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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第12章 帰省するぞー!?

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12-16.父親に似ずにまっすぐ育ったのは素晴らしいことですわね~!

 本日2話目の投稿は来島海峡大橋付近を航行している商船三井さんふらわあ様の『さんふらわあくれない』の船上からです!本日はお昼に出航した豪華クルージング特別便に乗船しつつ、瀬戸内の景色を眺めながら執筆しておりますよ~!1週間遅れのバカンスを楽しませていただいております。


 朝にも1話投稿してますので、そちらを先に読んで下さいね。

 ハルとジーン、それに寝起きのリオ、ナナを連れて転移で子どもたちが待つ砂浜に戻ってきた。

 

 

「パパ、ママ!起きてくれたんだね!ぼく、怖かったよ~!」

 

「パパの里のノリも怖かったけど、別の意味でママの里も怖いわね···。わたしはちょっと当分は来たくないわね」

 

「ごめんなさいね···。まさかママもここまで強引な勧誘をするとは思わなかったわ。これはママの落ち度よ。許してちょうだいね」

 

「うん。もう大丈夫だよ」

 

「わたしも。そう言えばアキパパ?次は転移でどこに行くの?」

 

「ボクの職場もあるカイジっていう町だよ。カーネさんとアイリさんにジーンの話をしておこうと思うんだ。ジーン?先日の話をしてもらいたい人たちがいるんだけど、いいかな?」

 

「いいよ~!協力者は多いほど余が助かるからね~」

 

「よし!じゃあ、リオ。変身して超長距離転移をするよ!」

 

「おう!じゃあ、いくぞー!せーの!!」

 

「「インテグレーション!!」」

 

「へぇ~!さっきの転移ってかなりの魔力を使うみたいだけど、距離が遠いと変身が必要なんだね~?」

 

「そうだよ。これなら海を越えるなんて造作もないよ。さあみんな!ボクにつかまった?それじゃあ、いっくよ~~!!」

 

 ちょっと、ハルさん?つかまればいいだけなのにボクに抱き着かないでほしいんだけど···。身内だけとはいえ、ちょっと恥ずかしいよ~。

 

 

 こうしてアイム島での騒動は転移で撤退するという残念な結果に終わっちゃったよ。とんでもないトラブルに巻き込まれちゃったね。

 

 ···まさかとは思うけど、ボク・フユ・ナツのトラブル体質で効果が3倍に凶悪化しちゃったかな?···深く考えちゃマズいような気がするよ。

 

 

 さて、転移先はカーネさんとアイリさんの領主邸のとある一室だった。ここは常時人がいない部屋で、緊急時の転移先に地図アプリで登録しているんだ。

 

 ここからまずはアイリさんに電話で転移してきた事を連絡すると、すぐに部屋にやって来てくれた。

 

 

「皆さん、お疲れ様ですわ。なにやら込み入った事情があったようですけど?」

 

「アイリさん。こんな朝早くごめんなさい。ナナの実家で早朝から大騒動に巻き込まれて緊急避難的に逃げてきたんですよ」

 

「アイリさん、申し訳ないわね。うちの集落の連中が子どもたちを強引に勧誘したりしたから逃げてきちゃったわ。ちょっと休ませてもらえるかしら?」

 

「それは大変でしたわね。ゆっくりくつろいでいただいて結構ですわ。それに、明日あたりでオルとネータも来る予定ですわよ。ちょうどいいので情報交換したり、子どもたちとの交流をいたしましょうね」

 

「ありがとうございます。今回もお世話になりますね!」

 

「ふふふ!さて、朝食はお済みで?まだでしたら用意いたしますわよ?」

 

「お願いできますか?寝起きからトラブルが発生してしまって食べてなかったんですよ」

 

「わかりましたわ。それでは皆さんは食堂へお越し下さいね」

 

 

 こうしてボクたちはアイリさんの領主邸で朝食をいただくことにしたんだ。その場で、子どもたちをアイリさんに紹介したんだ。

 

 

「まあまあ、大変立派に育ちましたわね!リオの子どもたちも、父親に似ずに(・・・・・・)まっすぐ育ったのは素晴らしいことですわね~!」

 

「おい!それはどういう意味だー!?」

 

「言葉の通りですわよ?リオのように育ってしまったらバカでドジでおっちょこちょいで、手が付けられなくなってしまいますわ。アキさんやハルさん、ナナさんの教育の賜物ですわね~」

 

「オレだってちゃんと魔法を教えてやったぞー!!今の時点でオレの最強魔法ですら使えてしまうんだからなー!!」

 

「···本当ですの?それはすさまじい成長ですわね。ちょうど今日は昼から空いてますの。子どもたちさえよければ少し実力を見てみましょうか?兄さんが帰ってきたら武術系も見てもらいましょうね」

 

「アイリさんって元整調者(ピースメーカー)なんですよね?おれたちが(かな)うとは思えないんですけど?」

 

「あら?そこのリオもその一人だったのですわよ?リオをけちょんけちょんにできるなら私相手でも大丈夫だと思いますわ」

 

「やられたことなんてないぞー!?···ちょっとヒヤっとした事は多々あったけどなー」

 

「···お兄ちゃん、せっかくだから変身してやってみる?」

 

「···え?変身って、アキさんとリオみたいな変身ですの?」

 

「そういえばまだ言ってなかったですね。ぼくたちはこのジーンから力をもらって変身して戦えるんですよ。アキパパとうちのパパとは違う変身なんですけど」

 

「そうでしたのね?それは兄さんが帰ってきたら見せてもらいましょう。兄さんのことだから勝負を挑んでくるでしょうね!」

 

「絶対勝てないわよ···」

 

 

 その日の午後、アイリさんは訓練場にボクたちを案内したんだ。いつの間にか訓練場なんてできたんだね。ここで子どもたちを試すようだ。

 

 

「さて、ここは私が特殊な結界を本気で施してありますの。ある程度の魔法なら耐えられますので、最強魔法以外でしたらおそらく大丈夫ですわ。まずは中程度の威力の魔法を見せていただけますか?」

 

「は~い!じゃあ、まずはわたしね!中程度って言うと···、これかな?えいっ!」

 

 

 まずはリナだった。放った創作魔法は水鉄砲なんだけど···。的が真っ二つになってしまった。···これが水鉄砲?水圧カッターなんですけど?

