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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第13章 にぎやかな家族旅行 そして建国祭での格闘技大会

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13-23.暴れん坊4人組だけで建国祭を楽しむ! 後編

 本日も朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~!

 午前中はゲームが楽しめる噴水広場で射的と小魚すくいを楽しんだんだ!どっちも初めてだったから面白かったよ〜。射的は1回しかやってないし、2回目はさすがにおっちゃんがかわいそうだったからね。

 

 さて、ちょっとお昼には早いけど、屋台でおいしいものを食べようか!お昼時だと混雑が激しいし、食べたいものが品切れだったら残念だからね!

 

 ···と言ってもこの時間でも混雑していたね。いろんな人が歩いていて、なかにはかわいい竜の着ぐるみを着ている少女もいたよ。···どこかで見たような着ぐるみだなぁ~?どこでだっけ?

 

 混雑した人の流れに乗って、おれたちは屋台街に到着した!まぁ、若干流されたようなものだけどね。おれたちって子どもだから小さいし···。

 

 

「まずは何を食べようかな〜!?せっかくだから、食べたことのないものにする?」

 

「そうね!おいしかったら、どんな料理だったかをアキパパに教えたら作ってくれるかもしれないわね!」

 

「じゃあ、まずは一回りしてみる?おいしそうなお店があったらそこに入ろうよ!」

 

「ケンの意見に賛成〜!じゃ、行くぞ〜!」

 

 

 という事でまずは屋台が立ち並ぶ通りを1往復してみたんだ。

 

 そして面白そうな料理を出している屋台に突撃ぃ〜!

 

「いらっしゃい!何にするんだい?」

 

「この『らーめん』ってのを4人分下さい!」

 

「はいよ!器が熱いから気をつけて持つんだぞ!食べるにはフォークかこの2本の棒を使うんだけど、どっちがいいかな?」

 

「えっ!?これって『おはし』っていう道具じゃないですか?うち以外で見るのは初めてだよ!」

 

「ほう!箸を知ってるなんてスゴいね!ほとんど知られてない道具なんだけどね。ラーメンを食べるにはこれがいいんだよ。せっかくだから箸で食べてみな!」

 

「ありがとう!(ズルズル!)おいしい〜!」

 

「···うん、このダシがイケる」

 

「変わった味だね!···なんだかアキパパが再現したくて研究してた味に似てるような?」

 

「そうね〜。この黒っぽいダシだったような気がするわね〜」

 

「へぇ〜。キミたちのお父さんは『しょうゆ』を知ってるんだ?研究してるらしいから、よかったら作り方を教えようか?」

 

「いいの!?パパが大喜びするよ〜!」

 

「そうかい!せっかくだからこの『みそ』っていう調味料も教えとこうか!広めてほしかったからちょうどよかったよ!」

 

「ありがとう!パパに伝えておくね!」

 

 

 ラッキーだったね!これでパパの美味しい料理が増えるぞ〜!でも、なんでパパが知りたがってた調味料の作り方を知ってたんだろうね?『会ったことのない、どこにでもいそうなおじさん』だったけど、どこかで会ったような気がするんだよ?どこだったのかなぁ〜?ま、いっか!

 

 

 次は揚げ物のお店だ!でっかい何の鳥かわからないお肉1枚まるまる揚げてたよ!これはボリューム満点だね!

 

「おっちゃん!4人いるから4つちょうだい!」

 

「あいよ!1つ200ジールだから800ジールだよ!」

 

「はい、これで!」

 

「···変わったもの持ってるなぁ〜。ありがとな!」



 おっちゃんは、でっかいなんの鳥かわからないお肉の揚げ物を紙に包んで渡してくれたよ。持ってるだけでアツイ!


