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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第14章 そうだ!北へ行こう!ランララン~

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14-2.ハルの初めてのワガママ

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿してますので、先にそちらをご覧くださいね~!

 ジーンによると、この森は黒魔力の浄化作用が弱く、高濃度の黒魔力が溜まってるらしい。

 

 明らかに人為的な状況なので、調査する事にしたんだ。

 

 とりあえず、魔獣の分布を魔獣レーダーで広範囲に拡げて確認したところ···

 

 

「うわぁ···。めっちゃいるよ···。こんな中で捜索って厳しいなぁ~」

 

「どれどれー?···マジでかー!?···これはちょっとムリだぞー!?」

 

「···そんなに多いの?私たちだけではムリ?」

 

「いやー、できなくはないんだけど、魔力と体力がもたないぞー。さすがに10年前のあの時よりかは少ないけど、それでも1万は覚悟したほうがいいぞー」

 

「1万!?う〜ん···、おれたちが変身してもムリだろうなぁ~」

 

「そうね。わたしたちの蓄魔の腕輪があって、その魔力を使ったとしても厳しそうね···」

 

「···ナツだったら気配消して進むけど?」

 

「いや、それでも危ないよ?ボクは反対だね」

 

「···いや、ナツの言う作戦はいいと私は思うよ?···ただし、私も一緒に行く」

 

「···ハル?気持ちはわかるけど、ボクはそれでも反対させてもらうよ。危険な場所に行かせたくないんだよ」

 

「···アキ?···アキは私とナツを信じてる?」

 

「···もちろん。世界で一番信じてるよ」

 

「···だったら、ここは任せて。···なんだったら、今すぐに蓄魔の腕輪の自爆用キーワードを設定する」

 

「···わかったよ。···なんだか、初めてハルがワガママ言ったような気がするね」


「···そう?···たまにはいいんじゃない?」


「無事に戻ってきてね」


「···うん。···任務了解」


「じゃあ、場所をある程度特定しておかないとね。ジーン?人為的って事は、何かの装置か魔法だよね?」


「だろうね~。黒魔力が多いと魔獣が発生しやすいし集まりやすいってのがあるからね」


「と言うことは、魔獣が集まってたり、新たに出現したところが怪しいね。ちょっとそういうところを探してみるよ。少しだけ待っててね」



 さて、どこらへんが怪しいかな?ちょっと位置関係だけじゃ判別しづらいなぁ~。


 う〜ん···。おっ!?今魔獣の反応が増えたぞ!?


 ここは怪しいね。マークつけとこうっと。他にはないかな···?


 30分程度かけて怪しそうなポイントは4箇所。これをまず調べてもらおう。ちーむッス!のチャットに地図アプリの地点データのアドレスを上げといて、ハルのスマホで読み込んでもらって情報を伝えておく。


 これならハルだったら最短で向かえるね!できる限り脅威は排除しておく方がいいし。


 

「···じゃ、行ってくるね。アキたちは危ないから森の外で待ってて」

 

「気をつけて!ムリしないでね!」

 

 

 ···ハルとナツは森に入って行っちゃった。ものすごく不安だよ···。一応、迷子捜索機能でナツがどこにいるかはわかるけどね。

 

 

 

「···ナツ?···隠密行動は得意だけど、気を抜かないように」

 

「···うん。任せて」

 

「···じゃ、私の後についてきて」

 

 

 ···さて、どんな敵が待ち構えてるかな?···まずは一番近いポイント。

 

 ···ここじゃないね。···何かの群れを襲って食事中だったよ。さて、次は···。

 

 ···ここでもないね。···ただの池に水を飲みに来てるだけ。さて、次は···。

 

 ···ビンゴ。ここだね。···何かの魔道具がおいてあって、そこに1人誰かがいる。···戦闘は避けられない、かな?

 

 

「(···ナツ、あの魔道具っぽい。···ただ、そこに1人いる。···スキを見せたら私が魔道具を破壊する。···もし失敗したらすぐに全力で退却。···いい?)」

 

「(···わかった。···ここならまだ気づかれないから、パパにチャットしとく)」

 

 

 ···ナツはさすが。···子どもたちの中では1番しっかりしてるね。

 

 ···さて、どうするか?···まずは向こうが何をしているかを把握しておこう。···身体強化で視力と聴力を強化して動向を探る。

 

 

「ふ〜む···。出力が安定せんな。試作品とは言え、ある程度はシミュレーションしているはずなのだが、やはり実用化は時期尚早か。まぁ、それなりのデータは取れたな」

 

 

 ···試作品?という事は実験?何者···?···ある程度想定できるけど、ここからだと木が邪魔で見通せない。···もう少し近づいてみるか。

 

 ···!やっぱりか。···アドとか言うムーオの手下の人形使い。···今話していたのは本体だね。人形は···、近くにはいないね。

 

 ···どうする?···まともに相手はしたくないね。···ヤツが離れたスキを狙うしかない?

 

 そう考えていた時だった!

 

 

「さて、そこで盗み聞きしているのは誰だ?貴様ら(・・・)、見ていたな!?」

 

 

 ···!?なぜバレた!?···気配は完全に消しているというのに、私だけでなくナツまで(・・・・)気付かれてる!?

 

 すぐに私はナツの手を引いて全力で退却した。しかし!目の前に見えない壁があって、ぶつかってしまった!

