表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第17章 王都繚乱

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

312/341

17-10.明け方の奇襲

 本日2回目の投稿です。朝に1話投稿してますので、先にそちらをご覧くださいね~!

 高速飛行で王都に着いたボクたちは、まず入国審査を受けようと門に向かった。すると、門では厳重な警備体制が整えられようとしており、物々しい雰囲気となっていた。

 

 そんな雰囲気のせいか、入国審査を受けようとする人々には不安な表情が浮かんでいたよ。

 

 

「女王さまは対応が早いですね」

 

「まぁー、先日の神託と王都の北の森で魔獣が大量に発生してるって話から先手打ったんだろうなー」

 

「まぁ、ボクたちも来たことだし、ある程度は力になれるだろうけどね」

 

「そうだなー。気をつけないといけないのはリナだなー。絶対無茶して突っ込むだろうからなー」

 

「あぁ~、コルくんに負担かけさせたくないって思ってるもんね。言っても聞いてくれないだろうけど」

 

「そこは意識の共有で繋ぎ止めてもらうしかないだろうなー」

 

 

 そんな話をしていたらボクたちの番になった。

 

 

「待たせたね。今は厳重警戒態勢なんで、あんまり入国はオススメしないけど、どうする?」

 

「いえ、ボクたちはイスピ陛下に面会で来ました。面会要請状はこちらです」

 

「どれどれ···、えっ!?ピムエム皇国皇帝直々!?少々お待ち下さい!」

 

 

 慌てて確認に行ったね。パスさんから書状もらっておいて良かったよ。

 

 1分ぐらいで責任者が出てきて、ボクたちは全員入国し、そして別室へ案内された。


 カーネさんたち旧整調者(ピースメーカー)もいたから信憑性が高かったしね!


 どうやら城から馬車でお迎えが来るようだね。しばらく待っていると···!

 

 

「あら!皆さんお揃いでよく来てくれました!」

 

「これはイスピ陛下。カイジよりカーネとアイリ、参上しました。かつての仲間もおりますゆえ、此度(こたび)も凌いでみせましょう」

 

「フフフ!昨日は新世代の整調者(ピースメーカー)が来て大騒ぎになりましたわ。そして、今日はかつての英雄たちも来たのです。

 ···やはりスタンピードが?」

 

「ほぼ確実かと。オルの情報では数日内には起きるかと」

 

「···わかりました。住民に避難指示を発令し、全兵力をもって死守します。

 皆さんは新世代の方々と協力して、これの撃破を要請します」

 

「はっ!」

 

 

 ···思ってた以上にヤバそうだなぁ〜。確か前回は10万相手に10日かかったって事だからなぁ〜。

 

 まぁ、今回はさらに12人追加だから多少は大丈夫かな?あんまり変なフラグ立てたくないけど。

 

 そして、女王さまと一緒に馬車で王城へ向かった。

 

 大通りは少々混乱が始まっていた。11年前の再来かもしれないとして、避難しようと大慌てで準備する人たちでごった返していた。

 

 

 王城では慌しく役人や兵士が走り回っていた。備蓄食糧や武器や防具を出したりしていたよ。

 

 

 女王様の執務室で現状を聞いた。

 

 

「あの時の再来とは···。死ぬ思いで乗り切れましたが、今回はどうなることやら···」

 

「今回は強い味方が倍以上おりますゆえ、多少は凌げるかと。我々もかつての力はありませんが、守りきってみせましょう」

 

「ありがとう。今は新世代が北の森の魔獣を討伐に出かけております。王国軍で対処していたのですが、ここ最近は倒した数以上に出現してけが人がかなり出てしまいました。危機感を抱いたその時に神託が降りた時は、神は見捨ててなかったと思い知りましたね」

 

「ははは。神はちゃんと見ておりますからなぁ~。さて、新世代が戻り次第、今後の対策を話し合いましょうか」

 

「そうですね。今回も無事に戻れるようにして下さいね」

 

 

 そうしてゆっくりと客間でくつろいだ。ただ、今回は非常事態ということで、うちとリオ一家、そしてカーネさんたち旧世代の2部屋が割り当てられた。避難民がいることを考えても当然だね。

 

 

