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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第16章 浮遊大陸編

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16-4.リナ、主婦に目覚める?

 本日もオーシャン東九フェリー様のフェリーびざんに乗船して新門司港に向けて太平洋を航行しております。現在は室戸岬沖ですよ~。

 2泊3日できる航路って、他には太平洋フェリー様と新日本海フェリー様の寄港便しかないんですよね~。

 ちなみに海上は昼まで大荒れなのであんまり執筆できておりません!チューハイ飲んで酔ってるというのもありますが(笑)。

 意外と酔ってるといいネタ思いつくんですよ~(笑)!

 ボクがコランさんと話をしている間、コルくんはミルちゃんに話しかけていた。

 

 

「初めまして。僕は赤竜のコルって言います。商隊の護衛をしている父さんと一緒に旅をしてるんです」

 

「こちらこそ初めまして。金竜のミルです。浮遊大陸から落っこちてしまって、今はここでお世話になってるんです」

 

「金竜って初めて見たよ···。浮遊大陸って聞いたことないんだけど、どこにあるの?」

 

「この空のどこかに浮いてるの。地上からは見ることができないから、ほとんどの人は知らないわ」

 

「へぇ~。そんな場所があるんだね。まだまだ世界は広いんだなぁ~。そうそう、ミルは何が得意なの?僕は魔法が得意なんだ」

 

「私も魔法かなぁ~?バフ、デバフが得意かな~?」

 

「バフ系かぁ~。僕は苦手だなぁ~。僕は攻撃系が得意なんだよ。リナやリオさんに教えてもらってからはだいぶ上手になったと思うんだよ」

 

「そうなのね?じゃあ、私も教えてもらおうかな?」

 

「その方がいいよ。リオさんは魔法を教えるのが得意だからね!」

 

「そうよ~!パパは魔法だけは(・・・・・)すごいからね~」

 

「あっ、リナ!僕、魔法がだいぶ上手になったんだ。リナとリオさんのおかげだよ!ありがとう!」

 

「わたしは大したことしてないわよ?魔法を見せただけだし、パパは魔法のコツを教えただけだからね。コルの努力が実を結んだのよ!胸を張りなさい!」

 

「···うん。わかったよ。でも、ありがとう!」

 

「じゃあ、どれだけ上手になったのか見せてもらおうかしらね~?そういえばこの前は私を追い越すって言ってたわよね~?」

 

「うん。でも、まだまだだろうけど、僕の今の全力を見せてあげるよ!」

 

「そう!明日が楽しみだわ~!」

 

「ははは。もしかしたらがっかりさせちゃうかもしれないよ?」

 

「がっかりなんてしないわよ!まだまだ成長するってことじゃないの?楽しみが増えるだけよ!」

 

「···そうだね!じゃあ、4か月分の頑張りを見せるね!」

 

 

 うんうん!とっても仲がいいね~。こうやって見てると青春してるなぁ~。ボクとハルはたった3日で結婚決めちゃったから、こういうのってあんまりなかったんだよね~。

 

 ···えっ!?『お話に出てないだけで実際にはしてただろ!?』だって?そんな事はないと思うけどなぁ~。

 

 

「アキ~?ハルに対してはリナよりも熱烈にやってたわよ~。あたしが飛んでる時とかね」

 

「···え?そうなの?」

 

「···フユの鈍感はアキの遺伝だったかぁ~」

 

 

 なんでナナはボクの頭の中を読んじゃったんだろうね?顔に出てた?お酒飲んで真っ赤にはなってるんだろうけど···。

 

 一方のミルちゃんはケンと話をしていたよ。

 

 

「ミルは浮遊大陸では何していたの?」

 

「う~ん···。特に何もしてなかったなぁ~」

 

「えっ?そうなの?」

 

「うん。私って飛ぶのもヘタだし、力もそんなにないし、魔法もバフやデバフぐらいしか使えないから、何にもさせてもらえてなかったよ」

 

「そうだったんだ···。辛くなかった?」

 

「どうなんだろうね?あんまり考えなかったよ」


「帰るのが嫌だったらここにいてもいいんだよ?」


「ありがとう。それでも、私にとっては産まれた場所だし、お父さんもいるから帰りたいってのはあるんだよね」

 

「そうなんだね。そうだ、うちのパパとママに魔法を教えてもらったらいいよ」

 

「えっ?リオさんとナナさんって魔法が得意なの?ドラゴン族なのに?」

 

「そうだよ。うちは全員魔法が得意なんだよ。だから、帰るまでに教えるよ。帰ったらみんなをびっくりさせてあげようよ!」

 

「···そう。ありがとう。あんまりそういう事言ってくれる人いなかったから、うれしいよ。···あれ?そう言えば以前の整調者(ピースメーカー)で『白銀竜のリオ』っていたけど、もしかして!?」

