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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第14章 そうだ!北へ行こう!ランララン~

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14-15.仕事してると思わせて堂々とサボるわよ!

  グロー歴514年9月7日 晴れ

 

 昨日はパスさん一家がホテルにやって来たね。パスさんたちはそのままここで泊まっちゃったんだよ。まぁ、しこたま飲んで話が深夜まで盛り上がっちゃったからね。城の門も閉まっちゃったらしいし。···これもサボる作戦か?

 

 

「おっはよう~!昨日は仕方なく(・・・・)泊まらせてもらっちゃったわね~。ちょ~っと予定が変わっちゃったけど、今日は情報共有って事でみんなには皇城に来てもらって会議しましょうか!」

 

「別にここでもできるけど?サボりたいんじゃないの?」

 

「アキくんはわかってないわねぇ~。お城の中で会議やったら『ちゃんと仕事してる』って思わせられる(・・・・・・)じゃないの!今回は極秘内容が多すぎるから、私らとパパ以外は締め出してるし、中で何やってもバレないわ!みんなには仕事をしていると思わせといて堂々とサボれるのよ!?こんな一石二鳥な作戦は他にはないわ!」

 

「···ホントによくこんな皇帝でこの国が栄えてるなぁ~。元の世界の政治家もあんまり仕事してない人はいたけど、ここまで堂々とサボってるのもすごいよなぁ~」

 

「まぁ、仕事する時はちゃんとしてるしね!やる時にはやってるわよ?何事もメリハリは大事よね~!」

 

 

 そういう作戦にボクたちも巻き込まれてるんだけどね。まぁ、もう今更どうにもならんか。朝食を全員(・・)終えて、ボクたちはパスさんたちと一緒の馬車で皇城へ向かった。

 

 全員朝食を終えたって事は、リオはちゃんと起きたと思うでしょ?今日は無理やり起こされたんだよね···。サキちゃんに···。

 

 

『おはよ~~!!ねぼすけリオおじさん~~!朝だよ~~!!』

 

『う~ん···。むにゃむにゃ···』

 

『むぅ!起きない悪いおじさんには···、こうだーー!!とぅ!!』

 

『···ゲボォッ!?ゲホッ!ゲホッ!ハァッ!ハァッ!ングッ!···な、なんだーー!?魔獣かー!?攻撃を受けたぞー!?』

 

『やっと起きたぁ~!おはよ~~!リオおじさん!』 

 

『···えっ!?サ、サキちゃん!?もしかして、今のはー?』

 

『わたしが起こしてあげたんだよ~!感謝してね~!』

 

『ちょっと荒っぽすぎるぞー!!まだナナの方がマシじゃないかー!?』

 

『···サキちゃんってあたしよりも過激だわぁ~。寝ているところをみぞおちにキック食らわせるなんて、さすがにあたしでも躊躇するわぁ~···。サキちゃん、恐ろしい子!!』

 

 

 ···かなり過激なモーニングコールだったみたいなんだよね。


 みんなはこんな起こし方しちゃダメだからね!耐久力がめっちゃ高いドラゴン族だから大丈夫だったんだよ!···それもどうかと思うけど。···あれ?これって久しぶり?

 

 そしてボクたちは皇城に着いたんだ。すぐに正面の車寄せ···、ではなくって裏の搬入口に回されたよ。勝手に抜け出しちゃってるからだろうけど···。

 

 搬入口にはヒズさんが疲れ切った表情(・・・・・・・)で待っていてくれた。

 

 

「ヒズ!私たちが抜けた後のフォローお疲れさま!パパはもう会議室かしら?」

 

「おはようございます、パス様。···いい加減に突然外出されるのは控えていただけませんか?せめて引継ぎだけでもしていただけないと、ごまかしきれません···」

 

「あ〜···。今回()忘れてたわ。いつも悪いわねぇ~」

 

「···はぁ~。エビス様は会議室に先ほど向かわれました。昼食は軽いものにされますか?」

 

「そうね!会議室に籠ってサボ···、ゲフンゲフン!重いものだと昼寝してしまうからね!夕食はビッフェスタイルで手配しておいてね!」

 

「···かしこまりました」

 

「ヒズさん、ご無沙汰しております」

 