 

 ···これはマズい。···相手に気づかれただけじゃなく、退却手段すら失くされた。

 

「···ナツ、アキに救援要請して」

 

「···もうした。···変身してナツも時間を稼ぐ」

 

「···ムリはしないで」

 

「···そんな余裕あるかわからない」

 

「···それもそうか。···無事に帰ることだけ考えて。···もし私がやられても、ナツは逃げて」

 

「···それはムリ。···ママがやられちゃったら、ナツじゃ逃げ切れない」

 

「···じゃ、二人で逃げ切ろうか?」

 

「···ん。それが1番だとナツは思う。···パパから返事が来た。···全速力で向かうって」

 

 

 ···ナツはしっかりしているね。···さあ、時間を稼ごう。

 

 

「ようやく追いつけたぞ。なかなかの速さではないか。···ん?貴様、昔皇国で立ち向かってきたヤツか?」

 

「···覚えてたか。···できれば2度と会いたくなかったよ。···それより、どうして私たちに気付いた?」

 

「簡単な事よ。姿は確かに見えなかったが、『体温』は隠せないぞ?頭上にいる人形たちが気づいたからな」

 

 

 ···それを聞いて私は頭上を見上げた!そこには木でできた人形たちが私たちを見ていた!···なるほど。人形だから気配なんてそもそもなかったのか。···盲点だったね。

 

 ···それに体温(・・)と言った。熱を感知する機能を持ってそうだね。···これだと気配を消しても意味がない。

 

 ···向こうが1枚上手だったか。これはどうしようもないね。···でも、それなら情報を聞き出したりして時間をできるだけ稼いでやる!

 

 

「···いったい何をしていたの?···こっちは魔獣が多すぎて調査に来ただけなんだけど?」

 

「ふむ···。まぁ、知られてもどうにもできんか。いいだろう。こんな場所までやってきたのだ。褒美をやると思えばいいかな?

 ここではこの魔道具で地下にある『龍脈を黒魔力に変換する実験』をしていたのだよ」

 

「···それって、皇国で奪った魔石?」

 

「ほう!察しがいいな~!ご名答だ。まぁ、コイツはレプリカなので、あの時奪った魔石ではないがな。それでもある程度の性能は確認できたよ」

 

「···本物ならもっと魔獣が発生する?」

 

「それも正しいな。持ち運びができるからどこでも魔獣を発生させられるのだよ。これが、知られてもどうにもならない理由だ」

 

「···とんでもないものを作ったんだね?···それを使って、人間たちを滅ぼすつもりなの?」

 

「滅ぼすね〜···。半分正解で半分は誤りだな」

 

「···どういう事?」

 

「それはムーオ様に直接聞いたらどうだ?我らはムーオ様の悲願を成就するために動いてるだけよ。

 さあ、問いはここまでにしようか。ここでの実験データも取れたし、もう用もなくなったし、オレ自身も忙しいのでな。

 本当は相手をしてやりたいのだが、そうもいかんのでな。また会おう!好敵手!!」

 

「···そう簡単に見逃すとでも?」



 私がそう言ったその時!アドは私が今まで経験したことのないような強烈な殺気を放った!それに加えて木の上にいた人形たちまでも同様に殺気を放って私たちを瞬時に囲ってしまった!···今動けばやられる!


 

「ハッタリはよせ。今戦って、後ろの幼子を無事に帰せると、本気でそんなに甘い考えをしてるのか?」

 

「············」

 

「ははは!そうだ、それでいい!お前はここでオレを見逃す。それしかないとわかってるだろう?」

 

「···あの時は手を抜いていたんだね。···もう2度と会いたくないよ」

 

「ははは!あの時は貴様と初めて出会ったからな!ムーオ様もいなかったから、ちょっとだけ遊んでみようか(・・・・・・・)と思ってたのだよ。

 あと、魔獣を追う限り、また会う機会はあるだろうな。その時は後ろの幼子共々相手してくれるわ!また会おう!」

 

 

 ···そう言ってアドはこの場から去っていった。···そして、見えない結界も解かれていた。

 

 ···私だけ(・・・)では勝てなかった。皇国でやり合った時は完全に手を抜かれて、遊ばれていただなんて···。

 

 

「···ママ?だいじょぶ?···顔色が悪い」

 

「···ナツは平気だった?」

 

「···足が震えた。できれば相手したくない」

 

「···それは正しい。···まともに相手してはいけない敵もいるって事を知っておくのは大事だよ」

 

「···うん」

 

 

 ···しばらくしてリオたちがやって来てくれた。···そして、後を追って急いで走ってきたアキの姿を見た直後、私は安心して膝から崩れ落ちてしまったんだ。

 かなりピンチな状況に陥ったハルちゃんとナツちゃんでしたが、見逃してもらうという事で助かりました。

 ハルちゃんとナツちゃんは隠密活動には向いてますが、熱感知まで隠す完全ステルスは不可能でした。

 いくら気配を消しても体温は隠せないですからね。『気配を消す』という行動の限界でもあります。

 また、気配察知も熱もなく全く動かない存在に対しては有効ではありません。今回はアドの人形の性能が高すぎたというのもありました。

 ぼちぼち敵の行動が明らかになりつつありますね。兆候がつかめないのは対策打てないのでかなりマズイ状況です。どうなるのでしょうか?


 さて次回予告ですが、精神的に消耗しすぎたハルちゃんを見て、アキくんはいったん家に帰ってくつろぎます。まぁ、急ぐ旅でもないんでね。そして旅を再開しますよ~!


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿しますので、お楽しみに~!

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