13-26.リオ、人生で初めてのデートをする!
「むー、デートって言ってもどうしたらいいかわからないぞー?」
「本当はアキのように男側から誘ってやるものなんだけどね~。やり方わからないんじゃ、どうしようもないわね~」
「アキもいきなりとんでもないこと言いだしたなー。せめてやり方ぐらい教えてくれてもよかったのになー」
「すでにアキはルンルン気分でハルともう出かけちゃったしね。さあ、あたしたちもそろそろ出発するわよ!だいぶ出遅れてるわよ!」
「って言ってもどこに行く気だー?ただ散歩するんじゃないだろー?」
「まぁ、祭りって言ってもどこで何やってるかわからないわよね~。とりあえず街に出てブラブラ歩いてみましょ。面白そうなものがあったらそこに立ち寄るって事でね!」
「お、おう。よくわからんが、とりあえずついていくぞー」
とりあえずナナについていくことにしたんだけど、祭りってどう楽しんだらいいかわからんからなー。まー、ナナの気が済んだら城に戻るって言うだろうし、それまで暇つぶしって事で歩くかー。
正門の裏にはなんかすごい衣装着た人がいっぱいいるなー。この後何かやるのかー?これもわからんぞー。
正門から出られないから通用門からオレたちは出たんだぞー。街はたくさんの人でごった返していたなー。ナナはまずどこに行く気だー?
適当に歩くナナの後を追うと、なんだか芸をやってるところに出たんだぞー。なんだなんだー?『マジックショー』ってなんだー?
ナナが興味深そうに見てるので、オレも見ることにしたんだけどなー。これがすごかったんだぞー!でっかい水槽の中にカギ付きの鎖を全身に巻き付けた人が入ってたんだなー!
必死になってカギを解錠しようとしてもがいていたんだけど···、やっぱりムリっぽかったみたいで溺れてしまったぞー!?おいおいー!?まずくないかー!?
外にいたヤツが慌てて布で隠していたけど、これはマズいぞー!!回復魔法をかけに行こう!って思ってたら、布を外すとそこにはさっき溺れてた人がいるぅー!?
えーー!?ど、どうなってんだー!?確かに溺れてたはずだぞー!?もしかしてうちの子と同じように双子だったのかー!?でも、水槽の中にはカギ付きの鎖しかないぞー!?
「いやぁ~、すごかったわね~!溺れちゃった時はあたしも焦っちゃったわ!どうやって脱出したのかしらね~?」
「オレも驚いたぞー!なんでかわからないからマジックショーって言うのかー?」
「そのようね!次はどんなマジックを見せてくれるのかしらね~!」
「では、次のマジックは観客の皆さまのうち1名様の心を読むものです!」
「ん~?心を読むー?フユとナツのような意識の共有なのかー?」
「でも、あれってフユとナツしかできないはずよ?どういうことかしらね~?」
「はい!そこのドラゴン族の方!ちょっとだけお付き合いいただけますか~?」
「ふぇっ!?オ、オレかー?」
「はい!ぜひともご協力いただきたいのです!」
「お、おう。ど、どうすればいいんだー?」
「ここにたくさんのカードがあります。あなたは適当に好きなカードを2枚引いて下さい!そして図柄を確認したら、私に見えないようにして下さいね!そして、あなたが、見た図柄が何か?をあなたの頭の中を覗いて、その図柄を当ててみましょう!」
「そ、そんなことができるのかー!?」
「もちろんです!さあ、カードを2枚引いて下さい!私は後ろを向いてますから!図柄を確認して見えないようにしたら、声をかけて下さいね!」
「お、おう(図柄は···、ハートマークが3つあるのと、木の絵が7つあるカードだなー。本当にわかるのかー?)。もういいぞー」
「ありがとうございます!それでは、あなたの頭の中を覗いてみましょう!···むむむっ!はぁーーーっ!!ふぅーー。すべてわかりましたよ。1枚目は···、ハートが3つある絵ですね!?」
「な、なんでわかったんだー!?」
「ははは!私に見抜けないものはありませんよ!?真実はいつも一つですからね!」
「じゃ、じゃあ!もう1枚は何だー?」
「···木が7つ描かれてますね?」
「···正解だぞー。本当にオレの頭の中を覗かれちゃったんだなー。ビックリだぞー」
「これもマジックパゥワー!のおかげですよ!さて、この時間のショーは以上になります。次は1時間後に行いますから、またお越し下さいね~!」
世の中オレの知らない、とんでもない使い手がいるんだなー。見ず知らずの他人の頭の中がわかるなんて、恐ろしすぎるぞー!これが戦場だったらオレ負けてるなー。
「いやぁ~!すごかったわね!ちょっと教えてほしいわ!頭の中を覗く方法をね!魔法かしらね~!?」
「···誰を覗く気だー?覗いて何する気だー?」
「もちろんアンタの頭の中よ?いったい何考えてあんなビックリ料理作ったりするのかは興味あるわね~」
「おいおい!そんな目的なのかよー?もうちょっと正しい使い方をしてくれよー!」
「十分正しい使い方じゃないのよ!?あたしたちの命がかかってるんだから!」
「···それを言われるとつらいぞー。もうここは終わったから次行くぞー」
「あらら、機嫌損ねちゃったかぁ~。真実言っただけなのになぁ~。意外とピュアなんだもんなぁ~」
わけわからんこと言ってるなー。さて、次はどこに行くかなー?オレもよくわかってないから適当に歩くぞー。
それにしても人が多いなー。祭りだからか、いろんな格好してるなー。中には竜の着ぐるみまで来てる女の子もいたなー。···どっかでみたような着ぐるみだなー。うーん···、どこだっけなー?
