15-9.初めてのファミレス体験
今日も朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~!
狭いボクの部屋で大騒ぎしたら疲れちゃったね···。飲み物を飲もうかと思ったけど、さすがに9人分もコップがないから近くの飲食店に行くことにしたんだ。ついでにお買い物もしに行こうか。
「ボクの部屋はもういいでしょ?そろそろお昼だからご飯食べに行こうか!」
「うん!パパ!何が食べれるの!?」
「みんないろんな好みがあるだろうからファミレスに行こうか」
「···『ふぁみれす』?パパ。何、それ?」
「あぁ~、ごめんごめん。『ファミリーレストラン』の略称だよ。たくさんのメニューがあってゆっくりくつろげる飲食店なんだよ。ジュースもお金を払ったら飲み放題だぞ〜!」
「わぁ~、素敵!アキパパ、早く行きましょう!」
「···姉ちゃん、ジュース飲み放題に釣られたなぁ~」
「ははは、じゃあ行こうか!近いから歩いていくよ。ちょっとこの時間だと待たないといけないかもしれないけどね」
ということで、自宅から15分ぐらいにあるファミレスに行ったんだ。···ところが行く道中もかなり危なかったんだよ。
「うわっ!?パパ!ものすごい勢いで何かが走ってきた!」
「おっと!道路交通について教えてなかったよ。みんな、ちょっと聞いてくれるかな?」
「『どうろこうつう』?アキパパ、それってなにかしら?」
「道を通る時のルールだよ。まずは歩く時は道の端っこを歩くこと。さっき走っていたのはクルマだね。燃料を燃やして走るものなんだけど、道の中央部分はそのクルマが走ることになるんだ。
ちなみにクルマはこの国だと道の左側を走ることになってるんだ。
あとは交差点だね。『信号』って言って、赤と黄色と青の3色の色がついてるんだけど、青の時には渡れて赤の時は渡っちゃいけないんだ。信号がなかったら左右をよく確かめてから渡ろうね。ここまではいいかな?」
「「「「「はーーい」」」」」
「まだまだルールがあるんだけど、それは少しずつ紹介するね。じゃあ、あんまりボクから離れずについてきてね~」
みんな、いろんな形をしているクルマに興味津々だね。まぁ、全部初めて見るものばかりだから仕方ないけどね。
そして踏切にやってきた。ここでも注意しておかないとね!
「ここは『鉄道』っていう、鉄の道を高速で走るものと道が交差する『踏切』って言うんだ。電車が来たら音が鳴って、今立っているこの竿が自動的に下りてくるんだ。音が鳴りだしたら渡っちゃだめだよ」
そう説明していると、ちょうど踏切が鳴り出した。
「おっと!ちょうどよかったね。ここで電車が通過するのを見ていようね~」
鳴り出して40秒ほど経つと、猛スピードで電車が通過していったよ。130km/hを間近で感じると迫力あるよね~。みんなもビックリしていたよ。
「···速いわね~。ケンが飛ぶよりも速いわよ」
「そうだね···。ぼくもママも、あそこまで速くは無理だなぁ~」
「電車だとこの3倍近い速度で走るものもあったりするんだよ。それも乗る予定だから楽しみにしておいてね!」
「あれに乗るの!?おれ、楽しみにしてるね~!」
そうして踏切を渡り、交差点にやってきた。ここは国道だから車が多くてよく渋滞するんだよね~。
「···パパ?これが信号?」
「そうだよ、ナツ。今赤信号でしょ?この時は渡っちゃいけないんだ」
「なるほどね~!こっちが赤の時は別の道が青になってるのね!」
「その通り!こうすることでぶつかったりするのを避けてるんだよ。おっ!?信号が変わったね。青になったら渡るよ~」
そうして渡った先にあるのがファミレスだ。今日はどうやら平日のようだからそこまで混んでなさそうだね。···さて、9人という大所帯だけど大丈夫かな?
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「9人なんですけど、近くの席って空いてますか?」
「少々お待ちくださいね···。6人掛けと4人掛けが隣同士で空いてますね!そちらでよろしいでしょうか?」
「よかった!お願いできますか?」
「かしこまりました!では、ご案内いたしますね~」
案内されたのは奥の方の席だったよ。···夢の中のせいなのか、思い通りになってるなぁ~。
そういえばハルやフユ、ナツやサキちゃんって獣人の特徴である耳としっぽがついてるし、リオ一家なんかしっぽと小さなツノに背中には翼まであるんだけど、誰も気にしてないね···。
まぁ、大騒ぎにならないだけいいんだけど···。それにジーンなんか竜の姿のままなんだよね。飲食店ってペット入店お断りなんだけど···。
まぁ、夢の中だからいいか!みんなはお店のルールはちゃんと守ろうね!
