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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第15章 サキちゃんのホームステイと子どもたちの異世界旅行

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15-11.今日は観光するよ~!

「アキ?今日はアキのあの部屋で寝るのかー?」

 

「さすがにあの部屋で9人はムリだからね。近くの祖母の家に行くよ」

 

「アキの身内ね!ちゃんとごあいさつしないといけないわね」

 

「あ〜···。ナナ、その必要はないよ。ボクがエーレタニアに行く前の年に100歳で天寿を全うしちゃったから今は空き家なんだよ。親戚が所有して売却待ちなんだけど、ボクがちょっとした管理してたからカギは持ってるんだよ」

 

「···あ〜、それは辛いこと言っちゃったわね」

 

「気にしなくてもいいよ。そんなに大きくはないけど9人ゆっくり寝れるから大丈夫だよ。じゃあ、行こうか」

 

 

 ちなみに全員で、55,600円でした···。結構オトクな回転寿司でこの値段はビックリだよ···。リオは80皿食べてたね。皿を数えに来た店員さんが驚いてたよ。

 

 さて祖母の家だけど、スマホの日付を見たら売却予定日は3ヶ月後だったからまだ大丈夫だね。使った水光熱費はテーブルに置いて書き置きしとけばいいか!

 

 いったんうちに寄ってカギを取ってから祖母の家に行った。···こっちも本当に久しぶりだなぁ〜。

 

 都市部だから狭い土地に建っている3階建ての家だ。

 

 カギを開けて中に入った。2階に仏壇があるので、まずは寝泊まりさせてもらえるようあいさつしておこう。

 

 

「アキ?これはなんだー?」

 

「···これは仏壇だよ。亡くなった人の魂が入ってるとされてるんだ。お墓は別にあるんだけどね。

 この国は宗教ってあんまり馴染みがないんだけど、冠婚葬祭だけはこういった式をやったりするんだよ」

 

「って事は、ここにはアキの親戚がいるのかー?」

 

「そうだね。じいちゃん、ばあちゃん、おじさんとおばさんだね。壁に遺影がかかってるでしょ?この人たちがいるんだよ。

 あいさつの仕方なんだけど、この線香に火をつけて、このおりんって言う鐘を2回鳴らして両手を合わせて祈るんだよ」

 

「へぇー。こういう宗教なんだなー」

 

「まぁ、他の国とかだと違うけどね。

 ···こんばんは。ボクの記憶の中だけど帰ってきたよ。···ボクもこっちの世界では死んじゃったけど、別の世界へ行っちゃったから会えなかったね。···会いたかったんだけどね。···でも、別の世界で頑張って生きてるよ。こんな格好になっちゃったけどね。

 そうそう!こっちでは独身だったけど、ボクに家族ができたんだ!今日と明日、ここで泊まらせてもらうね。

 ···これでよし!さぁ、お風呂沸かすね。ちょっとだけ待っててね」

 

 あいさつを終えてボクは風呂場へ向かった。···ちょっとだけ泣いちゃったけどね。

 

 風呂のスイッチを入れて戻ると、みんな仏壇で拝んでくれてたよ。···ありがとう。

 

 風呂は子どもたちに先に入ってもらったよ。その間、ボクたちは軽く晩酌をしていたんだ。そしてボクとハル、リオとナナで風呂に入ってふとんで寝たんだ。久しぶりに祖母の家で寝れてボクも嬉しかったよ。···おやすみなさーい!

 

 

 翌日の朝食は菓子パンだ。昨日買い込んでおいたからね!軽めの朝食を食べてると、フユから質問があったんだ。

 

 

「パパ?この床の緑色のこれってなに?植物っぽいんだけど」

 

「これは畳だね。い草って言う植物を織り込んで作った敷物なんだよ。この国では有名なものなんだよ」

 

「植物なんだ!面白いね~!」

 

 

 畳なんてエーレタニアにはないからね。フローリングにじゅうたんがほとんどだからなぁ~。

 

 そうそう、うちもリオのうちも靴は玄関で脱ぐようにしてるんだよ。靴のままって、元日本人だと抵抗があるからね。掃除も楽だし。

 

 

 さて、今日は近場を観光するよ!

 

 まずは海浜公園だね!巨大な吊り橋を見てもらおうか!

