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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第12章 帰省するぞー!?

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12-8.そろそろ子離れの準備をしないといけないのかな?

 本日2話目の投稿です。朝に1話子どもたちが大暴れの回を投稿してますので、先にそちらを読まないと、今回のお話の感動がなくなってしまいますよ!

 レイスの裏組織を子どもたちが潰してしまった···。

 

 迷子になってどこに行ったのかと思っていたらまさかギャングの巣窟に行ってたなんて···。

 

 ギルドと憲兵に確認したところ、人身売買を裏で行っていた悪党らしかった。居場所をしょっちゅう変えるからなかなか見つからなかったんだって。

 

 ···それを偶然見つけた上に壊滅させるなんて、フユとナツにボクの『トラブルに巻き込まれやすい体質』が遺伝しちゃってるからだなぁ~。

 

 こればっかりは神様の悪行だからどうしようもないね。

 

 あの子たちはギャングたちに襲われたことについて、『レジストでドラゴンの集団に襲い掛かられるより迫力なかったし、面白くもなかった』って言ってたのが気になるなぁ~。

 

 やっぱりバトルロイヤルに参加させたのはマズかったかなぁ~?確かに迫力ないよ?あの圧に比べたら。

 

 あの子たちはみんな戦闘種族の血を引いちゃってるからそんな感想が出ちゃうんだろうね。まぁ、人助けできた事は褒めてあげたよ。

 

 あとは合体魔法かぁ~。まさか某ゲームと同じような事ができるのには驚いたよ。欠損すら回復させてしまうなんて、もはや奇跡に近いんじゃないかな?

 

 これが攻撃魔法だったらとんでもない事になるかもしれないなぁ~。

 

 ···実は気になって、ホテルに戻ってきてからボクとリオだけでもう一度現場に戻ったんだよ。···そしたら、予想通り黒魔力が発生していたんだ。

 

 やっぱり自然解消のレベルを超えた魔法だったんだよ。これはフユとナツに教え込んでおこう。あまり多用したら副作用が大き過ぎるし、二人だけでは手に負えなくなってしまうしね。

 

 とりあえず魔獣が発生する可能性も考えて、今回は3泊することにしたんだ。その間に魔獣が出たのなら、ボクとリオで対処するつもりだよ。ちゃんと後始末はしておかないとね!

 

 本当は今日船の予約に行こうと思ってたけど、バタバタしちゃったから明日の朝に向かうことにしたよ。今日はボクも大量の魔力を貸し出して疲れちゃったしね!

 

 そうそう、今回は大きなファミリールームが空いてたので、2家族合同での宿泊になったんだ。どうも今人が多すぎて部屋が足りないらしいんだ。エクストラベッドまで用意してもらっての宿泊になったよ。

 

 ということで、これからホテルのレストランで夕食だ。あの子たちも大暴れ···、してないって言ってるけどもおなかが空いてるだろうしね。

 

 

「みんな、今日は迷子になったりギャング潰したりしてお疲れ様!疲れてるだろうけど、しっかりと食べるんだよ!それじゃ、かんぱ~い!」

 

「「「「かんぱ~い!!」」」」

 

「う~ん!おいしいよ~!海の食べ物っておれ食べたことなかったよ~!」

 

「···うん、おいしいね。魚を生で食べるってのが新鮮」

 

「もう旅最高ね!おいしい料理がたっくさん食べれるのは嬉しいわ!」

 

「ぼくも!こうやっていろんな場所でおいしい料理を食べたいなぁ~」

 

「···お前ら、それってオレの料理を食べずに済むって言ってるのと同じだぞー!?」

 

「あたしも旅先で食べるおいしい料理を楽しむのは好きよ~!」

 

「ナナー!?ちょっとはフォローしてくれよー!子どもたちにオレが嫌われてしまうぞー!」

 

「···アンタね?昨日のあの鍋の結果を見てそれ言うの?どうフォローしろってのよ!?子どもたちと同じ食材と調味料使ってるのに!なんで別料理(・・・)になってたのよ!?」