さて、6人掛けには子どもたち5人に座ってもらい、4人掛けにはボクたち大人組が座ったんだ。
まずはメニューを見てもらう。···子どもたちは真剣にどれにしようか迷いまくってるね。
こうやって何を食べようか迷うのもファミレスならではの楽しみの一つだね!もちろん、ボク以外の大人組も迷いまくっていたよ。
「う~ん···、迷うわね。どれもおいしそうなのよね~」
「何悩んでんだー?オレはこのページ全部頼むぞー!」
「アンタ!そんなに頼んだらテーブルに置ききれないでしょ!?いくら夢の中だからってちょっとは考えなさいよ!」
「お、おう···。じゃー、食べきったら注文しなおすぞー」
···おおぅ。リオは食いしん坊だからリアルにページのメニュー全部頼む気だったね。さすがに全部置けないからね。
「みんな、決まったかな?注文はテーブルにあるタブレットでするんだよ。操作はスマホと一緒だよ。あと、人数分ドリンクバーを頼んでおいてね~」
「「「「「はーい!」」」」」
「じゃあ、あたしたちも頼むわよ~!」
ボクたちもタブレットを操作して注文していく。
···結構金額いくなぁ~。まぁ、夢の中だし、いっか!
そして全員でドリンクバーに行き、サーバーの使い方をレクチャーした。
「せっかくだから炭酸飲料を試してごらん。エーレタニアにはあんまりないからね」
そう言うと、みんな炭酸飲料を注いでいたね。全員取り終わったら席に戻って乾杯だ!
「それじゃあ、初めてのファミレスを楽しんでね!かんぱーい!」
「「「「「かんぱーい!」」」」」
「うわぁ~!シュワシュワしてて面白いし、甘くておいしいね!おれ、こんな飲み物初めてだよ~」
「···クセになりそう」
「これが飲み放題ってすごくない!?何回おかわりしても本当に大丈夫なのね!?」
「姉ちゃん、ちゃんと飲み放題って書いてるから大丈夫だよ。ぼくもこれは気に入っちゃったよ。もう1杯取りに行ってくるね!」
「あっ!サキも!次は別のジュースにする〜!」
子どもたちは大はしゃぎだね。一方の大人組は
「おー!甘くておいしいなー!」
「こんな味は初めてね!あたしはこのメロンソーダ?ってのが気に入ったわ!」
「···私はこのさっぱりしたお茶?が気に入った」
「ハルは渋いところを攻めるなぁ~」
ドリンクバーで楽しんでると、さっそく料理が運ばれてきたよ。
「···えっ!?ナニコレ!?ゴーレムかしら!?アキ!このお店ってゴーレムがいるの!?しかもしゃべったぁ~~!?」
「ナナ、あれはロボットだよ。ここのテーブルに運ぶように指示して持ってきてくれたんだよ」
「···それって、まんまゴーレムよね?こんなものまでこの世界にはあるのね···」
「ほら、ボーッと見てないで料理を取ってね~」
そして全員に料理第1弾が揃い、みんなで食べたよ。おいしそうに食べる姿を見て、ここに連れてきて良かったなぁ~!
そして子どもたちとリオはデザート込みで第5弾まで注文を繰り返し、食事を満足してくれたようだね!
さあ、そろそろ次に行こうか!するとジーンが子どもたちと一緒に出る時にこう言った。
「じゃあ、お会計はよろしく〜。余たちは外に出ておくからね〜!」
「···あ〜、まぁ、夢の中だしいっか!」
「そうそう、夢の中だけど実費請求だからね~」
···えっ!?現金もクレジットカードも持ってないよ!?···ど、ど、どうしよう!?
鉄道の踏切ですが、障害物検知装置が最近付いてるところが多くなってきました。ただ、これは『クルマの検知』用でして、人には反応しないことが多いです。センサー式なら線路に対して『Z』の字で赤外線センサーを出してるんですが、人はセンサーに対して小さいので反応しにくいんですね。積雪の多い地域はループコイル方式というもので、ある程度大きな金属がないと反応しません。
踏切を渡る際は余裕をもって渡りましょうね!ちなみに作者は2回踏切事故になりかけを見ています。1回はエンストした車を線路上に放置されており、もう1回は踏切の溝にベビーカーの車輪がハマって立ち往生してました。
ファミレスって会社によって異なりますが、総じて多種多様なメニューがあるので、好みがわからない場合は非常にありがたいですよね~!
お酒も多少はありますので、作者は仕事帰りに某駅前のファミレスに寄って『売れっ子作家ごっこ(笑)』をしながら執筆したりもしております。スーツ姿でワイヤレスキーボードをパチパチしつつ酒を飲みながらやってると、仕事をしているように見せかけることもできるんですよ(笑)。
さて次回予告ですが、実費請求だったとは全く知らなかったアキくんは、決済手段がモバイルアデリーしかないため、それを試してみると···!?
果たして決済はできるのか!?はたまた食い逃げするのか!?気になる次回は本日夜に投稿します。お楽しみに~!




