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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第1章 トラブルを道づれ?世は情け?な旅の始まり 〜なんでこんな目に···〜

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1-12.もうお婿さんに行けない···

 入った温泉はまさかの女湯だった。事故だ、これは事故だよ!?


 男だとバレたその後、ボクはどうしていいかパニックで露天風呂に入ったまま全く動けなかったので、完全にのぼせてしまった。


 気づいたら部屋に戻っていたんだ。ただ、この部屋は最初にチェックインした時の部屋じゃなかった。


 リオによると、どうやら先ほどの4姉妹がボクを助けてくれたようだね。フロントのおじさんもボクが男だと知ってビックリしたみたいだよ。


 っていうか、リオは大浴場行った時に女湯だと気づいていたみたいだ。ただ、あまりにもボクが興奮してたから止めようがなかったみたいだ。そこはボクも反省しなくちゃいけないね。


 はぁ~~、あの4姉妹にボクの裸見られちゃったよ···。もうお婿さんに行けない、シクシク、じゃなーーい!


 とりあえず気を取り直して夕食のために酒場へ向かった。案の定、酒場に入ったとたんにからかわれてしまったよ。


 

「よう!ボウズ!きょうはおたのしみだった(・・・・・・・・)なぁ~!うらやましいぜ!このっ!このっ!」

 

 フロントのおじさんがからかってきたよ。



 殴りたい!その笑顔!!身体強化10倍で!!



 そりゃ、こっちが訂正しなかったのも悪いけどさ、そっちも反省してないってどーよ!?


 ボクはふてくされた顔をしておじさんには答えずに空いてる席を探そうとした。そしたらさっきの4姉妹から声をかけられた。



「おーい!キミキミ!こっちこっち!私たちと一緒に食事しましょうよ!」



 あの、あんな事故の後なんで、そっとしておいてほしいんですけど?そう思ってお姉さんを無視しつつ、席を探そうとした。


 すると、お姉さんが追いかけてきてボクの腕が掴まれてしまった!

 

「もう!せっかくお姉さんが誘ってるのにそんなそっけない態度とらないの。


 さっきの事はラッキーだった!って思って、私たちと一緒に食べましょうよ?お姉さんたちが夕食をおごってあげるから!」


「えっ、いや、その···、わかりました。お言葉に甘えさせていただきます」


 

 腕をつかまれた時点で逃げられないと感じた僕は観念することにした。お姉さんたちの席に連れてこられて自己紹介をする。


 

「ボクはアキって言います。こっちはリオです」


「おう!リオだぞー!よろしくなー」


「アキくんとリオくんか~。じゃあ、つぎはこっちね。私はチサよ。で、こっちから順番にリサ、ニサ、イサよ。さっきお風呂でイサが言ってたけど、私たち4姉妹は服の行商をしているのよ」


「服の行商ですか。結構かさばるから荷物の量がすごそうですね」


「確かに、そうなのよね~。既製品も大量にあるからね~。それに私たちはどちらかというと、ちょっとお金持ちの人や王族用の服のオーダーメイドが仕事のメインなの。馬車の中は簡単な作業所っぽくもなってるから、ある程度のデザインならその場でも作っちゃえるのよね~」


「というわけで、アキくん!食事のあと、私たちの部屋に来てくれない!?さっき言った通りキミをモデルにして新しい服を作ってみたいんだよ!お願いだから付き合ってくれない?」


「えっ!?この時間からですか!?休まなくていいんですか?」


「うん!大丈夫大丈夫!!馬車で移動中に寝ちゃうからね。今夜は寝かさないぞ~~!!」


 

 イカン!目が座ってる!これは本気だよ。···どうしよう?夕食をごちそうになっちゃったし、逃げられそうにないなぁ、とボクは今日2回目の観念をすることになってしまったよ。


 結局逃げられずに両手をつないだまま、お姉さんたちが泊まるファミリールームサイズの部屋に連れてこられた。

 ···なんか両手につないだまま連行って捉えられた宇宙人ような感じがしたよ。



 そして早速採寸から始まった。その後はボクの透き通るような青色の髪に似合うようにいろんな色の布切れを顔のそばにもってきて、あーでもない、こーでもない、という感じでイサさんが選別していく。


 その後、服のデザインをイサさんがデッサンしている間、ボクは他3人によって馬車のところへ連れて行かれて、着せ替え人形にさせられてしまった。


 しかもリオまで着せ替え人形···、マスコット?ぬいぐるみ?にされていた。なんでリオ用の服まであるんです?

 


「おお~っ!リオ!かわいいよ~!!」


「うるさい!なんでこんな服着させられるんだよー!?動きにくいったらありゃしないぞー!」


「まぁまぁ、そう言わずに。なんだかかわいいペットみたいで愛くるしいねぇ~!」


 (カチッ!)「ムキー!オレは怒ったぞー!アキー!」


「うわぁ!飛びかかってこないでよー!」


 

 ちょっとからかってやったらブチギレしてしまったリオ。せっかく温泉に入ったのに追いかけられて走りまくったから汗かいちゃったよ···。


 そんなじゃれあうボクたちをチサさんたちは面白そうに見ていたよ。


 

 そんなファッションショー?が終了したのはもう日付が変わった時間ぐらいだった。


 ファッションショーの出演代(?)ということで、何着か服をもらってしまったよ。しかもリオの服までも!


 今日も酷い目にあったなぁ~。

 女の子に間違われてしまう男の娘だから女湯だって大丈夫!って、そんなわけにはいきませんよ!


 ただ、アキくんの姿はいろんな人には魅力的なのかもしれませんね。

 今回、1人が新たな世界を開拓しましたね!

 今後、どれだけの人たちが新たな世界を拓いてしまうのでしょうかね?

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