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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第13章 にぎやかな家族旅行 そして建国祭での格闘技大会

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13-8.建国祭開始!

 グロー歴514年8月17日 晴れ

 

 王城で1泊させてもらったボクたちなんだけど、なんと滞在期間中は王城で泊まる事になってしまった···。

 

 どうも、女王様が滞在費用も褒賞のうち!って言い出してるらしいんだよね。まぁ、こっちも旅行費用が安く済むならそれに越したことはないよ。昼食だけは外で食べるんだけど、ちょうど建国祭で屋台とかがいっぱいでてるから困ることはなさそうだね。

 

 明日から建国祭が始まるから、王都は非常に賑わっているね!あちこちで飾り付けや屋台の設営、イベントの舞台建設などで活気づいていた。

 

 これもリオたちの活躍のおかげでできるようになったと思えば、その功績がいかに偉大だったかを感じるね!そのあたりはリナとケンも感じてるようだったよ。

 


 今日の昼食は屋台で買い食いだ!これもお祭りならではの楽しみの一つだよね〜!

 

 

「おじさん!この串を9本ちょうだい!」

 

「まいど!ちょうど今焼上がったヤツだぞ〜」

 

 

 う〜ん!おいしい!なんの肉かまったくわからないけど、おいしいから問題ない!

 

 子どもたちは気に入ったみたいで、さらに16本注文しちゃったよ···。おじさんは子どもたちの食欲にビックリしていたね。

 

 

 さて、お腹もそこそこ膨れたところで、明日からの格闘技大会の会場の下見に行こうか!

 

 

 会場は軍の施設の闘技場だった。明日は午前10時から予選らしく、決勝に進めるのは32人らしい。


 予選と決勝はそれぞれ2日ずつ行うそうだ。


 そりゃ、予選で32戦、決勝も3位決定戦も込みで32戦やるからね。

 

 どうやらその32人を決めるのはバトルロイヤルっぽいんだよ。その試合で勝ち残った勝者1名が本戦に出場する権利を得るようだね。

 

 今回は年齢制限なしだから、うちみたいに子どもが出ることはほぼないと思うよ?いくら身体強化ができると言っても限度があるしね。

 

 出場申し込みの受付があったので、フユとナツ、ケンの3人を申し込もうとすると

 

「えっ!?キミたちが出場するの!?親御さんじゃなくて!?」

 

「そうだよ!おれとナツとケンが出るんだよ!」

 

「年齢制限ないから大人たちと戦うんだよ!?それでもいいのかい!?」

 

「···むしろその方がナツはいいんだけど?」

 

「···本気なんだね?ケガしても死んでもいいって事に了承してくれたら参加できるけど、いいね?」

 

「はい。ぼくたち回復魔法も使えるので大丈夫です」

 

「えっ!?そうなのかい!?···最近の子どもってすごいんだなぁ〜」

 

 

 いえいえ!うちの子どもたちだけだよ?ここまでいろいろできるのって。

 

 無事参加申込ができた。申込みがだいぶ遅かったせいか、明後日の試合になってしまった。


 明後日は申込書を見せるとくじ引きでどのブロックになるかが割り当てられるらしいね。どこまで勝ち進めるかな?

 

 

  グロー歴514年8月18日 晴れ

 

 今日からは格闘技大会の予選1日目だ。今日はみんなの試合はないけど、どういった選手が出ているのか、戦い方を学ぶためにみんな一緒に出かけたんだけど···。

 

 

「そう言えば女王様も行くって言ってましたね」

 

「もちろん!次代の軍の幹部をスカウトするためよ。才能のある人材は貴重だから、人となりを確認したいのよね〜」

 

 

 どうやらこの大会はスカウトだけでなく、女王様による採用試験でもあるようだ。なんか、元の世界での採用活動で個人名でネット検索するようなものか。

 

 会場では女王様と同じ特別観覧席で見させてもらうことになった。今回の出場選手はなんと約400人だって!

