなぁ~!では、おれもいきますよ!」

 

 

 もちろん、魔力剣鈍器モードで相手するよ。でも、一人一人相手するのも面倒だなぁ~。じゃあ、ここは『1発』で決めるか!

 

 

「秘技、疾風迅雷」

 

 

 襲い掛かる全員に1撃ずつ斬りつけて走り抜けていく!通り過ぎた後はバタバタと倒れていったよ。

 

 しかしビックリしたなぁ~。デートってやり始める前から大変なんだなぁ~。今日もいい勉強になったよ。さて、ユキはどこかな?

 

 そう思っていたら後ろから誰かがやってきた!

 

 

「なっ!?これは!?何事ですか!?」

 

「あっ!?ユキ!おはよう!」

 

「フユ!?これはどうしたんですか!?」

 

「ユキを訪ねてきたら、全員倒さないと会わせられない!って言われて襲い掛かられたんだよ。だからやむを得ずやっちゃったんだけど···」

 

「はぁ~···。まったく何考えてるのかしら!?ごめんね。うちの連中が迷惑かけたみたいね」

 

「そうなの?ごめん、おれもよくわかってないからこの人たちの言う通りにしちゃったよ」

 

「まともに聞かなくていいのに。それにしても、なんでそんな事を言ったのかしらね?」

 

「おれがデート(・・・)って言ったからかな?」

 

 

 おれが言ったその言葉でユキの頭の上に『!!』が点灯してユキの顔がいきなり真っ赤になった。


 ···あれ?おれって何かおかしな事言っちゃった?

 

 

「そ、そ、そ!そうなのね!?ど、ど、どうしよう!?」

 

 

 あれ?なんだかおかしくなっちゃったよ?どうしたんだ?

 

 そう思っていたらユキの後ろから大人の人が来たんだよ。

 

 

「ユキ?どうしたんだ?そちらの方は?」

 

「あら、かわいい子ね。どちら様かしら?」

 

「ふぇっ!?お父さん!?お母さん!?」

 

「ん?どうした?そんなに慌てて。ユキらしくないじゃないか」

 

「顔が真っ赤よ?どうしたの?そちらの方はお友達なの?」

 

 

 ユキは答えられなさそうだからおれが答えておくかな?助けてあげよう!


 

 ···あとから考えたら、コレもいけなかった。

 

 

「初めまして。おれはフユって言います。今日はユキとデートしに来ました!」

 

 

 次の瞬間!ユキの顔がさらに赤くなり、後ろの2人の強烈な殺気がおれを襲った!すぐに戦闘態勢に入っちゃったよ!?

 

 

「···ほう?久々だな?この手のバカがやってくるとは!!」

 

「そろそろ暖かくなる時期だからこういったイカレポンチが出てきたのね?自ら死刑宣告を受けに来てるなんて気づかないのかしら?」

 

「え?ちょ、ちょっと待って下さい!?意味がわかんないんですけど!?」

 

「ほう?我らの殺気を受けて平然としてるとは···」

 

「凄腕なのかただのバカなのか···。これから見極めますか。ユキ、下がりなさい」

 

「ちょっと!?お父さん!お母さん!?」

 

「えっ!?おれ、どうしたらいいの〜!?」

 

 

 どうやら1戦交えないといけないみたいだよ!?デートって大変だと思い知ったよ!

 子どもたちは修行大好きだったので、世間の常識を知らない部分がそこそこあります。

 旅行でそれなりに人生経験は積んだのでマシにはなってますけどね。

 今回のフユくんはちょっと不用意な発言が多かったですね(笑)!

 あとは某かくれんぼゲームの『!』がフユくんにも見えてしまいました。アキくんの能力を引き継いじゃったんでしょうかね~?


 さて次回予告ですが、フユくんはユキちゃんのご両親といきなり対決をします!って言ってもお父さんだけなんですがね。フユくんはユキちゃんとデートできるのでしょうか?


 それではお楽しみに~!

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