 

「どれどれ···、アチチ!!中の肉汁が熱い!!」

 

「うわっ!?ぼくのもフーフーしても衣が厚いから中が熱いまんまだね。でもおいしい〜!」

 

「これはいいわね〜!見てると衣につけて油で揚げるのね!わたしたちでも作れそうよ!」

 

「···そうだね。これは簡単お手軽料理だね」

 

「これならパパも失敗しないんじゃない?」

 

「いや、リオパパだったら揚げすぎて真っ黒に焦げてるかもしれないんじゃないかなぁ〜?」

 

「···ありえるわね。パパなら絶対にやらかすわね」

 

 

「ハーックション!!誰だー?オレの話をしたヤツがいるなー!?」

 

「まぁ、どうせ文句に決まってるわね!みんな苦労してるからね···」

 

「なんで文句って決めつけるんだー!?褒めてるかもしれないのにぃー!!」

 

 

 ···ん?なんかリオパパとナナママの声が聞こえたような気がするぞ?ま、いいか!

 

 

 次はなんか綿っぽいお菓子?があったんだ。これも初めて見るよ?

 

 ここでも4つ買ってみたんだけど!あんま〜い!!

 

 ナニコレナニコレ!?こんなふわふわしたお菓子なんて初めてだよ!?これには全員が魅了されたよ!せっかくなのでもう1個ずつ買ったよ!おいしかったね〜!せっかくなので、さらに5つを無限収納ポシェットに入れておいたよ。これでいつでも食べれるね!

 

 ふぅ〜、食べた食べた!おなかも膨れたし、次はどこに行こうかな?

 

 

 ん?なんだか人だかりができてるよ?何かパフォーマンスをやってるみたいだね。

 

 でもなぁ~。おれたちって背が低いから後ろからだと見えないんだよなぁ~。


 すると、ナツから提案があったんだ。

 

 

「···お兄ちゃん、ここの家の屋根に上って上から見る?」

 

「う~ん···。ここの家の人の迷惑になっちゃうからやめた方がいいよ」

 

「じゃあ、ぼくと姉ちゃんがフユとナツを抱えてちょっとだけ飛ぼうか?」

 

「それもまずいんじゃないかなぁ~?空を飛べるのってドラゴン族だけでしょ?思いっきり目立っちゃうよ?」

 

「そうだけど、じゃあ、あの子はいいのかしら?あそこの子だけど」



 リナが指さした先を見ると···!ドラゴン族の男の子がちょっとだけ飛んでパフォーマンスを見ていたんだ!


 

「···えっ!?ホ、ホントだ!翼が赤いから赤竜の子なのかな!?」

 

「そうみたいね!誰も気にしてないからわたしたちもやるわよ!ナツはわたしが抱えるわね!」

 

「じゃあ、ぼくはフユを抱えるね!じゃ、いくよ~!」

 

「···うん、特等席だ」

 

「ちょっと!?···あ~、パパに怒られちゃうかもなぁ~」

 

 

 ということで、おれたちは少しだけ高いところからパフォーマンスを見ることにしたんだ。

 

 ···誰もおれたちを気にしてないね。いや、気にしてたのは先に飛んで見ていた赤竜の子だった!思いっきりビックリしてるよ···。

 

 でもビックリしてるだけで、その子もパフォーマンスを見だしたね。じゃあ、あいさつは後でいいか!

 

 やってたパフォーマンスはマジックショーみたいだったよ。

 

 なんか箱に入れられた人がいて、顔の部分だけふたが開いてるんだけど、外の人がいきなり剣を抜いたよ!?しかも目の前で果物を切ってたから真剣だよ!?

 

 えっ!?それを箱に入ってる人に···!本当に刺しちゃったぁ!?中に入ってる人は苦痛の声と顔をしていたんだよ!!大変だ!!パフォーマンスなのに傷つけちゃったよ~!

 

 慌てて止めに入ろうとしたら、箱の人の顔が笑顔になったよ!?え?刺されたよね!?なんでケロッとしてるの!?

 

 そしてさらに5本の剣を刺していったんだけど、刺した瞬間だけ苦痛の声を出しただけで笑顔だったんだ···。そして全部剣を抜いて箱を開けたら全くの無傷だったんだよ!?