 

 ということは、バトルロイヤルは16〜17人でやるって事だね。

 

 さて、今日の出場選手を見ていこう。やっぱりほぼ全員が大人だったよ。一番若くてボクぐらいの青年かな?ただ、装備がそれなりにしっかりしていたから冒険者なのかな?だとしたらそれなりの実力者だ。

 

 ここでこの大会のルールをおさらいしておくね!

 

 ・年齢制限なし

 ・武器は刃のない武器なら何でもOK!

 ・魔法は身体強化のみ

 ・相手が場外に出るか戦闘不能になれば勝利。ただし、相手が死亡してしまった場合は失格となる

 ・時間制限はなし

 

 ちなみに子どもたちの武器だけど、魔力剣の使用は禁止とした。代わりに訓練で使っていた竹刀っぽい軽くて丈夫な木で作った剣を使ってもらうことにした。

 

 これでも身体強化したら気絶する威力は出せるから、十分に凶器だよ!

 

 

 さて、第1試合が始まった。バトルロイヤルだから、即席でチーム組んで蹂躙していたね。でも、最後はそのチーム内で争うんだけど···。

 

 ちょっと醜い争いになっちゃったよ。子どもたちには見せたくなかった試合だったなぁ〜。

 

 まぁ、バトルロイヤルの時点でこうなっちゃうんだけどね。レジストのあのバトルロイヤルは別だよ!?あれはチーム組んで襲いかかられる側だったからね!孤高の戦いなんだから!

 

 第2試合は一瞬で片付いちゃったんだよ···。ボクが変身して使う剣術っぽい技で一掃しちゃったんだよ。あの剣士は相当強そうだ。フユたちでは厳しいかな?

 

 それ以降の試合についてはあんまり見どころはなかったなぁ〜。女王様も最後の方は退屈そうにしていたし。

 

 16試合が終了したのは夕方前だった。試合自体は短かったんだけど、それでも時間がかかったのは、負傷者が続出して搬出に時間がかかっちゃったからなんだ。

 

 いくら防具をつけていても、当たりどころが悪かったら命の危険もあるからね。気絶や骨折程度で済んでるから回復魔法で治せるけど、人数が多すぎて追いつかなかったんだよね。

 

 さて、試合を見た感想をみんなに聞いてみるか。

 

 試合中は結構集中して見ていたようだし、それなりに実力は測れたんじゃないかな?


 

「みんな、今日の試合を見てどうだった?」

 

「バトルロイヤルってレジストのアレを思い出しちゃうけど、アレの圧に比べたらなんてことなさそうだったとおれは思ったよ。でも!油断はしないよ!」

 

「···ナツもお兄ちゃんと同じ。あと、2試合目の人は苦戦しそうだと思ったよ」

 

「ぼくも、あの2戦目の人以外だったらなんとかなりそうかな?奥の手を隠してるかもしれないから、やってみないとわからないけどね。そう言えば、ぼくの翼は使ってもいいのかな?」

 

「やめといたほうがいいぞー。『翼使ったから負けた!』ってケチつけられるかもしれないからなー」

 

「でも、逆に『手を抜かれた』って思われないかな?どうしたらいい?」

 

「まー、さすがにそれは言わせておけばいいと思うぞー。勝てばそんな文句は出ないとは思うけどなー」

 

「そうだね。まずは翼なしで戦って、厳しそうなら翼を使おうか。飛んでしまえば場外は関係なくなっちゃうから、確かにケンが有利なんだけどね」

 

 

 こうして下見は終了したんだ。子どもたちは余裕!って感じはあんまりしてなかったね。

 

 やっぱりカーネさんとアイリさんとの試合に負けて良かったね。慢心してないだけ成長したと思うよ。

 予想通り大人がほとんどでしたね。そんな中に子どもたちは参加しますが、ナメられそうですね。


 さて次回予告ですが、予選の控室へ行くともちろん絡まれます!どういう対処をするんでしょうね?


 お楽しみに〜!

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