 

 

「···ナニアレ?橋だけど、あんなに大きいのがあるんだ···」

 

「···大きな船だね。···この前乗った船の倍以上?」

 

「これって海よね?···なんだか川のように流れてるんだけど」

 

「きれいなところだね。のんびりできそうだよ!」

 

「アキさんの世界ってすごいですね···。皇国でもここまでじゃないです···」

 

「そうだね。こんなに技術が発展したのは、実は200年ぐらいなんだよ」

 

「···200年でここまでって、すごいわねぇ〜。あたしたちはドラゴン族だけど、死ぬまでにこんなになるのかしらね?」

 

「魔獣がいるから無理だろうなー。この世界って魔獣いないもんなー」

 

「技術体系が根本から違うから、もし発展するとしたらこの世界とはまた別の発展になるだろうね。じゃあ、次に行こうか!」

 

「パパ!次はどこに行くの!?」

 

「動物園に行ってみようか。この世界の生き物について知ってもらおうかな?」

 

「どんな生き物がいるのかしらね~?わたしも楽しみだわ~!」

 

 

 という事で、動物園の最寄り駅まで電車で移動だ!改札もモバイルアデリーで通れるから便利だね!

 

 さて、ホームに上がる。次の電車は7分後だけど、ここで特急の通過待ちをするから、もうすぐ来るね。

 

 

「もうすぐ電車が来るから、足元にある黄色のデコボコより内側にいるんだよ〜!」

 

「「「「「はーい!」」」」」

 

 

 しばらくして電車が到着したんだ。この電車に乗って、終着駅で乗換で行けるぞ~!

 

 

「へぇ〜!電車の中ってこうなってるんだね!」

 

「運営する会社や走る距離によって座席の配置が違うんだよ。あと、他の人も乗ってるから静かにね」

 

「「「「「(はーい)」」」」」

 

 

 やっぱり子どもたちは運転席後ろにかじりついたね。走行風景って見てて飽きないからね。

 

 結局親も一緒にかじりついたよ。ボク?ボクは運転席の電圧計と電流計を見るのが好きなんだよ。電気の専門家だったからね。

 

 特急の通過待ち後に電車は発車した。子どもたちは前面展望を静かに楽しんでいたね。

 

 途中から地下区間に入るので、手前でカーテンが降ろされたけど、1番右だけは開いてるので、ぎゅうぎゅう詰めでかじりついてたね。

 

 

「さて、乗換えるよ~。降りて向かい側の電車だからね~。まだ来てないけど、来たら乗るよ~」

 

 

 すぐに電車が到着し、2つ先の駅で降りたんだ。

 

 

「電車って面白かったね~!おれ、気に入っちゃった!」

 

「···ナツも。風景が速く流れるのが気持ちいい」

 

「わたしやケンが飛ぶより速いのは迫力あるわね~!」

 

「うん、姉ちゃん。···ちょっとだけ速さにこだわってみようかなぁ~?」

 

各々(おのおの)楽しんでもらえたようだね。さあ、着いたぞ~!ここが動物園だよ~」

 

「ここかー!どんなのがいるんだー?」

 

「それは見てのお楽しみだね!」

 

 

 ボクも来るのは子どもの時以来だね~!平日ということもあって空いてるよ。遠足の子どもたちはいなさそうだね。

 

 さて、園内に入って順路通りに歩いていくと···。

 

 ほとんどの動物が通路から遠ざかっちゃったよ?···なんだか悲鳴に近い鳴き声を出してるんだけど?

 

 

「アキパパ?なんだか檻の中の動物たちが怯えてるようにみえるんだけど?」

 

「そうだね。···ぼくたちを怖がってる?」

 

「···もしかして、リオたちが今は人の姿してるけど、本当はドラゴンだって本能的に気づいちゃってるのかな?」

 

「···あー、そうかもなー。魔獣は見境なく襲ってくるから気にしてなかったけど、魔獣じゃない動物ってオレたちに近寄らないなー」

 

 

 う〜む···。これは想定外だったなぁ~。こんなに怯えてたら飼育員さんが困っちゃうよね~。残念だけど、別のところに行くか···。

 動物園ではリオくん一家に対して動物たちは怯えてしまいました···。本当はここで飼育員さんとの話も入れるつもりだったんですが、某動物公園の飼育係の人しか思い浮かばず、皆さんテレビによく出演されてますから、個人が特定されそうだったのでボツにしました(笑)。ちなみに某動物公園の飼育係さんのサインは、4月の感謝祭で一気に増えて11人分(有名デザイナー飼育課長の直筆原画を含む)持っております(笑)。


 さて次回予告ですが、動物園は諦めて科学博物館を見学に行きます。地球の『科学』というものがどういったものなのか?を子どもたちは興味深く勉強します。


 それではお楽しみに~!

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