 

「···いやー、オレも頑張ったんだぞー?なんで鍋の色が紫(・・・・・)になってたのかがいまだにわからないんだぞー」

 

「···何が混ざっちゃったんだろうね?結局リオの鍋はリオ自身で食べちゃったけど、久しぶりに吐いちゃったからね···」

 

「···アキ?もうどうにもならないのかしら?子どもたちにごはん作ってもらった方が安心かしら?」

 

「···自分で作るって発想はないんだね。リオと同じだと思うけど?」

 

「···前も言ったでしょ?あたしが包丁握ると血を見るって···。血まみれのリオが見たいの?」

 

「なんでオレの竜気を貫通して刺される事が確定してるんだー!?」

 

「···ちょっと見てみたいってのもあるかな?もちろんナナの料理をだけど」

 

「···オレが血まみれになるのはいいのかぁー。アキもオレの事がついに嫌いになっちゃったんだなぁー。もう絶望しかないわー」

 

「ごめんごめん!そういう事じゃないって!でも、頑張って成果が出ないことって結構多いんだよ?だからリオもあきらめずに挑戦し続けたらいいんだよ!」

 

「···アキぐらいだぞー!そう言ってくれるのはー!」

 

「アキ?今の発言は聞き捨てならないわよ?ちゃ~んと責任取ってよね?」

 

「···軽はずみな発言でした」

 

「ちょっとーーー!?撤回しないでくれよーーー!!」

 

「う~ん、いっつも思うけど、アキパパとパパのやりとりって面白いわね~」

 

「もう10年もコンビ組んでるんでしょ?お互いの事を知り尽くしてるからだとぼくは思うよ?」

 

「···でも、リオパパの料理を応援するのは自殺行為かと」

 

「そうだなぁ~。おれたちと同じ食材と調味料を使って毒物料理(・・・・)を作れるとは誰も想像できないしなぁ~」

 

 

 そんなやりとりをしつつ、夕食を終えてボクたちは部屋に戻ってきたんだ。

 

 ここで大事な話を子どもたちにしておこう。自分自身を苦しめる結果になりかねないからね。

 

 

「みんな、よ~く聞いてほしい話があるんだ」

 

「アキパパ?···なんか真剣な顔してるけど、わたしたち何か悪いことしたかしら?」

 

「いや、そうじゃないんだ。今日の悪者のアジトでフユとナツが合体魔法の回復魔法で足を元に戻してあげたでしょ?」

 

「うん。···何かおれたち、まずかった?」

 

「まずくないよ。むしろよく頑張ったよ。ただね?この合体魔法はよほどのことがない限り、使用は禁止させてね」

 

「···なんで?確かに魔力消費量はケタ違いだったから簡単に使えないよ?」

 

「そこが大問題なんだよ。リオから魔法を習った時に聞かなかった?『黒魔力』って」

 

「確かにあったね。ぼくは覚えてるけど···。もしかして!?」

 

「そう、ケンの思った通りだよ。さっきリオと現地へ再度確認に行ったら発生していたよ。2日以内に魔獣が発生する可能性が高いんだ」

 

「そんな!?じゃあ、おれたちがあの子の足を治したのはいけなかったって事!?」

 

「そうは言ってないよ?ただ、魔力消費量が多すぎる魔法を使うと、魔獣が発生してしまう危険が高いって事だけは知っておいてほしいんだ。よかれと思って使った魔法のせいで、別の人が苦しむ可能性があるんだってね」

 

「···じゃあ、レジストはどうなの?」

 

「あ~、あそこはね?わんさか魔獣が出てきてくれたらみんな喜ぶから、ボクも超必殺技を使ったんだよ。ボクがリオと変身をあまりしたくない理由の一つがこれなんだよ。もし使わざるをえなかったら、ちゃんと後始末まで考えないと、逆に不幸になっちゃうからね」

