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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第14章 そうだ!北へ行こう!ランララン~

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14-4.魔獣退治の旅になりそうかな?

 本日は商船三井さんふらわあ様の『昼の瀬戸内海カジュアルクルーズ』の別府発に乗船しております!

 今回の投稿は瀬戸大橋を越えて備讃瀬戸という海域からです。

 ただ···、天気が悪くてデッキに出にくいので景色があんまりでした···orz。

 天気には勝てないですね。ちなみに作者は雨男です(笑)。

 グロー歴514年8月32日 曇

 

 おはよう〜!

 

 今日は引き続き北へ向かって進んでいこうね〜!

 

 この時期に北へ行くっていうと、元の世界だと北海道だよね〜。

 

 でも、航空運賃が高かったり、フェリーも満席だったりっていうことでなかなか行きづらかったんだよね〜。

 

 しかも温暖化のせいか、冷房ないと厳しくなってきて、昔の涼しいイメージがなくなってきたんだよね···。特に十勝と富良野はそうだったよ。釧路と根室は逆に霧が多くて寒かったけど。

 

 所変わってここエーレタニアではそんな心配は無用だった。って、ボクたちみたいに家族旅行する人なんてほとんどいないしね。相当実力ないと、街道でも魔獣に食べられておしまいになっちゃうから仕方ないよね。

 

 だいぶ『北へ行こう〜ランララン〜』気分でやってくると、だいぶ涼しくなってきたね。


 若干高原っぽいところにやってきたよ。いろとりどりの花が咲き乱れるきれいな場所を、街道は続いていたんだよ。

 

 

「うわぁ〜!きれいね〜!わたし、こんなきれいなところは初めて見たわね〜!」

 

「···そだね。見てるだけでも楽しい」

 

 

 女子2人はうっとりと見とれていたね。どんなに強くても女の子だなぁ〜。せっかくだし、こんなきれいな場所で昼休憩だ!

 

 

「せっかくだし、ここでお昼にしようか?」

 

「「「「さんせー!!」」」」

 

 

 きれいな花畑を眺めつつ、今日のお昼はハルも大好きサンドウィッチだ。こんな事もあろうかと、今日の朝にちょっとだけ早起きして仕込んでおいたのさ!

 

 みんなでおいしく昼食を摂りながらお花見をしたんだよ。元の世界でお花見って言ったらほぼ桜だけどね。


 ここだとこんなふうにのんびり食事って魔獣に襲われかねないからできないんだけど、ボクには魔獣レーダーあるから問題ない。今のところ、周囲の魔獣の動きはないからね。

 

 さて、いつもより長めの休憩をした後、さらに街道を北へ進んでいった。もちろん、道中に出没した魔獣は子どもたちがやっつけてしまっていたよ。

 


 もうすぐしたら今日の宿泊予定地である宿場町が、この先の峠を越えたら見えてくるんだけど、ここでちょっと様子がおかしいことに気づいたんだ!

 

 黒煙が上がってる?まさか!と思い、魔獣レーダーを見たら宿場町が襲われていた!

 

 

「リオ!宿場町が襲われてるよ!」

 

「ちょっと魔獣が多すぎないかー!?みんなー!行くぞー!」

 

「「「「おーー!!」」」」

 


 全員、全速力で宿場町に向かった!

 

 

 宿場町では門が破壊されて魔獣が中に入り込んでしまっていた!なんとか兵士さんたちが戦線を下げつつ応戦していたけど、すでに何人かが倒されていて、いつ戦線が崩壊してもおかしくない状況だった!

 

 そこにボクたちがなだれ込んできた!

 

 リオとリナが飛んで兵士さんたちの前に立ちはだかり、魔法で魔獣たちを追い返した!