 

 どうなってるの!?刺し傷は回復魔法で治せるけど、服に穴は絶対に空いてるはずなのにないんだよ!?

 

 

「すごいわね!どういう仕掛けなのかしらね~。最初はビックリしちゃったわね~」

 

「そうだね、姉ちゃん!ぼくもびっくりしちゃったよ~」

 

「···ママの魔法の残像じゃない?···本物の人だよね?」

 

「本物の人だね。そういえば昔、パパとママが本物の人だと思ったら人形だったって敵がいたって言ってたね。でも、それでもなさそうだよ」

 

「そう言えばパパも言ってたわね~。唯一負けた大魔王の手下だったって」

 

「まぁ、パフォーマンスだからそこまで凝ってないんじゃない?どういう仕掛けかぼくはわからないけどね」

 

 

 その後もいろんなマジックを見せてもらったよ!指が切れてるように見せかけるマジックや、カードの絵柄を見ずに答えたり···。

 

 そして、マジックショーが終わり、おれたちは地上に降りたら、飛んで見ていた赤竜の子がやってきたんだ。

 

 

「こ、こん、こんにちは···。あ、あの!あなたもドラゴン族、なんですか···?」



 ちょっとだけ緊張した面持ちで赤竜の男の子が声をかけてきたんだ。そしたら、リナは嬉しそうに答えたんだ。


 

「こんにちは!まさかこんなところで同じドラゴン族に会えるとは思わなかったわね~!わたしはリナ!白銀竜よ~!」

 

「こんにちは。ぼくはケンだよ。青竜だよ。姉ちゃんとは双子なんだよ」

 

「こんにちは!おれはフユ。こっちは双子の妹のナツだよ!」

 

「···ん。こんにちは」

 

「そ、そうなんですね···。あっ!?ごめんなさい!僕はコルって言います···。赤竜なんですけど···」

 

「へぇ~!赤竜って見たことなかったのよ~。確かパパとママからは、ここから北にある火山に集落があるって聞いたことがあるわね!」

 

「あっ!そ、そうなんですけど···。僕は集落の人じゃないんです···。商隊の護衛やってる父さんと一緒に大陸中を回ってて···。昨日王都に着いてたまたま祭りをやってたので見てたんです···」

 

「それって、キミ一人だけで?いくらドラゴン族って言ったって危ないよ?ぼくたちだって別の町で人さらいにあいかけたんだし」

 

「大丈夫···、です。僕、父さんみたいに力はないけど、魔法が得意なんです。だから···、なんとかなると思います」

 

「へぇ~!コルも魔法が得意なのね!わたしも得意よ!っていうか、この3人もかなり使えるわよ。そうだわ!せっかくだからお祭りを一緒に回りましょうよ!!」

 

「えっ···!?僕もいいんですか···?じゃ、じゃあ、お、お願いできますか?」

 

「ええ!せっかくだし、コルの魔法も見たいわね~!あとで見せ合いっこしましょ!!」

 

「ええ~~!?わ、わかりました」

 

 

 偶然にも出会っちゃった赤竜のコルくん。リナと同じく力があんまりなくて魔法が得意なんだって。だからリナが気に入っちゃったんだけど···。まさかここから長いお付き合いになる子になるとは誰も思ってなかったんだよね~。

 屋台は台湾の夜市をイメージして書いてみました!台湾ではあんまり自炊せずに夜市で夕食を済ますのがほとんどですから、いつも大勢の人で賑わってるんですよ。また行きたいなぁ~!


 そして新キャラが登場しました!赤竜の男の子のコルくんです。リナと同じく魔法特化の子ですね。この後どうなるか!?って話すと次回予告になっちゃうのでやってしまいましょう!


 さて次回予告ですが、子どもたち4人組と一緒に祭りを回ることになったコルくん。リナが言った魔法の見せ合いっこをしますが、コルくんはリナの魔法を見て感動してしまいます!もしかしてこれって···?


 次回は本日夜に投稿しますので、お楽しみに~!

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