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【完結済・第8章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第15章 サキちゃんのホームステイと子どもたちの異世界旅行

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15-13.この世界のお城を見学!その後家電量販店と百貨店でお買い物~

 本日は急遽夜勤になってしまいましたので、朝に投稿しています。明日は通常通り夜の投稿です。

 おはよう!今日はフェリーに乗船して有名な温泉地に向かうんだけど、乗船開始は夕方だからそれまで観光もしちゃうよ。

 

 ···今日で寝泊まりしていた祖母の家ともお別れだ。まぁ、こっちの世界で生きていたとしても売却が決まってるからずっと居られないんだけどね。それでも思い出深い家だったからね。やっぱり寂しいかな?

 

 でも、ボクはもうエーレタニアに生活拠点を持ってるし、家族もいるからね。あんまり感傷的になっちゃうと心配させちゃうから、ここまでにしておこう。

 

 

「パパ。今日はどこへ行くの?」

 

「今日はお城を見に行こうか!この国のお城の中ではかなり有名できれいなお城だよ」

 

「この国のお城ですか!サキも興味があります!」

 

「ははは。サキちゃんとしてはそうだろうね。ただ、皇城に比べたらそんなに大きくないけどね」

 

「でも、お城って聞くだけであたしもワクワクするわね~!楽しみよ~!」

 

「···そうだね、ナナ。どうやって攻め落とすかもいい勉強になりそう」

 

「ハルさん?物騒なこと考えないでほしいんだけど···」

 

 

 楽しみにしているサキちゃんとナナに対してハルは戦略家としての考えのようだったよ···。

 

 さて、じゃあ出発しよう!···ばあちゃん、2日間家を借りたよ。ありがとう!そして···、いや、別れの言葉はなしにしよう。ボクがエーレタニアで天寿を全うしたら会えるかもしれないんだからね!

 

 近くの駅から電車に乗ってお城へ向かった。今日も子供たちは運転席の後ろで全面展望を楽しんでいたよ。

 

 約1時間弱で駅に到着して、そこからは徒歩で10分ぐらいだね。ボクも久しぶりにやって来たよ。

 

 

「うわぁ~!きれいですね!すごく白いですよ~!変わった形をしてるんですね!」

 

「そうだね。確か今から700年ぐらい前に作られたんだったかな?何度も修理を繰り返して維持されてるんだよ」

 

「はー、700年かー。エーレタニアじゃまずそんなにもたないぞー。魔獣が攻めて滅ぼされてしまう事が多いからなー」

 

「結構苛烈なんだなぁ~。まぁ、お城って基本的には相手からの攻撃に対しての防御施設だからね。いろんな仕掛けがあったみたいだけど、今も一部は残ってるんだ。じゃあ、入ってみようね~!」

 

 

 入口で入場券を買って中に入っていく。日本の城は山や小高い丘に作られることが多く、ほとんどは堀があるんだよね。堀があれば橋を引き上げてしまえば簡単には入ってこれないしね。

 

 天守までにはいくつもの強固な門が構えている。門で絶対に足止めを食らってしまうから、そこを投石や弓、熱湯や油をかけたりして侵入者を撃退していくんだ。

 

 あと、このお城は精神的トラップが仕掛けられているのも特徴だね。天守って高い位置にあるから攻める時は上り坂のはずなんだけど、ここにはなんと下り坂を下らないと天守につけないんだ。

 

『あれ?攻めてるのになんで下り坂?迷っちゃった?』って思わせて立ち往生してるところを攻撃するようにしてるんだよね~。ボクも学生時代に初めて来た時は『あれ?』って思っちゃったよ。

 

 そして天守に着いた。ここからは土足厳禁だから靴をしまわないといけないんだけど、ボクたちには無限収納カバンがあるから問題ない。

 

 最上階まで上ると、市街地がきれいに見えるんだ。これもなかなかいい景色だよ。

 

 

「素晴らしい作りですね!参考になるところがいっぱいでした!皇城に戻ったらママにいっぱい話そうと思います!」

 

「参考になったのなら良かったよ。パスさんの事だから、いろいろ魔改造しそうだなぁ~」

 

「···アキ?ここってあんまり塀が高くないね。これだったら簡単に忍び込めるよ」

 

「···いや、この世界ではエーレタニアみたいに身体強化できないから。これでも十分強固な方なんだよ」

 

「あと、空を飛ぶ魔獣対策がなってないなー。塀に開いてる穴から弓を下に向けて撃てるようにはなってるけどなー」

 