 

「···あ~、どうしようかなぁ~?パパ~?ちょっといい?」

 

「んぁー?どしたー、ケン?」

 

「ミルにパパの事を言っていい?」

 

「···あー、まぁいいか。知ってた方がミルのためになるかー」

 

「ありがとう、パパ」

 

「えっ?どういう事?もしかして、本物って事!?」

 

「···うん。うちのパパは元整調者(ピースメーカー)だったんだよ」

 

「···そうなんだぁ~。ちょっと失礼だけど、そうは見えないのよね~」

 

「ははは!そうだよね~。パパは大魔王との決戦で力も魔力も限界以上に使っちゃった後遺症で小っちゃくなっちゃったんだって。パパは『みんなから気づかれないから気が楽だー!』って逆に喜んでるけどね」

 

「だから魔法が得意なのね~。よし!私も教わろう。ケンも教えてくれるの?」

 

「もちろん!ぼくより姉ちゃんのほうが上手だけど、ぼくでよければお手伝いするよ」

 

「ありがとう!助かるわ」

 

 

 そうだね~。リオが教えたらミルちゃんも上達するよ。どちらかといえばナナが得意だから、ナナに教えてもらう方がいいかもしれないね~。

 

 こうしてコルくんとコランさんも加わった夕食は賑やかに過ごすことができたんだ。

 

 

  グロー歴514年12月35日 晴れ

 

 今日は今年最後だね!この世界では大晦日なんてないから、ただの普通の1日だ。

 

 今日も高速飛行の実験をやるんだ。昨日の結果から、ドラゴン族でも元の世界の飛行機の再現は可能とボクは思った。

 

 現時点での最大の課題は風魔法をどこから噴射して安定的に飛ぶか?って事だね。尻から魔法はいろんな意味でNGなので、他の方法でやらなければならない。

 

 これについてはボクの中で案は考えた。あとは実践できるか?だね。それを今日試そうと思ってるんだ。

 

 さて、今日もリオを起こしに行こう。昨日はミルちゃんが玄関で寝てたけど、今日は···、いなかった。たぶん部屋じゃないんだろうけどね。

 

 リオの寝室に行こうとすると、キッチンからいいにおいがしてたんだ。···あれ?誰が料理してるんだ?

 

 気になったのでキッチンを覗いてみると···、リナが朝食を作っていたんだ!

 

 

「あっ、おはよー、アキパパ!」

 

「おはよう、リナ。どうしたの?朝食作るなんて初めてじゃない?」

 

「ちょっと早く目が覚めちゃったから、朝食作ってみようかな~?って思ったのよ。初めてだけどなかなかいい感じになったんじゃないかしら!」

 

「いや、スゴい出来だよ。これってボクがよく作る朝食だよね?」

 

「そうよ!アキパパの朝食でわたしが1番好きなものよ。うまいこと出来て良かったわ~。なんだか今日のわたしは絶好調よ!」

 

 

 たぶん、コルくんが泊まってるからいいところ見せたいんだろうなぁ~。完全に主婦になってるよ。

 

 この時点で両親から料理の腕が遺伝してないことが確定だ!よかったね!リオとナナには悪いけど···。

 

 

「こんなにおいしいそうな朝食が冷めちゃダメだから、リオを起こしてくるよ」

 

「あ〜、それわたしがやるわ!ママからいろいろ聞いてるけど、わたしなりの起こし方を試してみたいのよ」

 

「じゃあ、お任せするね。うちの準備ができたらこっちに来るからね。今日はボクがお弁当作っておくよ」

 

「やったー!アキパパのお弁当、楽しみにしてるわ!さあ、パパを起こすぞー!」

 

 

 リオはリナに任せて、ボクは朝食とお弁当を作っておこうか!

 ミルちゃんにはリオくんが整調者だってバラしましたが、コルくんにはまだバラしていません。あんまりおおっぴらにしたくないってのがありますからね。


 そしてリナちゃんは無意識にコルくんにいいとこ見せたい!とハッスルして主婦になってしまいました!コルくんとコランさんはリビングのソファで寝ていますが、リナちゃんが朝食を作る際にはもう起きていまして、リナの調理風景を見てるんですよ。書いていてほほえましい光景でした!


 さて次回予告ですが、魔法を任意の位置から使えないか?を検討し、風魔法よりもさらに強いジェットエンジンの魔法で飛行を試してみます!さて、どうなるでしょうか?


 明日から3連休ですね!もちろん3連休中は朝と夜に1話ずつ投稿します。

 明日朝は新門司港着岸直前あたりでの投稿になると思いますので、午前5時過ぎになると思います。それでは明日の投稿をお楽しみに~!


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