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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第14章 そうだ!北へ行こう!ランララン~

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14-17.サキちゃんを捕まえろ!皇城内は大パニック!前編

 過酷な夜勤明けで投稿しています。今帰ってきました···。またトラブりました···orz

 しかも今日も夜から夜勤なのですよ···。

 皇城内でサキちゃんと鬼ごっこ兼かくれんぼが始まったけど···、すでにどこに行ったのかがわからなくなってしまった。

 

 

「これじゃ探すのが大変だね。手分けして探そうか?」

 

「そうね!見つけたらすぐに連絡して合流よ。じゃあ、散開〜!」

 

 

 おれたちは4人で手分けして探し始めたんだ。

 

 ちょうどここはお城の真ん中付近だったと思うから、それぞれ東西南北方向に行ったんだ。

 

 おれは北の方に向かっていった。でも、勝手がわからないから、おれ自身も迷子っぽくなっちゃうんだよなぁ~。


 北の方はなんか立派な建物が立ってたね!もしかして、パスさんが住んでるのってここなのかなぁ~?だったらサキちゃんもいる可能性が高そうだ!

 

 でも、中にはどこから入るんだろうね?こういう時は他の人に聞いてみようか!ちょうど正面から来た人に尋ねてみたんだ。

 

 

「すいませーん!ここらへんで小さな女の子って見かけませんでしたか〜?」

 

「え···?女の子?···いや、見てないけど?」

 

「そうですか···。ありがとうございました!」

 

「い、いや。···えっ!?ちょっとキミ!待ちなさい!」

 

「はい?すいません、急いでるんですけど···」

 

「そうじゃなくて!キミは誰だい!?どこから城に入ったんだい!?」

 

「えっ?おれはフユって言いますけど···。搬入口ってところから入ったんですけど?」

 

「じゃあ、侵入者じゃないか!?親衛隊ーー!!賊が侵入してるぞーー」

 

「えっ!?ちょ、ちょっと待って下さい!おれたちは皇帝陛下に連れられて来たんですよ!?侵入者じゃあないですって!」

 

「だったら城に入った時に『許可証』を首にぶら下げる決まりになっている!キミは持ってないじゃないか!!」

 

「···えっ!?そんなもの、パスさんからもらってないぞ!?こ、これはマズい!!パパに知らせなきゃ!!すいません!すぐにもらって来ます〜!」

 

「コラー!待てーー!!あっ!?親衛隊!侵入者だ!あのガキを捕まえろーー!」

 

「アイツが侵入者ですね!こんな奥まで侵入するとは!皇帝陛下に仇なす者め!ひっ捕らえてくれるわ!」

 

「うわっ!?さらに増えた!?なんだか大事になっちゃったよ~!どうして!どうしてこんな事にーー!?ただ鬼ごっことかくれんぼしてるだけなのにぃ~~!」

 

 

 

 ···ナツはお城の南側に来てみた。···うん。怪しい動きをしてる人はいないね。ま、不審者なんてお城に入れないけど。

 

 ···というか、迷った。ここはどこになるんだろうね?なんだかたくさんの人が机の上でお仕事してる場所っぽいけど。

 

 かなり広い部屋だね。もしここにいたら探すのは難しい···、って!いた!

 

 ···まだナツに気づいていない。気配を消してゆっくりと進みつつ、チャットで場所を書き込む。

 

 ···あれ?ここの場所ってなんてところだろう?

 

 ···ナツも迷ってるからどう書いたらいいかわからなくなった。

 

 ···その時、お兄ちゃんが慌ててる感情がナツに伝わってきた。···なにかあった?こんなお兄ちゃんは珍しいんだけど?



「あっ!?見つかっちゃった!?逃っげろ〜!」


 

 ···その困惑で気配が漏れたようだ。サキちゃんは猛スピードで書類が山積みの机の上を走っていった。

 

 

「うわっ!?な、なんだ!?」

 

「きゃあ!?しょ、書類がバラバラにぃ~!?」

 

「ああ〜っ!?陛下が決裁した書類が破れたーー!」

 

 

 ···部屋の中が大混乱になってしまった。


 ナツも追いかけようと思ったけど、机の上を走るなんてできないよ。

 

 至るところに書類がぶちまけられて足の踏み場もない状況になってしまい、職員さんが通路で大慌てになってしまって、ナツは外に出れなくなってしまった···。

 

 ···サキちゃん。状況を利用して有利にしちゃったな。これはやられたね。

 

 ···ただ、状況はさらに悪化した!

 

 

「んっ?なんだキミは!?キミだな!?こんないたずらしたのは!?」

 

「···えっ?···違う」

 

「そもそもキミは誰だ!?今日は見学日だが、ここは見学コースじゃない関係者以外立入禁止区画だぞ!?どうやって入った!?」

 

「···搬入口ってとこ。皇帝陛下に連れられて入ったんだけど?」

 

「陛下だと!?そんなわかりやすいウソつくな!今日は朝から『見学コース上の執務室』にいらっしゃるのだぞ!?誰かー!警備兵を呼べー!侵入者だーー!!」

 

「···これはマズい!パパのところに戻らないと!」

 

「あっ!警備兵!アイツです!侵入者を捕まえてーー!!」

 

「あのガキですね!コラーー!待てーー!!見学日に紛れ込んだ賊めーー!!」

 

 ···どうしてこうなった!?ナツは何も悪い事してないのに?どうして逃げなくちゃいけないの!?鬼ごっこどころじゃなくなっちゃった!

