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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第16章 浮遊大陸編

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16-10.ミルちゃんの魔法の隠された秘密

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿していますので、先にそちらをご覧くださいね~。

 グロー歴515年1月5日 晴れ

 

「皆さん、本当にお世話になりました。私もコルも、大変勉強させていただきました」

 

「いやー、こっちも楽しかったぞー!また機会があったら寄ってくれよなー」

 

「はい。その時は必ず」

 

「リナ!今回もありがとう。次に会う時はもっとビックリさせれるように頑張るよ!」

 

「ええ!楽しみにしてるわ。ただし!ムリしちゃダメよ!そう簡単に越されたらたまったもんじゃないわ!」

 

「そうだね!気をつけておくよ。それじゃあ、またね~!」

 

 

 こうしてコルくんとコランさんは商隊について行った。次に会ったらどんな成長してるだろうね?今回は高速飛行も身につけちゃったし、この世界の子どもたちは成長が速いなぁ~。

 

 

 さて、高速飛行がほぼ完成したので、近くに浮遊大陸が来たら向かえるようになった。あとはミルちゃんの魔法を鍛えてあげることになった。

 

 これはリオの家でできるので、ボクたちは家に戻った。ボクはボクでやらなきゃならない事があるのでね。

 

 さて、高速飛行の方法は出来たとして、次の段階に移ろう。


 次はナビ(・・)だ。

 

 飛ぶ方法がわかってもどっちに向かえばいいかがわからなかったら意味がないよね。ちょっとだけ方角が狂っただけで500kmも進めばとんでもない誤差になっちゃうんだ。

 

 幸いな事にボクたちにはスマホがあり、地図アプリがあって、どこにいるかはすぐに把握できるけど、これって『徒歩とかの地上移動用』なんだよね~。

 

 これまでナナの飛行にも使ったけど、あれはリルートしまくりだったから、方角だけで飛んでもらうことにして目的地近辺で修正してたんだよ。

 

 まぁ、速度が遅かったからできたんだけど、さすがに高速飛行だとつらすぎる。

 

 それに、リオたちは竜モードになってる間はスマホが小さくて操作はできないし、持ちながら飛ぶのは難しいんだよ。

 

 そこで考えたのは地図アプリを応用した『フライトナビ』だ。

 

 目的地を設定して方角と距離、現在の速度と高度計、さらには高度変化の速度を表す上昇率があればいいかな?

 

 要するにクルマでいうスピードメーターとナビだね!ただし、クルマは平面だけど、飛行中は立体だから進む速度以外に高度が変化する速度も必要だ。

 

 下手に上昇率を上げすぎると失速して墜落しちゃうからね。まぁ、その時は固有魔法の飛行に切り替えるだけだから元の世界の飛行機より安全だけど。

 

 ちょっとだけ脱線したね。あとは表示方法だ。これはちーむッス!のアプリや魔法型身分証と同様に魔法のモニタ表示方法がある。

 

 それを目の前に展開すればいい。最新の飛行機のコクピットみたいにヘッドアップディスプレイっぽくしたらかっこいいかな?

 

 あとは音声入力対応にしておけば手を使う必要はないね!

 

 さあ、では新規魔法を開発だ!スマホにボクのイメージを込めた魔力を送り込む。

 

 むむむ~!なかなか難しいぞ?まぁ、ボクは飛行機に乗るのが好きで航空マニアじゃないからなぁ~。

 

 ···よし!できたぞ~。某最新鋭の飛行機の個人用画面に表示されるようなフォーマットになったよ。

 

 これをみんなに共有したいんだけど、どうしよう?

 

 すると、スマホに通知が来た。···また神様がいじりだしたのか?

 

 通知の内容を見ると、


 

『アプリの新機能追加を確認しました。審査が完了するまで当該アプリは使用はできません。

 承認が降りればショップアプリからダウンロードが可能になりますが、買切りの有料アプリ(・・・・・・・・・)となります。金額は機能次第で変化します』

 

 

 ···あの~、神様?開発したのボクなんですけど?なんで開発者に1銭も入らないのに神様が金取るんです?前回の関税といい、最近ぼったくってない!?


 金金金!神様として恥ずかしくないのか!?

 

 最近ガメつくなった神様に呆れつつ、開発が完了したのでボクはミルちゃんの特訓を見に行った。

 

 

 すると、庭でリオが倒れてた···。みんなビックリして固まってたよ。何があったんだ!?