 

 左右ではフユとケンが散っていた魔獣を各個撃破、ハルとナツはリオとリナが撃ち漏らした魔獣を各個撃破する形で殲滅を開始した。

 

 ボクは倒れている人の応急救護だ。軽度のケガに人に協力をお願いして重傷者と軽傷者の選別をするトリアージをしてもらい、重傷者から回復魔法をかけていったんだ。

 

 魔獣の殲滅は20分程度で完了したんだ。ギリギリ死者がいなかったのは幸いだったよ〜。

 

 

「助かりました···。あなたたちが来なかったら、この宿場町は全滅でしたよ···」

 

「間に合って良かったですよ。しかし、門が破られるほどの魔獣が来るなんて、ここはそういう場所なんですか?」

 

「いや、初めてだよ···。ここから南にある、王都手前の森で魔獣が大量発生しているってウワサは聞いてはいたんだけどね。ここにも同じように大量の魔獣が襲いかかってくるとは思わなかったね···」

 

「そうでしたか···。そこそこ被害が出ちゃいましたから、今日は宿泊は厳しそうですね」

 

「いや、幸いなことに、ここに向かってる旅人が最近少ないせいか、宿泊者は多くないですから、泊まれないこともないですよ?よろしければ泊まっていって下さい!お食事もできる限り用意しますよ!」

 

「いや、そういうわけにも···。わかりました。1泊だけお世話になります」

 

 

 というわけで、1泊お世話になることにしたんだ。

 

 部屋はファミリータイプの部屋が2部屋確保できた。個室は家を失った人用に使われるそうだから、むしろ喜ばれたよ。

 

 

「さて、思った以上に魔獣の被害が出てるね。リオ?北の方って魔獣が多いってのがあるの?」

 

「大型が多いってのは聞いたことあるけどなー。大群ってのは聞いたことないぞー」

 

「···私がいた時もそうだね。···やっぱりアドがやった実験のせいだと思うよ」

 

「そうなんだね···。と言うことは、この先も魔獣との戦いは増えそうだね」

 

「むしろオレたちが間引いてやった方がいいかもなー。ただ、冒険者ギルドとか介していないから報酬はナシになっちゃうけどなー」

 

「···ま、そこはいいよ。私もかなり貯金あるし、気にしなくてもだいじょぶ」

 

「まぁ、あたしたちはお金の心配は無用だもんね〜。あたしもリオもお金持ちだしね〜」

 

「お金の心配はないってのは大きいよね。贅沢なんてまったくしてないし、武器防具も必要ないからね。···そういう意味ではチートだなぁ〜」


「パパ?チートってなに?」


「パパの元の世界でズルって意味だよ。でも、ボクたちはズルしたくてしてるわけじゃないからね。だからある程度はこうやって人助けもしておいた方がいいんだよ。『ノブレス・オブリージュ』って元の世界の言葉でもあるんだよ」


「···ノブレス?」


「力を持ってる人は、持ってない人に優しくしてあげようって事だよ。ボクが家でいつもみんなに言ってるでしょ?人を助けれるような人になろうね!ってね。まさにこれがそうなんだよ」


「と言うことは、おれたちがやってる事はその『ノブレス・オブリージュ』ってやつなんだね?」


「そういう事になるかな?ただ、気をつけないといけないのは、やるのは自分に余裕がある時だけだよ?余裕ないのにやって倒れてしまっては意味ないからね。

 そういう意味では場合によっては『見捨てないといけない事』もあるんだ。可能な限り避けたいんだけど、そうもいかない場合もあるからね」

 

「···それって、この前ママとナツが出くわしたアドってやつとか?」

 

「そうだね。ボクだって会いたくないけどね。そういう場合を除いて、できる限り魔獣を倒すという方針でこの先も行こうね!」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

 さ〜て、この先はどうなってるのだろうね?旅人が少ないって事は魔獣が多くて通行の妨げになっているってことかもしれないね。魔獣退治の旅になってしまいそうだよ。物流が少ないということは、自給できないと大変なことになってしまうからね。

 

 ···これはできる限り急いだ方がいいかもね?

 旅をしながら魔獣退治をする事に事実上なってしまいました。

 ちょっと出くわして倒す程度ならいいんですが、アキくんたちは結構広範囲に魔獣退治をやっていて、場合によっては冒険者の仕事を奪いかねないぐらいになってきています。

 ですので、冒険者ギルドに申請しても却下されて無報酬になるのは、承知の上でやっています。

 このあたりは結構難しい問題なんですが、魔獣が現状多すぎるという点においては見逃してもらえるでしょうね。


 さて次回予告ですが、目的地であった北の小国スルタンに到着したアキくんたちは、そこで意外な人物と再会します。あれ?こんな人いたっけ?って人ですね!出番が少なすぎたのでここで再登場していただきました。誰でしょうね?


 明日から13日までは21時過ぎ、14日は夜勤のため朝投稿を予定しております。

 お楽しみに~!

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