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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第16章 浮遊大陸編

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16-11.浮遊大陸に向かうぞー!

 グロー歴515年3月5日 曇

 

 ミルちゃんの隠された能力が判明して2ヶ月。本来ならウェーバー大陸に向けて旅行を再開しようと考えてたところ、浮遊大陸を隠した低気圧がボルタニア大陸に近づいてきてる事が判明した。これはチャンスだ!

 

 しかもピムエム皇国に向けて進んできてるので、これは一石二鳥だよ!

 

 昨日までに旅の準備は済ませ、パスさんに事前連絡をして皇城に直接転移していいと許可をもらったんだ。そこでヒズさんに入国審査をしてもらえる手はずだ。

 

 天気予報アプリでは明日の午後が最接近で、大荒れの予報になっていた。だから午前中に飛び立って大荒れ直前の地上から上空へ向かい、浮遊大陸へ上陸する計画だ。

 

 ただ、ミルちゃんによるとガーディアンと呼ばれる警備隊がいるらしいので、戦闘になる可能性が高いけど、おそらくこちらの速度だと攻撃を受けないと思われるので、すぐに振り切ってしまおう!

 

 

「じゃあ、みんな!今から転移するから準備はいい!?」

 

「「「「おーー!!」」」」

 

「ここからそんな遠いところまで転移ってできるものなんですか?」

 

「ボクとリオで変身したらね。ミルちゃんは初めてだったね。ちょっと待っててね」

 

「えっ?変身?」

 

「ミル、よ~く見ててね。うちのパパとアキパパしかできない、究極の創作魔法だから」

 

「じゃあ、リオ!いいかな!?」

 

「おう!久しぶりだぞー!せーの!」

 

「「インテグレーション!!」」

 

「えっ!?な、なんですか~!?この光は~!?」

 

 

 光が収まると、かわいい白銀竜の着ぐるみを着たボクが立ってるのを見てミルちゃんは驚いていた。

 

 

「···え?これが変身ですか?思いっきりかわいくなっちゃいましたね」

 

「ミル···。姿のことは言わないであげて。あれでアキパパは恥ずかしいみたいだから···。でも、これが最強の姿なんだよ!」

 

 

 ケンが説明してくれてるけど、あんまり嬉しくないなぁ~。さあ、落ち込んでる暇はないぞ!さっそく転移だ!

 

 

「みんな!ボクに掴まって!手をつなぐだけでもいいからね!」

 

 

 ···ハルさん?やっぱりボクに抱き着くのね。まぁ、いいか!じゃ、いっくよ~!!

 

 

 次の瞬間、ボクたちはピムエム皇国の皇城にある庭園の東屋の近くにいた。

 

 

「いらっしゃい!ここまで長距離転移お疲れさま!」

 

「パスさん!ご無沙汰してます」

 

「アキくん!今回はサキのホームステイを引き受けてくれてありがとねー!とんでもない体験をしちゃったみたいで、この子には貴重な経験になったと思うわ!」

 

「いえいえ、たまたまそういう機会に恵まれただけだよ」

 

「あとで追加の謝礼を払わせてもらうわ。どうやら結構実費がかかったってナナさんからも聞いてるしね!」

 

「えっ!?そんな話してたのか!まぁ、気にしなくていいよ」

 

「そういうわけにはいかないわよ!次期皇帝の教育よ?相当な金額になるってのが相場よ。いいからありがたく受け取っときなさい」

 

「じゃあ、お言葉に甘えて」

 

「そうそう!入国審査をしないとね!ヒズ、やってあげて。ちゃんと許可証も渡すのよ!」

 

「仰せのままに。ご無沙汰しております、アキ様。このたびはサキ様を無事に帰していただき、誠にありがとうございました。じゃじゃ馬···、コホン、大変元気でありますから、苦労なされたのではないでしょうか?」

 

「ご無沙汰しております。そうでもなかったですよ?子どもたちと結構楽しく過ごしてましたからね。あっ!こちらは差し入れのアクロの入浴剤です。バスタブにスプーン5杯ぐらいいれるといいですよ」

 

「これはこれは···。お気遣い痛み入ります。ホームステイは有意義でしたか···。今後私の手を煩わせていただけなければありがたいのですが···」

 

「あはは···。そこまでは保証できませんが、今回のホームステイで得るものがあったみたいですから、多少は落ち着くと思いますよ」

 

「そうであってほしいですなぁ。おおっと、いけません。皆さまの手続きをいたしますので、お手数ですが身分証のご提示をお願いいたします」

 

 

 こうして入国手続きと城内立入許可証が全員に交付されたんだ。これで前回のように追いかけっこはないね!

