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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第12章 帰省するぞー!?

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12-5.初めてのキャンプ体験

 本日も2話投稿しますよ~!

  グロー歴514年8月2日 曇

 

 おはよう!ちょっと天気が悪そうだけども雨はなんとかなりそうだね。

 

 昨日は子どもたちが疲れ切ってたから、温泉付きの宿で泊まって正解だったよ。

 

 酒場で夕食を食べてたら、子どもたちはお腹いっぱい食べたせいで寝ちゃったんだよ。

 

 親たちで部屋まで運んであげて寝かしつけたら、ボクたちも眠くなってきたので寝ちゃったね。

 

 今日は気分爽快だ!全員でスカッと目を覚ますために朝風呂に行ったよ。

 

 ···最近子どもたちの成長がいいのか、体つきがさらに良くなってきた気がするよ?

 

 魔法メインのリナですら、女の子らしいふっくらした体形なんだけども腹筋がちょっぴり割れてきてたんだ···。

 

 もうフユとケンなんかは筋肉の盛り上がりがちょっぴり出てきたんだ。細マッチョ体形なんだけど、バランスのいい肉付きというか···。

 

 ···もしかして、一番弛んでる体形ってボクじゃない?太ってはいないんだけど、そんなに筋肉ないしね。神様が作った体だからどうしようもないけど。

 

 朝風呂でみんなの体つきを見てショックを受けてしまったボクだった。

 

 

 さて、酒場で朝食を食べている間に今日の行程を説明しておいた。

 

 

「今日はエイテ帝国に向けて東へ飛んでいくんだけど、途中でキャンプにするからね」

 

「キャンプっておれ初めてだよ!楽しみだなぁ~!」

 

「ぼくも。テントとかは見たことあったけども自分で泊まるってやったことないからね」

 

「···ナツも。どんな感じかな?」

 

「みんなでキャンプって事は、今日のごはんはアキパパ(・・・・)が作ってくれるのね!?楽しみだわ~!!」

 

「···おい!今、オレのメシじゃないってところを喜んだなー!?」

 

「まぁ、あたしもそこは喜ぶところなんだけど?」

 

「ナナー!?オレ頑張ってるのにぃーーー!!」

 

「ははは。残念だけど、今日のごはんはボクは(・・・)作らないよ」

 

「···え!?···も、もしかして!パ、パパの料理なのーー!?」

 

「アキ!?やっぱりオレはアキを信頼していたぞー!今日のコック長は任せろー!!」

 

「やめて!!アキ!?どういう事なの!?あたしたちに地獄の苦しみを与えようってことなの!?」

 

「いや、そうじゃないよ。···それも酷い言いようだなぁ~。今日は子どもたちにキャンプメシを作る体験をしてもらおうと思ってたんだよ」

 

「···あ~、そういう事ね。完全に理解したわ。アキ!うちのリナとケンに『正しい』料理を教えてあげてね!あたしの命がかかってるんだから!」

 

「マカセテ!これ以上犯人を作るわけにはいかないからね!」

 

「···アキも酷い言いようだぞー」

 

 

 というわけでボクたちはチェックアウトして、ナナとケンに乗せてもらって一路東へと飛んだ。

 

 今日は雲が多い天気だなぁ~。前回来た時は謎の大雨に遭遇しちゃったけども、今は大丈夫そうだ。···あれって何だったんだろうね?今でもわからないけど。

 

 途中で休憩して、午後2時前ぐらいに前回来た時と同じ場所でキャンプをすることにしたんだ。

 

 日記アプリが地図アプリと連動していて、写真撮ったところの位置が表示される機能が実はあるんだよ。だから、以前行ったところがこんなに変わってた!ってのもあるんだよね。

 

 さて、着いたからにはあのセリフを言うぞ~!これも久しぶりだなぁ~!

 

 

「ではでは~!今日はここをキャンプ地とする~!!」

 

「おー!って、久しぶりだなー!このやりとりはー!」

 

「そう言えばそんな決まり文句があったわね~。すっかり忘れてたわ」

 

「パパ?キャンプやる時はおれたちもその掛け声を掛けてからやるの?」

 

「いや、特に決まりはないんだけどね?元の世界で有名な旅人たちのパーティーがキャンプする時は必ず言ってたから、マネしてるだけだよ?」

 

「···パパの世界の旅人って変わってるね?」

 

「まぁ、旅人って言っても有名な芸人さんたちだったからね。さて!テントを張るよ~!今日は大型テント2つだよ。ちょっと大きいからみんな手伝ってね!」

 

「うん。そうだ!アキパパ!1つはぼくたちで張っていい?」

 

「もちろん!じゃあ、ボクたちの張り方をよ~く見ておいてね!説明しもってやるからね~」

 

 

 こうして、ボクたちがまず1つテントを張ってから、今度は子どもたちだけでテントを張ってもらった。

 

 うん、なかなかいいね!しっかりとボクたちの張り方を見ていたようだよ。10分弱で組んじゃったね。

 

 次は薪拾いだ。まぁ、肉焼きセットとかあるからそんなにいらないんだけどね。でも、キャンプファイヤーって気分出るし、明かり代わりにもなるからいいんだよね~。

 

 

「さて、次はいよいよ本日の実習のメインイベント!キャンプメシを作るぞ~!」

 

「「「「おーー!!」」」」

 

「リオも強制参加ね。子どもたちと一緒に作ってもらうから。鍋は別でね(・・・・・)

 

「えーー!?オレもかーー!?」

 

「文句言わない!せっかく子どもたちが教わるんだから、アンタももう一度勉強するのよ!あたしたちの命(・・・・・・・)がかかってるのよ!?」

 

「···命にかかわるような料理はしてないんだけどなー。たまーに(・・・・)ちょっと変な味になるだけだぞー?」

 

「もはや自分の愚行すらわからなくなっているのか···。アキ!?よろしく頼んだわよ!」

 

「マカセテ!なんとか食べれる(・・・・・・・・)ぐらいにはするから」

 

「アキもサジ投げてるわね···」

 

 

 さて、リオを含めた5人に調理の仕方を教えよう!このためにテントを張る時間をかなり早めていたんだ。ゆっくりと調理に時間をかけられるからね!