 

 

「リオ!どうしたの!?」

 

「うぁー、アキ···?ミルちゃんはやべーわー」

 

「どうして···、どうしてこんな事に?」

 

「ぼくが説明するよ。パパが魔法を教えようとして、まず魔力量とか出力とか調べてたら、ミルには隠された力があったんだよ。

 ミルもまったく気づいてなかったみたいなんだけど、それをパパがうっかり解放したら···。

 ミルが魔力の制御不能になっちゃって、パパの魔力が根こそぎ吸われちゃったんだ」

 

「えっ?吸われたって!?」

 

「どうもミルちゃんはバフやデバフ系が得意ってことらしいけど、実際は『相手の魔力を吸収すること』が得意みたいなのよ。だからリオの魔力を吸っちゃったのよね~。あたしも初めてみたわ···」

 

「ちなみに吸収した魔力ってどうなるの?」

 

「それはこうなっちゃいます。んん~!ハイ!どうぞ~」

 

「これって魔石?」

 

「そうみたいです。私ってこんな能力があったんですね~。解放されて初めて気づきました」

 

「アキパパ?これってとんでもない能力じゃないかしら?蓄魔の腕輪以外に魔力を蓄えられるんだからね」

 

「あとは狙われる可能性が極めて高いわよ。こんな高純度の魔石がホイホイ作ろうと思えば作れるちゃうんですもの。この能力は隠しておいたほうがいいと、あたしは思うわよ」

 

「そうだね。あとは狙われても撃退できる力を入れる身につけてもらうことかな?ミルちゃんは武器とか使える?」

 

「使ったことないから試してみたいですね~!」

 

「わかったよ。今日はリオがこの状態だからムリだね。ハルに頼んでおくよ」

 

 

 ミルちゃんはとんでもない特殊能力持ちだったよ。まぁ、ドラゴン族だし、迂闊に狙ったら逆に命がないんだけどね。それでも自衛手段は持っておくに越したことはない。

 

 さて、ハルによって武器の選定をしたんだけど···。

 

 

「···私が持ってる武器のどれもダメだね」

 

「武器はダメかぁ~。どうしよう?」

 

「···素手で格闘が1番だね」

 

「えっ?どういうこと?」

 

「···デバフが使えるなら動きを遅くして、自分にバフをかければいい。アイリさんと同じ戦法」

 

「あ〜、なるほどね~!じゃあ、格闘方法について教えてあげて」

 

「···それもいらないかな?バフのかかったドラゴン族の攻撃を受けて無事には済まないからね」

 

「それもそうか。じゃあ、護身術程度を教えてあげて。背後から襲われた時ぐらいでいいかな?」

 

「···そだね。それでまずはやってみるよ」

 

 

 これはアイリさんからアドバイスをもらったほうがいいかもしれないね。後でちーむッス!のアプリで聞いておこう。

 

 そう考えてスマホを取り出すと、通知が来ていた。

 

 

『新アプリ『フライトナビ』の審査が完了し、承認されました。おめでとうございます!買切アプリとして100ジールで販売します。なお、使用料は売上の1割を翌々月末にお支払いいたします』

 

 

 ···みんなのスマホの台数分購入してもボクの収益は70ジール?身内だけしか買えないんですけど!?そんな端金(はしたがね)いらんわ!!

 ミルちゃんには『魔力防御無視』で根こそぎ魔力を吸収して高純度の魔石に変換してしまう特殊能力がありました!魔力吸収自体はそんなに珍しくないんですけども、魔力防御無視と、余剰魔力を魔石に変えてしまうというのはとんでもない能力です。戦闘には向かない子ですが、この後大活躍シーンがありますよ~!


 そして、アキくんが地図アプリから飛行特化のアプリ魔法を開発しました!ただ、自分自身以外にも使用できるようにアプリ化したので、有料コンテンツになってしまいましたね。ここ最近、金にうるさくなってしまった神様ですが、これも理由あっての事なんですよ。大目に見てあげて下さいね。


 さて次回予告ですが、ボルタニア大陸から離れてしまっていた浮遊大陸が、星を1周して戻ってきました!ついに乗り込みますよ~!


 明日から19日までは1話ずつ、夜21時過ぎに投稿します。お楽しみに~!

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