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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第14章 そうだ!北へ行こう!ランララン~

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14-16.悪いニュースともっと悪いニュースがあるんだ

 本日は作者が超過酷な夜勤のため、朝に投稿しています。

「まずはムーオの手下であるアドが王国の北側の森でやっていた実験についてです。

 ヤツは皇国の心臓部だった、龍脈から魔力を吸い上げる特殊な魔石のレプリカを用いて、龍脈の魔力を吸い上げて黒魔力に変換する実験を繰り返してました。

 そのため、森には大量の魔獣が発生していました」

 

「うちの魔石を強奪した理由がそんな目的だったのね!ふざけた連中だわ!」

 

 

 まぁ、パスさんの言うとおりだよ。ろくでもない目的なのは間違いないし。

 

 

『しかし、魔獣を大量に発生させるには最適ですわ。しかも、レプリカでその規模だと、皇国の魔石では確実にスタンピードが発生するでしょうね。持ち運びが可能な魔道具という事を考えると、いつどこで起きても不思議ではないですわね』

 

『そうなると対策の打ちようがないよなぁ~。ヤツらがどこにいるかがわからないとどうにもならんぞ~』

 

 

 その通り。アイリさんとオルさんの懸念通りなんだよね~。未然に防げないし、仮に遠方で起こっても、情報伝達して現地に向かう間に滅ぼされるのは間違いないんだよ。

 

 

『とにかく、ヤツらの目的が判明しただけでも大きな一歩だ。スタンピードに対する対策、情報伝達手段の確立、そして、応援が来るまでの籠城期間を伸ばす事。できるところから始めるしかあるまいな』

 

 

 そう、カーネさんの言うとおりだよ。一気にやれる対策はそんなにないんだ。普段の生活でいっぱいいっぱいだから、防備にリソースをたくさん割けないしね。

 

 

『でも、レプリカの魔石っていくつあるのかなぁ~?同時多発的に仕掛けられたら対応できないね~』

 

 

 うん、ネータさんが言ったそこが問題だ。絶対に複数あるだろうからね。

 

 ここでさらにろくでもない情報を知らせなゃならないんだよ。···気が重いなぁ~。

 

 

「皆さんにもう一つ、悪い新情報があるんです。先日、皇国に来るまでにあった森で妖精に出会ったんです。そこで、どうも龍脈の魔力がここ最近、急激に減っているという事がわかったんです」

 

『···なるほど、そういう事でしたか』

 

「アイリさん?何か気づいたんです?」

 

『ええ。おそらくはムーオは龍脈を利用して爆弾を作ろうとしてるのではないか?と考えられますわ』

 

「爆弾···。魔力を使用する爆弾ですか?」

 

『アキさんもお持ちじゃないですか?蓄魔の腕輪を』

 

「あっ!?そういう事か!確かにこの腕輪は大量の魔力を蓄積できるけど、自爆機能があるんだった!」

 

『その通りですわ。大量の魔力を込めて爆発させる。そうする事で被害を甚大なものにしようとしてると思われますわ』

 

「なるほど···。爆発させなくても龍脈を枯渇させて星を死に至らせるのもあり、爆発させて地上をきれいサッパリ吹き飛ばすのもあり、大量の魔獣で蹂躙するもありって3方向の作戦って事かな?」

 

『悪質極まりないなぁ~』

 

 

 オルさんも呆れ顔だったよ。



『さらにはムーオが龍脈の魔力を自身に蓄えてる可能性もありますわね。ジーンさんの話では、世界を越えると力を失うとか。でしたら失った分を補ってる可能性もありますわね』



 アイリさんの言う通りだね。これも目的なんだろう。でも、わかっててもなぁ~。手が出せないんだよね。 

 

「結局はしっぽ出さないと何にもできないんですよね。いつ行動を起こすかもわからないですしね」

 

『これ以上はオレたちが手を出せるレベルを超えてるな。次代の整調者(ピースメーカー)に任せるしかないだろうな』

 

『そうだなぁ~。でも、これだけ情報があるってだけでも動きやすくなるだろうしな!』

 

 

 そうだね。カーネさんとオルさんの言う通り、これ以上の対応は不可能だ。ただ、戦力はそれなりにあるからサポートはできそうだけどね。

 

 

「じゃあ、ボクたちはボクたちにできる事をしましょうか!」

 

「そうね〜。皇国としても魔獣に対してはある程度なんとかできそうだし、可能な限り自衛するわ。あとは救援要請を受けたら即座に動けるよう準備もしておくわね!」

 

『こちらも事前に準備は着々と整えておりますわ。女王陛下にも準備を以前に要請してますし、多少持ちこたえれるでしょうね』

 

 

 うん、これでいいと思うよ。備えをしてるのとしてないのでは全然違うしね!