 

 さっき話した通り、今日は鍋だよ。今回はひとりずつ鍋を作ってもらって、みんなで食べあうんだ。そうする事でお互いにいい勉強になるからね!···リオは特別枠だけど。

 

 まずは食材のカットからだ。いつもおいしく食べてる『名前はよく知らないけど新鮮なお野菜』5種類と『何の魔獣かわからないお肉』2種類を使うんだ。まずは簡単な料理からやらないとね!

 

 みんなが食材を手ごろなサイズに切っている間、ボクは大鍋でお湯を沸かしておくんだ。水は水魔法ではなく、アクロから持ってきた水なんだ。水魔法で出すと純水だから不味いんだよ。

 

 さて、みんなは食材を切れたかな?

 

 

「見て見て~!わたし、このお野菜を星形に切ったわよ~!」

 

「姉ちゃん、うまいなぁ~!ぼくもやってみようっと」

 

「···花っぽく切ってみた」

 

「ナツ!?すっごーい!おれはそこまできれいに切れないよ~」

 

「···まー、こんなもんかなー?」

 

 

 ···ボク、そんな切り方教えてないんだけど?リナとナツは余裕があったのか、おしゃれな切り方をしていたよ。特にナツは料亭で出せるような切り方なんだけど···。

 

 これって、武器の扱いの応用?確かに包丁も使い方次第では武器だけど···。

 

 あと、ケンもリナと同じように切っていたよ。みんな器用だなぁ~。フユはボクと同じぐらいかな?最初にしてはいい出来具合だ。

 

 ···問題はリオだよ。『お肉を食べやすい(・・・・・)サイズに切る』だけなのに、『ミンチ』になってたよ···。やり過ぎなんだけど。野菜もほぼ『粉砕』に近い状態だった。

 

 元の世界で『加減ってものを知らんのかぁ!』ってボクも言われたことあるけど、これは加減ってレベルじゃないね。そもそも料理自体成立するかどうか···。

 

 そして各自で切った具材を鍋に入れて、ボクが事前に沸かしておいたお湯を入れて、『よくわからないけど入れるとおいしくなる調味料』を『適量(・・)』入れてグツグツと煮込んで、完成だ!

 

 

「じゃあ、みんなおいしくできたかな~?それじゃあいっただっきまーす!」

 

「「「「いっただっきまーす!!」」」」

 

 

 まずはフユの鍋だ。···う~ん、ちょっと味が濃すぎるなぁ~。味見はしてたみたいなんだけど、どうもフユは味オンチみたいなんだよね。リオの失敗作でもある程度(・・・・)平気で食べちゃうし。でも、初めて作ったにしては上出来だね!今後の成長に期待かな?

 

 次はナツの鍋だ。···ナニコレ?本当に料亭で出そうな鍋なんだけど?野菜系の具材がオシャレな形で切られてるんだよ。味は···、うまい!えっ!?本当に初めて作ったの!?ちょっと信じられないぐらいおいしい!同じ食材で同じ調味料使ったのにここまで差って出るものなの!?う~ん、これはお店開いてもいいぐらいじゃないかなぁ~?色眼鏡で見てるかもしれないけど。

 

 次はリナの鍋だ。ナツほどじゃないけど、野菜系の具材の切り方をちょっと工夫していてかわいいね!味は···、うん。普通においしいね。初めて作ったのにしてはいいよ!やっぱりリオの失敗作料理を泣きながら食べてたからかな?自分で味の調整ができるから、自分がおいしい!って思う味付けにしたんだね!

 

 最後は(・・・)ケンの鍋だ。途中からリナの切り方をマネしてたけども、なかなかいい感じだよ。さて味は···、うん。普通においしいね。リナと同様、ケンもリオの失敗作料理で酷い目にあってたからなぁ~。でも、2人とも上出来だったから、ナナも涙して喜んでたよ!よかったね、ナナ!

 

 ふぅ~!ごちそうさま!!今日は子どもたちの料理を食べれてみんな(・・・)満足だし、幸せだよ~!今後もいっぱい練習しておいしい料理を作れるようになってもらうぞ~!

 

 

「ちょっとーーー!!オレの鍋はなんで誰も食べてくれないんだぁーーー!?」

 

 

 ···紫色(・・)の鍋を食えと言うの?

 子どもたちの料理は上手にできましたぁ~!ナツちゃんは本当に高級料亭で出てきそうな料理を作ってしまえるので、将来は飲食店経営もアリかもしれませんね!どこで学んだんでしょうね?アキくんもここまではできないんですけど···。

 一方のリオくんは、まぁ予想通りですかね(笑)!なんで子どもたちと同じ具材と調味料でこんなことになるのでしょうか?それはこの世界の謎なのかもしれませんね。


 さて次回予告ですが、エイテ帝国の首都レイスに着きましたが、以前よりも人がとても多かったのです。そして、子どもたちははぐれてしまい、迷子になってしまうんですが、たどり着いた先には···?


 次回は本日夜に投稿しますので、お楽しみに!

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