 

 

 

 ぼくはお城の東の方に来てみたんだけど···。どうもここって倉庫っぽいんだよね。たくさんの木箱やタルが置いてあったね。

 

 ここなら隠れやすいかな?そう思って探していたんだ。

 

 ···う〜ん。ここじゃないっぽいね。念の為、翼を広げて木箱の上に飛んで乗ってみた。

 

 ここからなら広く見渡せるね!そして、念入りに探していると···。

 

 ···いた!ちょうどこっちに向けて走っていたね。気配をできるだけ消して、サキちゃんに気づかれないようにしていた。

 

 あともう少し···、ってところで左に曲がってしまった。運が悪かったなぁ~。でも、今から追跡はできるぞ!気づかれないように地面に音もなく着地してサキちゃんが走っていった方向を見ると···。

 

 もうすでに姿はなかった。

 

 ···あれっ!?どこに行っちゃった!?すぐの距離だったから見失うことはないはずなんだけど!?

 

 そう思っていると、後ろから大きな音がしたんだ!

 

 何の音?と振り返ると、なんと!サキちゃんが棚の上にあったタルを、ぼくに向けて転がしてきたんだ!!

 

 

「うわぁっ!?」

 

 

 とっさに翼を展開して空へ逃げた!

 

 ···危なかったぁ~。そう安心していたら、他のタルも転がり始めたんだ!!

 

 中にはバウンドして飛んでるぼくに向かってくるタルがあったんだ!

 

 慌てて避けることができたけど、倉庫の中は散乱したタルと、割れちゃったタルからお酒っぽい香りがしてきたんだ。

 

 サキちゃんはもう見当たらなかったよ。···これってどうしたらいいかなぁ~?そう思ってると、さっきの大きな物音に気付いて人がやってきた!

 

 

「なあっ!?ど、どうしてこうなった!?ほとんどのタルが落ちてるじゃあないか!!」

 

 

 これはマズい!ここにいたらぼくのせいにされちゃう!そう思って逃げようとしたけど···。

 

 

「おかしらぁ〜!あそこに飛んでるガキがいますぜ!!」

 

「なにっ!?ホ、ホントだ!!おい!?そこのガキ!!これはキサマの仕業かぁーー!?」

 

「えっ!?ち、違います!ぼくは鬼ごっこで追いかけてる最中なんです!」

 

「城の中で鬼ごっこするヤツがいるわけねーだろうが!!ウソつくならもっとマシなウソをつけ!!」

 

「ホントですってば!小さな女の子を捕まえようとしてここに入っただけですよ!タルはその女の子がやったんです!ぼくじゃないですって!!」

 

「ていうか、キサマ誰だ!?どこから侵入したんだ!?」

 

「ぼ、ぼくはケンって言います!皇帝陛下と一緒に搬入口から入ったんです!」

 

「ここにきてまださらにウソつく気か!おい!警備兵呼んでこい!!侵入者だって言え!」

 

「「おう!!」」

 

「ちょっと待って下さい!本当なんです!信じてください!」

 

「信じられるなら首からこの許可証をぶら下げてるはずだ!!ないってことは侵入者確定なんだよ!!」

 

「···えっ!?そ、そういえばそんなもの、もらわなかったよ!?ど、ど、どうしよう!?パパに言わなきゃ!!」

 

「あっ!?コラー!待てやーー!飛んで逃げるなぁーー!」



 ぼくが逃げようとすると、警備兵がいっぱい来ちゃったよ!?


 

「侵入者って聞きましたが、どこですか!?」

 

「おお!あそこだ!陛下の酒タルを台無しにしやがった!厳罰だ!!」

 

「「待てーー!!」」

 

 

 たくさんの警備兵がぼくを追いかけてきたよ!?どうして!?どうしてこんな事に!?

 仕事などでビルや工場、商業施設とかに行くと必ず防災センターで受付します。

 これは火災などの非常時において避難後に在館者数の確認を行って逃げ遅れがないか?の確認をするためなんですね。

 連絡先も書きますが、避難後に再度建物の中に入るのは非常に危険な場合があったり、高層ビルだとエレベータが使えなかったら避難階段でヒーヒー言いながら登っていくのは安否確認に時間をかけてしまいかねないからなんですよ。

 今回はそれをネタにして子どもたちは『不法侵入者』扱いされてしまいました(笑)!

 まぁ、第8章で許可証を渡すシーンを書いておきながら書き忘れたのに気付いて思いついたネタだったのが本当のところです(笑)!


 今回、ナツちゃんのところで事務所の人が言ってた『見学コース上の執務室』の陛下は影武者です。第8章でも説明があったかと思いますが、この国では影武者が常時表に出て政治を行うので、パスさん一家の事を知ってるのはヒズさんをはじめ、親衛隊ぐらいなんです。


 その影武者さんについてはこの後で説明がありますので、ご期待ください!


 さて次回予告ですが、リナちゃんがどのようなトラブルにあったのか?そしてヒズさんがさらにストレスを感じてしまってぼやいてしまうシーンをお届けします。

 ヒズさんは過労で倒れないか心配ですね···。


 明日は夜勤明けなので日中は寝込んで、通常通り夜21時過ぎに投稿します。お楽しみに~!

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