 

 

「アキくん!貴重な情報ありがとう!これで具体的な対策ができるわ。なんとか乗り切ってみせるわね!」

 

「はい!ボクらもできる限り支援しますね」

 

「もうすでに十分に支援してもらってるし、これまでどおりでいいわよ?アキくんはちょっと特殊だけど、一応一般人なんだから普段通り生活してくれればいいわ」

 

「そうですか?じゃあ、何かあれば応援にかけつけますからね」

 

 

 このあとは細かい打合せをして、会議は昼前には終了したんだ。また新情報が入ったらちーむッス!で共有することにしたよ。

 

 そしてお昼になったので昼食となった。軽めという事でサンドウィッチをヒズさんが用意してくれたんだ。

 

 この時間には子どもたちもサキちゃんと一緒に帰ってきたんだけど···。みんなかなりお疲れモードだったんだ。しかもヒズさんまで···。

 

 

「おかえり~。···って、どうしたの?思いっきり疲れ切ってるけど?」

 

「···パパ。···疲れたぁ~」

 

「···ナツもここまで苦戦するとは思わなかった」

 

「···とんでもない鬼ごっこだったわ~」

 

「···鬼ごっこって、こんなにも大変なんだなぁ~」

 

「あははは!楽しかった~!」

 

 

 ···鬼ごっこでなんでこんなに疲弊してるの?

 

 

 

 パパたちが会議をしている間、おれたちはサキちゃんと一緒に遊ぶことにしたんだよ。何して遊ぼうかな?って、お城の中で遊べる場所ってあるのかな?たくさんの人がお仕事してるんだけど···。

 

 

「サキちゃん?何して遊ぶのかな?おれたち、お城の中ってよくわからないからね」

 

「鬼ごっこしよ~!お兄ちゃんとお姉ちゃんたちが鬼でわたしを追いかけて~!お城の中だけだよ~!」

 

「···えっ!?ぼくたち4人が鬼なの!?大丈夫?すぐに終わっちゃうかもしれないよ?」

 

「大丈夫よ~!だって、ここはわたしの庭だもん!いっぱい隠れるところあるし、サキしか知らない通路(・・・・・・・・・・)もあるし、そう簡単には捕まらないよ~!」

 

「ということは、鬼ごっことかくれんぼも一緒にやるって事ね!いいわよ~!すぐに捕まえてあげるわね!」

 

「···ナツがどこに隠れてもすぐに見つけるよ」

 

「じゃあ、始めるね~!10数えたら追いかけてきてね~!」

 

「10でいいの?わかった!じゃあ、いくよ~!10、9···」

 

 

 おれがカウントダウンを始めると、あっという間に走り去っていってしまったよ···。えっ?身体強化あり?···これって難易度が上がったような気がするぞ?

 

 そしてカウントが0になり、おれたちはサキちゃんを追いかけることにしたんだ。···もうこの時点で姿は見えなくなってしまってるんだよ。

 

 

「···これはナツも本気出さないとムリだね」

 

「ここで働いている人たちも大勢いるからなぁ~。皆さんの邪魔にならないようにしないといけないから、思ってたより大変じゃないかな?」

 

「ケンの言うとおりね!···じゃあ、こっちは意識の共有とちーむッス!で中継しながら追い詰めちゃおうか?」

 

「そうだね。建物の中はおれたちじゃわからないから、それぐらいはさせてもらってもいいかもね!」

 

 

 こうして地獄の鬼ごっこ兼かくれんぼが始まったんだ。···そして、サキちゃんのすごさを身に染みて感じることになってしまったんだよ。

 ムーオたちの悪だくみが多少明らかになりましたが、それでも居場所を突き止めるまでには至りませんでした。まぁ、こういったのはRPGでもそうですが、後手に回るのがほとんどですからね。


 子どもたちはサキちゃんと一緒に城内でかくれんぼと鬼ごっこをやってたんですが、とんでもない内容になって疲れ切ってしまいましたね!


 さて次回予告ですが、2回に分けて鬼ごっこの模様をお届けしますよ~!城内を使った過激な鬼ごっこをお楽しみいただきます。

 明日は夜勤明けでフラフラ状態で早朝に投稿する予定です。投稿したらさっさと寝てまた夜勤なんですよ。

 お楽しみに~


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