 

 そしてまたまた搬入口から荷馬車に偽装していつもの高級ホテルに連れていかれた。

 

 

「さて!明日に浮遊大陸ってところへ行くのね!?私もついていくわよ~!」

 

「えっ!?パスさん?皇帝でしょ!?何があるかわからないんだよ!?話によると警備隊と交戦する可能性もあるんだよ!?」

 

「せっかく近くまで来てるんだから情報ぐらい欲しいわよ!しかもほとんど知られてないんでしょ!?未知の情報が私を呼んでるのよ!鎖で縛りつけられてもついていくわよ!」

 

「···はぁ~。じゃあ、ナナに乗せてもらってね」

 

「あたしはいいわよ~!ハルとパスさんだったら大丈夫ね!」

 

 

 まぁ、ある意味想定はしてたけど本当についてきちゃうんだなぁ~。すごい国だわ。

 

 この日はホテルで滞在し、明日朝いちで出発することになった。もちろん、郊外に出てから飛行開始だ。···ちょっと朝早いけど、リオは大丈夫かな?

 

 今日はパスさんもここで寝るんだって。ミルちゃんからいろいろ根掘り葉掘り浮遊大陸について聞き出していたよ。ミルちゃんは質問攻めにされてしまってちょっと参っていたから、ボクが止めに入ったけどね。

 

 ちなみにケイさんとサキちゃんは皇城で待機だ。サキちゃんは半年ぶりにパパと会ったんだから抱き着いていたしね。

 

 さて!明日も早いし、今日は早く寝よう。果たしてどうなることやら···。おやすみなさ~い!

 

 

  グロー歴514年3月6日 雨

 

 おはよ〜。今日はあいにくの天気だ。まぁ、そうでないと浮遊大陸に行けないんだけどね。

 

 ただいま午前6時。みんな眠たい目をこすりながら出発準備をしていた。

 

 今日の朝食はサンドウィッチだ。早朝にホテルの部屋の前にカートが置いてあったよ。レストランの人、ありがとうございます。

 

 リオを除く全員で朝食をいただいた。ちなみにリオはサンドウィッチを口に詰めれるだけ詰められてたよ···。ナナに。

 

 ちょうど朝食を食べ終わった段階でリオが起きてきた。···口の周りが思いっきり汚れてるけどね。

 

 外は現在小雨だ。今のうちにドルン高原まで行くよ。

 

 高原に着くと、すぐにリオ一家とミルちゃんは竜モードになった。

 

 

「初めて金竜って見たわ~。美しいわね~」

 

「え〜?そうですか?姿を褒められるのは初めてですね~!」

 

 

 ミルちゃんは嬉しそうだったよ。まぁ、同族だとそんな感想出ないもんね。

 

 

「さあ、これから浮遊大陸に向かうよ。フライトプランは一気に高度10000mまで上昇して、雲の中心部に向けて進むよ。

 ミルちゃんの話だと、どこかに雲のない道があって、左回りで入っていけるらしいよ。

 まずは雲の流れを見てから、道を探すね。

 そして見つけ次第、突入するよ。

 あと、ガーディアンに接敵するかもしれないけど、無視で強行突破して浮遊大陸に着陸するよ。ボクたちの速さは誰もついてこれないはずだからね。

 以上、何か質問はある?」


「アキパパ、道が見つけられなかったらどうしよう?」

 

「かなり大荒れの天気だから、無理そうなら延期しよう。危険だと判断したらすぐに帰るからね」

 

「わかったよ」

 

「じゃあ、陣形だけど、まずはリオとボク。次にミルちゃん、その次がリナとナツ、その次がケンとフユ、最後はナナとハル、パスさんで行くよ」

 

「「「「おーー!!」」」」

 

 

 さあ、行こう!無事にたどり着けますように。···フラグじゃないよ!

 皇国から飛び立つということで、やっぱりパスさんもついてきました!情報大好きですから、未知の情報に飛びついてしまうんですね~。

 そして最近のリオくんの起こし方はいびきかいて大口開けてるところに隙間なく食べ物を強引に詰め込む!という起こし方が定番になってしまいました。皆さんはマネしないでくださいね!リオくんはドラゴン族だから大丈夫(?)なんですからね!


 さて次回予告ですが、高速飛行魔法で浮遊大陸を目指して飛び立ちます!果たしてたどりつけるのでしょうか!?


 それでは次回をお楽しみに~!

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