 

「じゃあ、今回は?2日以内に魔獣が出てくるなら、おれたちが倒せばいいんだね?」

 

「···いや、今回はボクとリオで対処するよ。みんなはゆっくりと観光すればいいからね」

 

「···パパはずるい」

 

「···どういうことだい?」

 

「パパはおれたちがやったことの後始末をするって事でしょ?どうしておれたちが後始末したらいけないの?」

 

「それはパパがフユとナツの親だからだよ」

 

「···それがずるいよ。ナツたちが勝手にやった事なんだよ?ナツたちで解決できるんだから、後始末をさせて!」

 

「そうだよ!今回はおれたちが勝手にやったんだ!黒魔力が発生するなんて知らなかった!だったら!おれたちに後始末させて!この後にもし同じことが起きたら!おれたちでなんとかできるようにしたいんだ!!」

 

「フユ···、ナツ···」

 

「アキパパ。今回はわたしが手を出したことなのよ?わたしも後始末を手伝わせて!フユとナツだけに任せておくなんてできない!」

 

「ぼくもだよ、アキパパ。姉ちゃんと一緒にフユとナツの後始末を手伝わせて下さい!」

 

「···ふふふっ!」

 

「···パパ?」

 

「はははは!!わかった!じゃあ、後始末をお願いできるかな?もちろん、パパとリオも付き合うよ。何があってもバックアップはさせてもらうから、最初は4人で対応してみなさい」

 

「···!はい!!ありがとう、パパ!!」

 

「···リオ、聞いた?この子たちって、思ってた以上に成長してるね!」

 

「おう!なんたってオレたちの子どもだからなー!」

 

「···うん、本当に立派になった」

 

「あたしとしては、もうちょ~っと甘えん坊でもいいかな~って思ってるんだけどね~。でも!いい子に成長してくれて嬉しいわね!」

 

 

 ふふふっ!子どもたちの成長って、こんなに嬉しいものなんだね!···ちょっと早すぎるような気もするけど、以前ナナのご両親にボクが言った『子離れ』を、そろそろ始めないといけないのかなぁ~?

 

 ···ちょっと寂しい気もするけど、それに向けた心構えを、ボクたちも準備しておくとしようかな?

 親というのは子どもを育てている間は『保護者』としての立場があります。

 子どもというのは時には考えもつかない行動をしてしまいがちです。まだ世間の良識やルールというものを『知っていても理解には至ってない』ことがほとんどだからですね。


 まぁ、最近の大人も至ってない人が作者も含めて結構いますが···。


 ですので、そういったトラブルに対処する義務が親にはあります。それも含めて子育てなんでしょうね。かつて悪ガキだった作者はおっさんになった現在、そう思うようになりましたね。


 今回は悪気はなかったとはいえ、黒魔力が街中で大量に発生していました。子どもたちに悪気はありませんし、素晴らしいことをしたのですが現実はそう甘くはありませんでした。

 その事実を子どもたちに知ってもらい、子どもたちは悪くはないからアキくんとリオくんで対処をしようと考えていたのですが、子どもたちは自分でやった事の後始末は自分たちでやる!と、アキくんが第3章で決意したことと同じ事を言いました。

 実はこのシーンはこの展開にするつもりはありませんでしたが、執筆中にフユくんから

 『おれたちにやらせてくれ!いつまでもパパたちに頼っちゃいけないんだ!』

 って言いだしてこの展開になりました。

 う~ん···。作者が思ってた以上に心が成長してますね!書き終わってから改めて読み直して、すごいなぁ~!と思いましたよ。今後の成長に期待ですね!


 さて次回予告ですが、翌日にアジトに行ってみると黒魔力から魔獣は生まれていませんでした。

 なんと!魔獣ではない別の存在がそこにはいました!いったいなにがいたんでしょうね?


 明日でGW最終日ですね。明日も朝と夜に1話ずつ投稿しますので、お楽しみに!

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