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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第13章 にぎやかな家族旅行 そして建国祭での格闘技大会

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13-22.暴れん坊4人組だけで建国祭を楽しむ! 前編

 本日は朝に1話投稿しています。

 今日はここから見ちゃった!という方は1話前から読みましょうね~!

  グロー歴514年8月22日 晴れ

 

 レオナード王国の建国祭が始まって今日で4日目だ。昨日まで格闘技大会に出場していたから、他のお祭りの催し物とか見れてないんだよね〜。

 

 建国祭は1週間行われるらしいので、今日からは後半戦ってところかな?せっかくだし、いろいろ見て回ろうかな?

 

 そうだ!今回は子どもたちだけで自由行動させてみようか。ある程度は善悪の判断もできるし、護身程度(・・・・)ならもう問題ないだろうからね!


 ボクも久々にハルとデートを楽しんでもいいかもしれないね!よし、そうしよう!! 

 

 

「みんな、建国祭はあと3日あるんだけど、今日は子どもたちだけで夕方まで祭りを自由に楽しんでおいで」

 

「え〜〜!アキパパ!いいの!?わたし嬉しいわ!」

 

「ぼくたちだけで楽しんじゃっていいの?」

 

「うん。もうみんな護身程度(・・・・)は問題ないでしょ?町中で魔法は禁止だけど」

 

「···護身以上だとナツは思うけどね」

 

「あはは、そうだね。最悪は変身しちゃえばたいてい解決できちゃうしなぁ〜」

 

「あんまり変身に頼っちゃダメだからね。できる限り自分たちの力だけで解決すること。無理そうだったらパパたちを必ず呼ぶこと。それを守ってくれれば大いに祭りを楽しんでいいよ」

 

「「「「は〜い!!」」」」

 

「···アキ?···私たちはどうするの?」

 

「久々に2人きりでデートに行かない?子育ても一服したし、そろそろボクたちも楽しまないとね!」

 

「···うん!どこに行くか考えておく」

 

「リオもナナと一緒に祭りを回ったらどう?」

 

「んー?祭りねー。あんまり興味ないんだけどなー」

 

「リオ?この前ボク言ったでしょ?ナナと一緒にデートしてあげないと、ナナが拗ねちゃうよ?」

 

「んー、そんなもんかー。じゃー、ナナ。一緒に祭りを回るかー?」

 

「···は〜〜っ。まぁいいわ。アキに言われて渋々ってのが気に食わないけど、一緒に回る気になっただけ成長したと思うことにするわ」

 

 

 というわけで、子どもたち、ボクとハル、そしてリオとナナの3組で祭りを回ることにしたんだ。

 

 そして、ここで思いも寄らない出会いがあったりしたんだよ···。

 

 

 

 今日はなんと!おれたちだけで祭りを回っていいってパパが言ってくれたよ!祭りって初めてだから、どんなのか知らないんだよね〜。

 

 でも、昨日までの格闘技大会の会場まで向かう道中でたくさんの屋台をみかけたし、なんかのパフォーマンスショーをやってるのが見えたんだよ。今日やってるかはわからないけど、いろいろ回ってみたいね!

 

 みんなお小遣いを多めにもらっているから、いろいろ買ったり食べたりして楽しめそうだよ〜!特にリナがテンションマックスだったんだ。

 

 

「さあ!行くわよ〜!おいしいものを屋台で買って、何か面白そうな事やってたら見るわよ〜!」

 

「姉ちゃん?どこで何やってるかって知ってるの?」

 

「そんなの知らないわよ?行き当たりばったりに決まってるじゃない!」

 

「···人が多いから迷子にならないかな?」

 

「『すまほのちずあぷり』でお城の場所はわかってるから大丈夫じゃない?はぐれてもちーむッス!で連絡とればいいとおれは思うけど?」

 

「そうね!この『ちずあぷり』って、やっと使い方がわかったから大丈夫よ!この前のレイスみたいな事にはならないわよ!」

 

「そうだね。じゃあ、行こうか!ぼくも楽しみだよ〜!」

 

 

 ということで、おれたちはお城の通用門を出て大通りに出たんだ。正門はパレードをやるらしくて、門の内側にはたくさんの人がいたからね!これもすごそうだなぁ~!

 

 さ〜て、まずはどこに行こうかな?まだおなかは減ってないから屋台は後回しだね!