「···この世界には空飛ぶ魔獣はいないから心配ないんだけどなぁ~。相手は人間だしね。エーレタニアだったらそのあたりも考えないといけないんだなぁ~」

 

「でも、美しいわね~!お城って無骨な壁が多いイメージだったけど、こんな城もあるんだなぁ~って思ったわよ」

 

「ナナは気に入ってくれたみたいだね。そう言ってもらえるとボクも嬉しいよ」

 

 

 世界が違うから城に求められる機能が前提から異なってるけど、こういうのもあるって知ってもらえるだけでもいい勉強になったと思うよ。

 

 さて、ちょっと早いけどフェリー乗り場に向かうとしようか。せっかくなので駅にある有名な立ち食いソバ屋さんでお昼は軽めにしておく。今日の夕食は前回リオも大絶賛だったバイキングだからね!おなかを空かせておかないと損だよ!

 

 そして乗換える駅まではちょっと奮発して特急列車に乗車したんだ。もちろん、先頭の5号車の最前列を子どもたちのために押さえておいたよ!車両運用上、まれに貫通仕様の展望しにくい車両になる時があるけど、乗る列車は大丈夫でよかったよ。

 

 展望車からの130km/hの景色は子どもたちには刺激的だったようだね!黙ってず~っと見ていたよ。

 

 そして乗換駅に到着した。ちょっと早すぎるから駅前の電気屋さんと百貨店でお買い物を楽しんでもらおう!

 

 って言っても、エーレタニアに家電製品持って帰っても使えないけどね···。えっ!?雷魔法で再現できないのかって?う~ん···、できなくはないと思うけど、ボクの魔法だと直流なんだよね。交流100V60Hzも再現しようと思えばできなくはないんだけどなぁ~。どれぐらいの魔力が100Vになるかわからないんだよね···。テスター買っておこうかな?多分雷魔法ってコンセントと同じ電圧源だと思うんだけど···。

 

 子どもたちはやっぱりゲームコーナーへ行ってたね。神様がくれたキッズスマホってゲームないから気になっちゃうよね?···でも、本体は買わないよ!充電できるかわからないんだから!

 

 ナナは食洗器とか家事系の家電製品を見てたね。まぁ、冷蔵庫は氷系魔法で代用できちゃうし、無限収納カバンに出来立ての料理を入れたら冷めないから電子レンジもいらないんだけどね。

 

 リオは···、え!?オーディオコーナー!?···あんまりイメージないんだけどなぁ~。

 

 

「アキー?今失礼なこと考えなかったかー?」

 

「いいや?オーディオが気に入っちゃったの?」

 

「おう!この『へっどほん』って言うのかー?いい音だなー!頭が揺さぶられるぞー!」

 

「これってBluetooth仕様だから、神様のスマホにも対応···、してるな。ペアリングできるんだ···」

 

「おー!使えるんだなー!よし!買って帰るぞー!」

 

「でも、音楽はエーレタニアで買えないよ?この世界で買ってダウンロードしておかないといけないよ」

 

「···どうやるんだー?」

 

「まぁ、あとでやってあげるよ」

 

「おう!頼むぞー!」

 

 

 さて、次は百貨店だね。女性陣はファッションコーナーやコスメグッズを見ていたね。一方、男性陣はというと···、デパチカでたくさん総菜を買い込んで無限収納カバンに入れてました。

 

 特にリオは店先でよだれを垂らし始めたのにはビックリしてすぐに引きはがしておいたよ。他のお客さんの迷惑になるからね!

 

 そうして夕方近くになったので、地下鉄でフェリー乗り場へ向かったんだ。

 エーレタニアでは身体強化魔法があるため、塀の高さはあんまり防衛には影響がありませんが、実際には結界魔法が込められた魔道具が設置されており、塀の直上にはバリアが張られています。籠城戦を書いてないので、そのあたりの描写がないんです。そこは番外編で書く予定ですので、だいぶ先ですがご期待ください。

 家電屋でみんな楽しんでましたが、見てるだけでも楽しいですよね~。リオくんは音響に興味があるのは意外でした。あとは雷魔法で100V60Hzが実現できるか?ですね。まぁ、エーレタニア的には完全にオーパーツ扱いでしょうけどね!


 さて次回予告ですが、フェリーに乗って温泉地へ向かいますよ~!今回も知り合いのフェリー会社の社員の個人的許可を得て書きましたが、あまりにもリアル過ぎてステマや宣伝になりそうなのでボカシを強めにしております(笑)!まぁ、実際に乗ってみてもすごいと思いますよ?

 それではお楽しみに~!

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