噴水のある広場にやってきたんだけど、ここは何するところなんだー?
まずは目の前に魚っぽい小さな魔獣を紙?っぽいヤツですくう事してるぞー?小さいって言っても魔獣なんだけどいいのかぁー?女王に一応伝えておくぞー。
「リオ、ここはゲームして楽しむところよ!何か遊んでみましょうか!」
「遊ぶって、何したらいいんだー?」
「それは店の人に聞けばいいのよ!まずはこれやってみましょうか。すいませーん!これ1回やらせてくれるかしら?」
「まいど!これはたくさんあるヒモを引いていくと、ここにぶら下がってる景品のどれかにつながっていて、引っ張り上げられたらもらえるってゲームだ。もちろん何もぶらさがってないハズレのヒモも少しはあるからな~!」
「面白そうね!じゃあ、まずは私がやるわよ~!···これね!当たってるかしら~?」
ナナがヒモを引っ張っていくと···、ぶら下がっている緑色の箱が吊り上げられていったぞー!?
「おめでとう!当たりを引いたな~!はいよ、これが景品だよ」
「やったわね!次はアンタやってみなさいよ!」
「お、おう。どれにするかなー?じゃー、これいってみるかー!···あ、あれー?景品が引っ張られてないぞー?」
「あぁ~、残念だったなぁ~。ハズレだったよ」
「えーーーっ!?そうなのかー?じゃあ、もう1回するぞー!」
「まいど!次は当たりだといいな!」
「おう!次はコレだぞー!···え?ええーー!?またハズレたぞー!?」
「···兄ちゃん、くじ運ないなぁ~。どうする?もう1回やるか?」
「もちろんだぞー!今度こそは当てるぞー!···な、なんでだー!?またハズレェーー!?」
「···おかしいなぁ~。こんなにハズレばっかり引かれることないんだけどなぁ~」
「じゃあ、あたしがもう1回やるわ!···おっ!?こんどはこの青い箱が取れたわね~!···アンタって運がないわね~」
「チクショー!!どうして!どうしてこんな事にぃーーー!!」
「···あ~。こればっかりはどうしようもないなぁ~」
「ごめんなさいね。うちの旦那が迷惑かけたわ。ホラ、もう行くわよ!お店の人の迷惑よ!!」
「うぅーー!!ゲームはオレだめなのかぁー?」
よくわからないうちに連れ出されたぞー。もう腹減ったから、屋台で何かおいしいものを食べるぞー。
この時が一番楽しかったなー!やっぱりおなかが空いてると調子でないぞー!
そうして買い食いしてると、遠くでドズーーーン!って音がして、周囲の人たちが騒ぎ出したぞー?
···今の魔力反応は、リナだなー!?まーた街中で魔法をぶっ放したなー!しかも撃ったのはドラゴンキャノンだなー!なんであんな最強魔法を街中で撃ったんだー!?
「ナナー!リナがドラゴンキャノン撃ちやがったぞー!これからお説教に行くぞー!」
「はぁ~~。デートもここまでね。まぁ、そこそこ楽しめたから良しとしましょうか。で?場所はわかるの?」
「おう!昨日まで格闘技大会やってたとこの近くのようだぞー!ナナも一緒に来てもらうぞー!」
「仕方ないわね~。どうしてそんな事したか、リナに聞き出さないとね!」
こうしてオレの最初のデート?は終わったんだぞー。ナナは楽しめたのかなー?よくわからんぞー?
初めてリオくん視点でお話を書いてみたのですが、読みやすかったでしょうか?
リオくんは通常時は語尾を伸ばすクセがあるので、こういった表記にどうしてもなってしまうんですね。
語尾を伸ばさないのは本気になった時だけなのは、本編をお読みになってれば何度か登場しています。
初めてのデートとしては合格点ですかね?ナナちゃんは満足したようですからね!リオくんはくじ運が悪い方です。おみくじ引いたら凶を引き当ててしまいそうですね~。
さて次回予告ですが、建国祭最終日なんですけども、リナが出会ったコルくんに魔法を教えることになり、アキくんがお弁当を作って街の外で訓練を行います。コルくんにとっては忘れることのできない1日になりますよ~!
それでは明日の投稿をお楽しみに~!




