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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第16章 浮遊大陸編

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16-12.浮遊大陸に上陸したけど···

 ボクたちはリオを先頭に飛び立った。ドンドン速度を上げて上昇していく。

 

 上昇速度はおよそ1200m/分。約8分ちょっとで高度10000mに到達するね。

 

 みんなに頭下げて買ってもらった買切りアプリのフライトナビのおかげでみんなとの連携は問題ない。

 

 ミルちゃんはスマホを持ってないので、ちーむッス!のアプリに連携して遠隔で情報を提供している。

 

 雲の中にいてもみんなの位置は把握できてるので、追突の心配はないよ。

 

 買切りアプリなんだもん!高機能じゃないと困るよね!···今月末に70ジール神様から振り込まれるけど。

 

 

 高度10000mに到達した。対流圏のほぼ頂上だから、雲はこれ以上高くはならないんだ。

 

 さて、天気予報アプリを見る限り、この低気圧は温帯低気圧だ。台風みたいな熱帯低気圧じゃないから、核があんまりはっきりしないんだ。

 

 だけど、前線上のどこかにあると思うんだよね。

 

 まずは気圧が最も低い地点へ向かったんだけど、何もなかったね。まぁ、雲が少ないから偽装しきれてないしね。

 

 あとは閉塞前線から寒冷前線に向けて飛行する。

 

 飛行時間はミルちゃんの魔力量からして1時間。着陸の事を考えると、あと30分がリミットだね。

 

 ···そして20分が経過した。

 

 まだ見つからない···。そろそろ帰還の決断をしないといけない。その時だった!

 

 

「えっ!?魔獣レーダーが反応してる!?」

 

「アキ!どこだー!?前方にはいないぞー!」

 

「いや、前方で間違いない!接敵まであと10秒!」

 

「見えないぞー!この高さじゃないんじゃないかー!?」

 

「あっ!そうか!って事は、この下だね。もしかして浮遊大陸に魔獣が入り込んでる!?」

 

「可能性はあるぞー。じゃあ、降下して探すぞー!」

 

 

 状況を説明してみんなリオについて降りてきた。

 

 雲の中を通り抜けると、すぐに雲の切れ間に入った。

 

 そこはミルちゃんの言う通り、雲がゆっくりと左回転をしていた。ここが入口だ!ついに見つけたぞ~!

 

 残り飛行時間は15分!地上へ帰る時間を浮遊大陸に向かう時間に使って、このまま強行突入だ!

 

 大きく左旋回しながら進んでいくと···!浮いている大陸があった!着いたぞ~!

 

 まずは着陸できる場所を探すと、広い草原があったので、そこにみんな着陸した。

 

 

「ふぅ~!なんとか無事に着いたね。みんな、大丈夫?」

 

「はあっ、はあっ。な、なんとか帰ってこれましたぁ~」

 

「わたしは大丈夫よ」

 

「ぼくも」

 

「あたしもよ。きれいなところね~!」

 

「ミルちゃん。ここは集落より離れてるの?」

 

「ちょっとだけ離れてますね。でもおかしいです。ガーディアンがいませんね~」

 

「そうなの?そういえばガーディアンってなどんな人たちなの?」

 

「それは私たち金竜一族です。飛べるので」

 

「そうなんだ···。ドラゴン族が守護してたら勝てんわ」

 

「どこに行ったのかしらね~?」

 

「きっと魔獣退治に行ったんだろうね。おかげでボクたちは何事もなく着いちゃったけどね。じゃあ、ミルちゃんのいた集落に行ってみようか!」

 

 

 幻想的な場所だね。高度計によれば約9000m上空だよ。それなのに空気は薄くないし、過ごしやすい気温だった。

 

 途中で結界を通り過ぎた感覚もなかったし、どうやってこの環境になってるのかがわからないね。

 

 まぁ、いいか。さっきから魔獣レーダーを見ていると、これから行こうとしている金竜の集落の方向にいるんだよ。

 

 ···もしかして、襲われてる?いや、仮にそうでもドラゴン族にケンカ売るなんて正気の沙汰じゃないけどね。

 

 そしてしばらくすると、進む先に煙が上っているのが見えた!黒い煙だから、生活で出るようなものじゃないね。明らかに戦闘によるものだ!

 

 

「リオ、戦闘になってるみたいだけど、どうする?」

 

「うーん···。手助けしたいところだけど、状況を見れそうなところからまずは様子を見るぞー。下手に近づいたら、オレらまで敵扱いされてしまうぞー」

 

「わかったよ。じゃあ、もう少ししたらゆっくりと近づくよ」

 

 

 そうして静かに向かうと、状況がわかってきた。

 

 そこにいたのは大魔王ムーオの配下のリアだった!手に持ってるのは···!ハルが言っていた黒魔力に変換する魔道具か!