「アキ様、今回も陛下の数々の横暴···、いえ失礼。わがままに付き合っていただき、申し訳ありません」

 

「いえ···。大変ですね。心中お察しします」

 

「アキ様にはいつも(ねぎら)いの言葉をいただき、感謝いたします。ケイ様はフォローしていただけるのですが、サキ様には陛下以上に手を焼かされてまして···。私はサキ様には仕えられるほどの寿命が残っているか不安でございます···」

 

「ご自愛下さいね。滞在中はこちらでもフォローできそうな事はさせていただきますね」

 

「ありがとうございます。今回お帰りの際はサキ様がホームステイするとか。陛下以上にじゃじゃ馬···。コホン、失礼。最近老いてきましたなぁ〜。サキ様はとても元気ですので、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします」

 

「承りました。微力ですが協力しますね」

 

 

 ···予想以上にヒズさんはお疲れモードだったよ。滞在中はボクたちがパスさんの相手するし、帰る時はサキちゃんを連れて帰るから、しばらくはヒズさんの負担は減るかな?···そういえば後任っているのかな?

 

 そうして裏の通路を通って、ボクたちは誰にも見られずにエビスさんが待つ会議室にやってきた。ヒズさんとはいったんここでお別れだ。

 

 

「おお、アキさん、リオさん。久しぶりだなぁ〜」

 

「エビスさん、ご無沙汰しています」

 

「子どもたちも元気そうで何よりだ。会議には出るのかな?」

 

「そうですね。この子たちにも知っておいて欲しいですし」

 

「え〜〜!?お兄ちゃんとお姉ちゃんたちと遊べないの~!?」

 

「サキ?わがまま言っちゃダメでしょ?今日は大人しくしといてね~」

 

「いやぁ~!!せっかく会えたんだから遊ぶぅ~!」

 

「···あ〜。パスさん?子どもたちにはボクから話しときますから、子どもたちにはサキちゃんの相手をしてもらいますよ。みんなもいいかな?」

 

「「「「いいよ~!」」」」

 

「わ~い!じゃあ、お兄ちゃん、お姉ちゃん!こっち来て〜!」

 

 

 という事で会議室には大人7人だけになったよ。

 

 

「アキくん、ごめんなさいね~。サキってちょっとわがままが過ぎる時があるのよ~。甘やかして育てた覚えはないんだけどなぁ~···」

 

「(···血は争えないんじゃ?)いや、子どもたちには退屈だろうから別にいいよ」

 

「ははは。子どもたちが元気なのはいい事だぞ?私も、孫娘の元気な姿を見て励まされてるしね」

 

「そうですね~。ボクたちも子どもたちが元気なのは嬉しいですから。では早速会議に入ります?」

 

「いや、その前に茶菓子を用意してもらっているのだ。準備でき次第でもよかろう」

 

「わかりました。では、それまでにカーネさんとアイリさん、オルさんとネータさんにもつないでおきますね」

 

 

 こうして会議の準備も整い、始まった。

 

 

「皆さま。本日は多忙の中、会議にご参加いただきましてありがとうございます。それでは···」

 

『アキさん?堅苦しいのは抜きで気楽にいきましょう。皆さん顔見知りなのですからね』

 

「そうですね。アイリさんの言う通りですね。じゃあ、始めましょう」

 

 

 まずはボクたちがカイジの町を離れてから仕入れた内容の情報を伝えたんだ。2つとも悪いニュースなんだけどね···。

 サキちゃんは手加減を知らない過激な子でした!今後もリオくんはサキちゃんの過激なモーニングコールで『文字通り叩き起こされます』(笑)!本編でもアキくんが言ってますが、実際にやっちゃダメですからね!ドラゴン族で強靭な体だから許され···、てもないですけど(笑)!


 そして城では疲れ切ったヒズさんが登場!この方も疲労が溜まりすぎてミスしないか心配ですね···。


 さて次回予告は会議の内容をお届けしますね~!なかなかしっぽを出さないムーオに対して対策は出るのでしょうか?


 明日は超過酷な夜勤、さらには明けで帰って明後日はまた夜から過酷な夜勤な作者であるため、2日連続で朝に投稿します。20日朝は疲れ切って投稿忘れてないか心配ですが···。

 お楽しみに~!

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