 

 適当に歩いていると、ちょっとした噴水広場にやって来た。ここではなんかゲームをやってるっぽいんだよ。そのうちのひとつにおれたちは向かったんだ。

 

 

「へい!らっしゃい!かわいい子たちだね?ここは『射的』って言って、このおもちゃの銃で弾を景品に当てて倒したたら、その景品をもらえるんだ。5発で500ジールだけど、やっていかないかい!?」

 

「面白そうね〜!まずはわたしよ〜!···えい!」

 

 

 リナが1発撃ったけど、景品にはカスリもしなかったね。

 

 

「え〜!?なんで〜!?」

 

「姉ちゃん、本物の銃じゃないんだよ?軽すぎるから上手いこと当てないと倒れないんじゃないかなぁ〜?」

 

「むー!だったらこれはどうよ!」

 

 

 今度は当たったんだけど倒れなかったね。これって意外と難しいんじゃないかな?

 

 結局リナは景品を取れなかったよ。じゃあ、次はおれかな?

 

 

「おっちゃん!次はおれがやるよ!」

 

「おう!しっかり狙うんだぞ〜!」

 

 

 ···銃は軽いし、弾はワインの栓に使うコルクだね。こんなに軽いし、弾速が遅いから、魔法銃みたいにはいかないね。だったら···!

 

 パコンッ!

 

 よし!当たったし、景品をゲットしたぞ!

 

 

「おっ!?ボウズ、なかなかやるじゃないか!」

 

 

 おっちゃんが驚いてるけど、コツは掴んだよ。残り4発も全部当ててやるぞ〜!

 

 パコンッ!パコンッ!パコンッ!パコンッ!

 

 

「···えっ!?ぜ、全部当たった〜!?」

 

「おっちゃん!楽しかったよ。次はナツがやる?」

 

「···うん。ナツも全部取ってみせる」

 

 

 そしてナツも全部当てちゃったね。おれがやったのを見てたからやり方は分かっちゃったみたいだ。

 

 そして、もっとスゴかったのはケンだった!

 

 

「···そこ!」


 

 パコンッ!パタパタ···



「な、なんだってーー!?」


 

 なんと!1発で2個景品を取っちゃったよ!?おっちゃんが信じられない!って顔をしてるよ。確かこれって、ママが得意だった『跳弾射撃』ってやつだったっけ?

 

 ただね?これって序の口だったんだよ···。

 

 次の1発は弾が景品に当たった跳ね返りでさらに2つ景品を取っちゃったんだよ···。

 

 最終的にケンは5発で14個も取っちゃったんだ。最後の1発なんか、4つも取れちゃったんだよ。

 

 ···おっちゃんは泣いていたよ。そりゃそうだよね?おれたちだけで2000ジール払って景品が24個も取られちゃったんだからね。

 

 ···ちょっと悪いことしちゃったかなぁ〜?でも、『1発で複数取っちゃダメ』って言われてなかったからキニシナイ!ってことにしとこう!


 

 次は小さな魚がたくさん泳いでいるところを紙のスプーンっぽいのですくうゲームがあったよ。後ろから見てると、紙のスプーンだから濡れちゃうと破れちゃうんだよ。すくった時に魚が暴れて紙が破れる人もいたね。

 

 つまり、破れないようにしながら素早くすくってやればいいって事か!これは面白そうだね!スピード勝負なら負けないぞ〜!

 

 って事で、4人でやってみると···。

 

 一番多くすくったのはナツだった。紙のスプーンの動きがまったく見えないぐらいに速くすくいまくって50匹ぐらいお椀の中にいたんだよ。


 ナツのお椀の中では魚たちが窮屈そうにビチビチしていたよ。屋台のおっちゃんも呆然としちゃってたね。

 

 逆に一番少なかったのはリナだった···。すぐに破れちゃったからもう1回お金払ってやったんだけどね。1匹もすくうことができなかったんだ。

 

 おれとケンは10匹ぐらいかな?いつ紙が破れるかヒヤヒヤしながらやってて楽しかったよ!

 

 

 そろそろお昼近くなってきたね!次は屋台に行ってみよ〜!

 祭りと言えばこういったゲームですよね~!射的と金魚(?)すくいを楽しんだ子どもたちでした。

 まぁ、異世界ですからね~。現実とはちょっと過激なゲームになっていますけどね(笑)!

 昔、地元の祭りで金魚すくいした時にデメキンばかり40匹ぐらいすくったんですよ。けども、最後はデメキンじゃない金魚2匹しかくれなかったので、『うわぁ~、最悪!』と思った苦い思い出がありましたね。

 その経験から、ナツちゃんには50匹すくってもらいましたよ。ちなみに本編では書いてませんが、この金魚は持ち帰っていないんです。別に用意された景品だけ渡されています。


 さて次回予告ですが、子どもたちが次に向かったのは屋台街!食べ歩きは祭りの定番ですよね~。

 そのあとにショーを見るのですが、ここで運命的な出会いが待っていたのですよ!作者もお気に入りの新キャラ登場です!


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿しますので、お楽しみに~!

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