 そして、新世代組が帰ってきたんだけど···、ボロボロだったんだ···。

 

 

「どうしたのよ!?コル、大丈夫!?」

 

「···うん。僕は大丈夫だよ。リナに教えてもらった常時回復魔法のおかげだよ。知ってなかったら危なかったね···」

 

「コルの魔法で命拾いしましたよ···。まさか、これほど手強いとは思いませんでしたね。かなり強力ですし、凶暴化していますね。まさか魔獣同士で共食いしてるとは誰も考えてないでしょうし」

 

 

 こんなに大変だったなんて···。これは楽観できなくなったぞ!?共食いって···。

 

 

 状況を聞き出してから、新世代のみんなにはフユとナツの回復魔法で傷を癒やして先に休んでもらったよ。

 

 ボクの魔獣レーダーの索敵範囲を拡大して調べたところ、巨大なマークが数え切れないほどあったんだよ。明らかにボクらが退治した以上に湧いてるよ!?

 

 おそらくはアドだろうね。完全版を持ち込んでるかもしれない。

 

 とりあえず夜は兵士さんに任せて、ボクたちも早めに寝ることにした。明日早朝に襲ってくるかもしれないしね。

 

 まずはボクたちが相手をして、減ったところで新世代に頑張ってもらおう。

 

 

  グロー歴515年3月12日 曇

 

 カンカンカン!カンカンカン!

 

 ···ん~~?···鐘?···えっ?···まさか!?

 

 ボクが起きるよりも早く、ハルが起きて戦闘準備に入った!

 

 時間は···、午前3時!?明け方に奇襲かよ!?

 

 ボクは慌てて全員を起こした!さすがに今回はリオはすぐに起きたよ!···いつもこうなら痛い目に遭わないのにね。

 

 先に起きたハルが情報を聞いてくれた。どうもすでに(・・・)魔獣が城壁を越えてるらしい。おそらく、魔獣を発生させる魔道具がすでに中ヘ入ってたようだね。

 

 その直後にカーネさんたちが入ってきた!

 

 

「マズイぞ!外壁外の魔獣が押し寄せてきたそうだ!どうする!?」

 

 

 ヤバい!2方面作戦かよ!?落ち着け!アキ!ここで戦力の配分を誤ると命に関わるぞ!

 

 ···うん。これしかないな。

 

 

「街中はカーネさんたちで対処をお願いできますか?ボクたちは外壁に来る魔獣を相手にします」

 

「···アキくん。それでいいんだな?危険度が高いぞ?」

 

「おそらく街中は陽動です。それにゲリラ的に発生しますので、できれば継戦能力の高い皆さんにお願いしたいです」

 

「···確かに。マズかったらすぐに逃げなさい。こちらに連絡してくれたら対処しよう」

 

「···はい。まぁ、万が一の時は蓄魔の腕輪を自爆させますよ」

 

「気を、つけるんだぞ」

 

「···はい。カーネさんも気をつけて」

 

 

 簡単に朝食を終えて、ボクたちはナナとケンに乗せてもらって外壁ヘ到着した。



「何者だ!?」

 

「女王様より魔獣討伐するよう依頼を受けました!兵士さんのいないところを広域殲滅(・・・・)します!離れて下さいね!」

 

「おおっ!?ありがたいよ。では、右側をお願いするよ」

 

「了解!みんな!出し惜しみはナシね!魔力は魔石で回復して、可能な限り蹂躙するよ~!」

 

「「「「おーーっ!!」」」」

 

 

 さ〜て!どこまでボクたちはやれるかな?

 想定以上に魔獣が集結しており、深手を負ってしまった新世代組でした。そして深夜に奇襲という形でスタンピードが勃発!さらには王都内でも魔獣が発生しており、2方面作戦を強いられてしまいました。


 さて次回予告ですが、アキくんたちは外壁の外にいる大量の魔獣の掃討を開始します。

 もう手加減は無用!思いっきり無双しますよ~!

 そしてアキくんとリオくんが変身すると!?魔獣以外にとんでもない騒ぎが発生するのです!


 明日も朝と夜に投稿します。またまたエクストリーム出社を計画してまして、明日は早朝から『通勤』を始めます。どこから投稿するのか、お楽しみに~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