 

 

「ほう!これは素晴らしいですわね!水魔法は質量兵器と一緒で、『溺れさせる』か水によって『押しつぶすか』がほとんどなのですが、このように『切断』するというのは考えもしませんでしたわ!ただ、魔力操作が大雑把ですわね。もっと精度が良ければさらに細く、さらに切れ味を増せると思いますわ。中程度ではない威力の魔法になりそうですわね~」

 

「お~!いいアドバイスをいただけました!アイリさん、ありがとうございました!」

 

「リナさんは非常に魔法の筋がいいですわ!このまま精進していけばリオもすぐに真っ二つにできますわね!楽しみにしてますわよ」

 

「ちょっとーーー!?物騒なことをリナに吹き込むなーー!!」

 

「真っ二つにされないように防御魔法を開発すればいいのですわ!まぁ、真っ二つになっても私が元に戻して差し上げますし。次はケンさんですわ」

 

「はい。よろしくお願いします。ぼくはこれです。えいっ!」

 

 

 ケンが放った魔法は風魔法のかまいたちのようだね。見えない刃が、これまた的を真っ二つにしていたよ。

 

 

「はい、素晴らしい威力の魔法ですわね!ケンさんは武器も使うということを考えると、リナさんのように魔法重視ではない戦闘スタイルのようですわね?でしたらこの魔法の威力でも十分ですし、相手に対するけん制もできますわね。魔力操作もかなりよくて安定していましたわね。リオを真っ二つにできる日も近いですわ!」

 

「ちょっとーーー!?ケンにも物騒なことを吹き込むなー!!なんでオレが真っ二つにされないといけないんだーー!?」

 

「的を作る費用がもったいないからに決まってるじゃないですか?回復魔法が使えるのだから、すぐに治せるでしょう?」

 

「···どんどん対応が酷くなってきてるなー。(結婚できなかった八つ当たりかー?)」

 

「···聞こえてますわよ?相変わらず隠すのが下手ですわね~!最後に私の魔法の動く的になってもらいますわね!」

 

「ひっ!?勘弁してくれーー!」

 

「では、次はフユさんですわ」

 

「はい!おれはこれです!」

 

 

 フユは得意の氷魔法の矢を5本まとめて放って、すべて的に命中した!指先から飛んでいったよ。これは炎系だったら某マンガの軍団長の技なんだけどなぁ~。

 

 

「フユさんも素晴らしいですわ!発動までの時間が非常に短かったですわね。相手のスキを作るのに適していると思いますわ。朝起きないリオの足に撃ってやればすぐに目覚めるでしょうね~」

 

「···今度は氷の矢を撃たれて起こされるのかー。もっとやさしく起こしてほしいんだけどなー」

 

「そんな事してたら日が暮れてしまいますわ!起きないリオが悪いんですの!さあ、最後はナツさんですわ」

 

「···じゃ、ナツはこれ」

 

 

 ドーーン!!と的は爆発四散した。···跡形もなく木っ端みじんなんですけど?怒らせたらボクは死んでしまいそうだよ···。

 

 

「素晴らしい威力ですわね!魔力操作も非常に良かったですわ!安定しているからこその威力ですわよ。この威力ならリオの目覚ましにも使えますわね!」

 

「ちょっとーー!!寝てる時は竜気は使えないんだぞー!!寝てる時にこんなの撃たれたら死んでしまうぞーー!!」

 

「起きれば問題ないですわ。それか寝ている間も発動する防御魔法を開発するかですわ」

 

「無茶言うなーー!!」

 

「さあ、では今度は私の魔法をお見せしますわよ!的はそこにいるリオが喜んで(・・・)やってくれるので、みなさんよく見ておいて下さいまし!」

 

「ふざけんなーー!!そっちがその気ならこっちもやってやるーー!!かかってこいやーー!!」

 

「ふふふ〜!久しぶりに本気を出しますわよ~~!!」

 

 

 ···その後、リオとアイリさんは魔法を撃ち合いまくってたよ。様々な魔法を駆使してリオを追い詰めようとするアイリさん。それに負けじ!とやり返すリオの応酬は非常に面白かったよ。

 

 子どもたちも派手な魔法戦と、リオのちょっと本気を見れて満足そうにしていたんだ。

 アイリさんとリオくんのドツキ漫才(魔法)はいかがだったでしょうか?

 このコンビもなかなか書いてて楽しいですね~!

 もちろん、子どもたちはそんなドツキ漫才で使用される魔法も勉強しているんですよ。やっぱり練習も大事ですけど、実戦でどのように使われるのか?を知っておくのは重要なことですからね。


 さて次回予告ですが、カーネさんが帰ってきて子どもたちVSカーネさんとアイリさんという練習試合が行われます。ただ、変身能力まで身に着けた子どもたちはちょっと天狗になりつつあったので、カーネさんとアイリさんは本気で相手をすることにしました。結末はどうなるのでしょうか!?


 明日の朝の投稿は別府観光港に停泊中の船の中から投稿します。お楽しみに~!

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