 

 金竜の集落は全滅に近いほど蹂躙されていた···。ドラゴン族なのに!?

 

 

「ウフフ。ドラゴン族と言っても、さすがにこの数じゃあやられちゃうわよね~」

 

「キ、キサマァ!何が目的だ!?」

 

「話してどうしようってのかしら?あなたはもう虫の息でしょ?あぁ~、冥土の土産が欲しいのかしら?でも残念ね。私はケチなのよ」

 

「お、おのれぇ〜!···グフッ!」

 

「あら~、黙ってればもうちょっと長生きできたのにね。どうしてそんなに死にたがるのかしら?まぁ、私には理解できないけど、手間が省けたわ」

 

 

 マズい!死にかけてる!?どうしよう!?飛び出すか!?そう思っていると

 

 

「えっ···?お父さん!?」

 

 

 ミルちゃんのこの言葉を聞いてボクは決断した!

 

 

「みんな!助けるよ!!」

 

 

 返事もなく全員が飛び出した!

 

 

「んっ!?誰かしら!?」

 

 

 ケンがすぐに弓を放ってリアの一瞬の隙を突き、ハルがリアが持っていた魔道具を奪い取ることに成功した!

 

 その後ろからフユとナツが思いっきりドロップキックを食らわせてリアをふっ飛ばし、そこをリナがドラゴンキャノンを撃ち込んだ!

 

 ケンとミルちゃんがミルちゃんのお父さんを確保し、ボクが回復魔法をかけてあげた。かなりの重傷だけど、なんとか命はとりとめたよ。

 

 

「リオ!こっちは大丈夫だよ!」

 

「おう!応急手当が終わったらこっちを手伝ってくれー。···ここからが本番だぞー」

 

 

 ボクはミルちゃんのお父さんをパスさんとミルちゃんに任せた。···やっぱりドラゴンキャノン程度じゃ無傷のようだね。

 

 

「···フフフ!誰かと思えばアキくんじゃないの~!まさかこんな秘境で会うなんて、本当に久しぶりね〜。

 先日はお仲間さんがアドにも実験中に会ったそうだし、···今回も嫌なタイミングで現れたわね?

 

 (もしかして···、アキくんには···?まさかね···?)

 

 そして···、さっき私に強烈な蹴りを食らわせたのは、あのかわいい子たちね。そこそこ痛かったわよ~。

 ···うん?あ~、なるほどね~!アキくんのお子さんね。それと魔法を撃ったのは元整調者(ピースメーカー)の娘といったところかしら?」

 

「リア!こんなところで何をしようとしてたのだ!?」

 

「あら〜!ジーンじゃない!まさかあなたまでこっちに来てたのね?あなたもムーオ様の企みを知ってるじゃない?『この世界の再構築(リ・ストラクチャー)』よ」

 

「そのためにこの浮遊大陸を侵略したのか!?」

 

「もちろん。今回の私の目的は『浮遊大陸を墜とす事』よ」

 

「なっ!?」

 

「まぁ、仕込みは終わっちゃって作戦終了しちゃったからこれで失礼するわ。私は次のステージに行かせてもらうわね~。あなたたちを『踏み台』にしてね!

 バイバイ!アキくん!今日は忙しいから相手できなかったけど、もし生きてて次に会ったらまた抱きしめて、あ・げ・る!」

 

「待て!リア!いったい何をしたんだ!?」

 

「そうね〜。アキくんが、こんな秘境までどうやって来たか知らないけど、せっかくだからちょっとだけ教えてあげるわ。とっておきの『爆弾』を仕掛けたの。もう時間がないから解除はできないわよ〜!早くこんなところから逃げたほうがいいわね〜!まぁ、手遅れだけどね。それじゃ、バイバイ〜!」

 

「待て!!」

 

「アキ!放っておけ!それよりもその爆弾とやらをなんとかしないとまずいぞ!」

 

「リオ!···そうだね。なんとかしないと!」

 

 

 大変な事になってたぞ!?間に合うかな!?

 浮遊大陸に到達しました!ある程度の場所のめどはついても、温帯低気圧は非常に長く、梅雨前線とかだと軽く5000kmぐらいにもなってしまうんですね。今回は魔獣レーダーに反応があったという事で発見することができましたが、できなかったらまた3か月ぐらい待たないといけないので、1回で発見できたのは幸いでしたね!


 しかし、魔獣レーダーに反応したということは襲撃を受けているという事でした。リアがいて、浮遊大陸を墜とそうと画策していたのです!ムーオの目的も判明し、本作はここで一気に終盤戦の様相を呈してきます!


 さて次回予告はリアが仕掛けた爆弾をどうにかすべく、アキくんたちは浮遊大陸の中枢部に向かいます。果たして間に合うのでしょうか!?


 一気に緊迫した状況ですが、その結果は明日の投稿で明らかになりますので、お楽しみに~!

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