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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第1章 トラブルを道づれ?世は情け?な旅の始まり 〜なんでこんな目に···〜

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1-13.やっと到着したカイジの町

  グロー歴504年9月7日 晴れ 

 

 翌朝、朝食を食べようと酒場に行くと、トルネさんたちがいた。

 

 

「おはようございます、アキさん。聞いた話によると昨日は素晴らしい経験(・・・・・・・)をされたとか?いやはや、役得ですなぁ~」

 

「···おはようございます。あれは事故ですよ。エライ目にあいましたよ」

 

「そうでしたか、そうでしたか!わっはっは!」

 

 

 誤解されてる。···なんで、なんで毎回こうなるのー!?

 

 どうして!?思えばリオの拠点から旅に出発してからトラブル!トラブル!のオンパレード!ボクなにかやっちゃったのか!?フラグどこで建てたんだよ!?

 

 そんな事考えて落ち込んでる暇はなく、ボクにさらに追い打ちをかけてくる人たちが来た!

 

 

「あっ!ヤッホー!おはよう!アキくん。昨日は久々に私たちも楽しませて(・・・・・・・・・)もらったわ!付き合ってくれてありがとうね~!」

 

 

 ちょっと!チサさん!?そんな誤解を招くような発言を、しかも大声でしないでほしいんだけど!?

 

 あぁ~~、トルネさんたちが微笑みだしたよ。絶対に勘違いしてるよね?多分訂正しても聞いてくれなさそうなんだけど···。

 

  もうあきらめるか?うん、試合終了でもういいや。どうせお付き合いは今日までだし、町に着いたらさよならなのだ。

  

 もう黙っておくことしかできなくなってしまったボク。リオも昨日の着せ替えマスコットの件で結構ご機嫌斜めだったので、ふてくされて黙って朝食を摂っていた。

 

 どうもトルネさんとチサさんたちは知り合いのようだ。お互いにこの先の街道の情報交換していたよ。

 

 チサさんたちはこのあとアーマチュア街に向かうようだね。どうもツーデン劇団の次作用の衣装のオーダーが入ってるようだ。

 

 って事は···、あぁ~~!ニーナたちに昨日のことが知られてしまう可能性あるんだなぁ~。なんだかボクも劇団に近づきたくなくなってきたよ。

 

 

 そんなこんなで、午前8時半。チェックアウト前にもう1回朝風呂に短時間だけ入ってしっかりと目を覚ます。今度は男湯だよ!!何期待してんの!?

 

 この時間だから貸し切り状態だったよ。朝風呂は熱い湯で短時間入った方が交感神経を刺激して目が覚める感じがしやすいのだ。逆に夜はぬるめのお湯でじっくり浸かる方が副交感神経を刺激してリラックスしやすくなり、疲れを癒しやすいんだよね。個人差あるけど。

 

 ···なんでこんなに詳しいんだって?温泉が大好きで勉強したからだよ!健康的でお肌にもいいんだよ?


 そして40秒以上かけて身支度を整えて午前9時前にチェックアウトする。

 

 宿の前にはチサさんたちもいた。

 

 

「アキくん!旅をしていたらまた会えるかもしれないわ。その時はまた衣装合わせや新作のデザインに協力してね~!」

 

「あはは···、そうですね。キカイガアレバヨロシクオネガイシマス···」

 

「アキくんのおかげで新作のデザインがまとまったよ!次に会うときはぜひコレを着てね~!」

 

 

 そう言って徹夜明けっぽく目の下にクマをつくったイサさんが興奮しながら衣装デザインを見せてくれたんだけど···、ナニコレ!?某日曜朝の戦う女の子たちのアニメの衣装っぽいんですけど!?

 

 

「あ、あの~、それって女の子っぽくないですか?」

 

「たしかにそうだね!だが!キミが着ていることを想像してごらん!?かわいく振舞えば女の子、かっこよく振舞えば男の子!どちらもとてもかわいいじゃあないか!かわいいは正義だ!うらやましいぞ!キミは男の子も女の子もできるなんて!」

 

 

 ···もうダメだ、この人。今はいいかもしれないけど、ボクが成長したら完全にコスプレだよ!?外歩いたら東京のお台場にある聖地で夏と冬に行われる某イベントを除いて『もしもし?おまわりさん!この人です!』って言われちゃうよ?

 

 

 もう返事はせずに「アリガトウゴザイマシタ。マタオアイシマショウ」と無表情で言ってからトルネさんの荷馬車に逃げるようにして乗り込んだ。

 

 トルネさんたちも特にツッコミもせずにチサさんたちと別れた。

 

 

 さて、旅は今回も順調だ。魔獣レーダーを確認する限り、近くには魔獣はいないね。確かに街道で人通りが多いのだから、魔獣が出そうなところは避けて道を作るよね?

 

 まぁ、それでも出てしまう場合があるから護衛は必要なんだけどね。トルネさんの荷馬車はほぼ空車になっていた。どうやら町から各宿場町までの物資調達がメインのようだね。

 

 

 そうしてついにカイジの町にたどり着くことができた。審査場は行商用と旅人用で分かれていたので、トルネさんたちとは審査場の前でお別れだ。

 

 

「トルネさん!3日間お世話になり、ありがとうございました!」

 

「いえいえ、こちらこそ楽しい旅でしたよ。こんな仕事をやっていますから、この先の旅の途中でもまたお会いすることがあるでしょう。体に気を付けて元気に過ごしてくださいね」

 

「お気遣いありがとうございます!それでは、また!さようならー!」

 

 

 こうしてトルネさんたちとお別れした。さて、それじゃあ審査場に行こうか!

 

 

 時刻は午後5時。審査場はかなり混んでいた。まるで夕方ラッシュの駅みたいだね。それでも窓口が多かったから30分ぐらいでボクたちの番が回ってきたよ。

 

 

「こんばんは。旅人さんだね?2人とも身分証を見せてもらえるかな?」

 

「こんばんは!こちらです。お願いします」

 

 

 ボクがスマホの身分証アプリを起動して画面を見せると、審査官はビックリしていた。じろじろと結構長く身分証を見られてしまい、本当に大丈夫なのかな?と心配になったけど、審査官のブースにある端末にスマホをタッチしたら問題なくボクは通過できた。

 

 ただ、ここでリオが身分証を魔法で表示した時に想定外のことが起きてしまったんだ!

 

 

「えっ!?も、もしかして、あなた様は!?申し訳ありませんが、詳しく事情を聞くことになります。お連れの方と一緒に別室に案内させてもらいますね」

 

「えーっ!?ど、どういうことだー!?入れないのかー?」

 

 

 えっ、リオ?何かやらかしたの?

 やっと目的地であるカイジの町に着きました!

 道中アキくんには様々なトラップ···、ゲフンゲフン!トラブルに巻き込まれました。

 いや、自らフラグも立ててたような?


 さて、着いて早々審査になぜか引っかかってしまったリオくん。

 これも作者のトラップなのか?

 続きは明日のこの時間ぐらいですので、お楽しみに!

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