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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第11章 嵐を呼ぶ幼児たち!涙目になる親たち!

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11-9.暴れん坊4人 それぞれの思い

 今日は昭和の日なので朝と夜に1話ずつ投稿しますね!


 ※最初『みどりの日』で投稿してました···orz

  うちの卓上カレンダー、○○の日って記載ないんで変わってたこと忘れてましたよ

「ぐすっ、ぐすっ···。ご、ごめんなさい···。こんな、こんなことになっちゃうなんて···、ぐすっ、お、おもわなかった···」

 

「リナ!なんであんな危ない事したんだー!食われてもおかしくない状況だったんだぞー!自分の力を過信し過ぎだーー!!」

 

「もう!ホント今回はダメかと思ったわよ···。さすがに今回は見過ごせないわよ?確かにアンタたちは普通の子よりとんでもなく強いわ。でも、だからって事前調査なしに魔獣退治は無謀過ぎる。あたしでも慎重にやってるぐらいなんだからね!」

 

「···フユ、ナツ。止められたはずじゃないかな?···ちょっと悪ふざけが過ぎたね。この後はどうなるか···、わかってるよね?」

 

「ごめんなさい。おれもあまかったよ。はんせいしてます···」

 

「···ナツも。まだまだだとよくわかった」

 

「ぼくも。ねえちゃんのまほうですぐおわるっておもってたから、あんまりかんがえてなかった···」

 

「いいかー!お前たちは考えが甘すぎるぞー!魔獣退治は命がけなんだ!たまたまオレたちが強いってのもあるけど、そんなオレたちすらかなわずに逃げ出した魔獣だっていたんだぞ!」

 

「···リオ。気持ちはわかるけど、そのへんにしといて。みんな、今回は自分の生命の危険があったんだ。今の表情と言葉から、後悔して2度とやらないだろうと、ボクは思うよ(・・・・・・)。ある意味いい経験になったと思うけど、『()』はないよ?今回はホントに運がよくて助かった(・・・・・・・・・)と思うんだよ?」

 

「「「「···はい。ごめんなさい」」」」

 

「···よし。それで?どうやって倒したの?あの魔獣は生半可な攻撃は一切受け付けないけど?」

 

「···リナのまほうがきかなくって、おれたちはけんでたたかったけど、ケンがとばされてうごけなくなっちゃったのをみちゃって···、それでまえにママがみせてくれた『とらんす』ってのをやったらできたからそれでやっつけた···」

 

「···ええっ!?ト、トランスだって!?ハル!?こんな歳でできるの!?」

 

「···私はできなかったよ?···ちょっと信じられないけど、状況的には合致してる」

 

「···そうかぁ~。ピンチで無理やり覚醒しちゃったんだね?···ハル?これからトランスも教えてあげて。簡単に使っちゃいけない技だけど、使い方を知らないのはさすがにマズイしね」

 

「···わかった。じゃあ、お仕置きだよ。おしりペンペンするから」

 

 

 ···ハルのおしりペンペンは結構過激なんだよ。

 

 4人とも大泣きしてしまったよ。痛み以外にも悔し涙もあるだろうけどね。

 

 ···ボクもそうだけど、人間ってのは自分が痛い目に遭わないと本当に理解しないものなんだよ。いくら他山の石で情報があっても『こんなのありえねー!』とか『そう、関係ないね』ってどうしても他人事としてとらえて流してしまうんだよ。

 

 それが生命に関わること(・・・・・・・・)であってもだ。

 

 今回は本当に生命に関わるところだった。それは本人が一番わかっただろう。

 

 でも、肯定的にとらえれば、いかに今回の状況にならないか?とか、どうすれば解決できるか?を真剣に考える材料になったと、ボクは思うんだ。

 

 こればかりは教えてもわかってもらえない。経験するしかないんだ。本来は『ボクたち監督のもと』ってのが安全なんだけどね!

 

 さて、子どもたちはどう考えてるかな?

 

 

 〜リナの思い〜

 

 わたしは白銀竜であるパパの力を大きく受け継いでいる。力が強い白銀竜なのに、わたしはパパと同じく魔法が非常に得意だけど、力は人族よりちょっと強い程度だ。竜気を使って、さらに身体強化でやっと武術ができる程度なの。だから、魔法がわたしの全てと言っても違いはないんだ。

 

 わたしが高威力の魔法を好んで使うのは、やっぱり3歳の時の失敗からだなぁ~。自分の力の無さと傲慢が招いた事だったわ。今でもバカな事をしたと思うわね!

 

 まだまだ制御が厳しいけど、いつかパパのように自由に魔法を使えるようになるわ!アキパパからたっくさん勉強教えてもらって、それをもとにした魔法でたくさんの人たちを助けれるようになってやるわよ!

 

 パパは家ではどうしようもないドジで料理がヘタクソでママによく怒られて情けない時が多いけど、魔法はすごいんだ!かつて世界を救った英雄の1人だったんだから!わたしもいつかなってみせるわ!

 

 ···ドジと料理はなりたくないけどね。

 

 

 〜ケンの思い〜

 

 ぼくはママの青竜を受け継いだ。だから空を飛ぶのは得意なんだ。

 

 ママとは違って、ぼくは武器を使う。それも片手剣と弓だよ。空を飛べるから、相手に対して有利なんだよね。

 

 しかも魔法も使える。姉ちゃんほどではないけど、パパとママが魔法が得意だったし、パパの教え方がわかりやすくて、結構使えるようになったよ。

 

 だけど···、あの時の魔獣にはかなわなかった。ぼくより強い魔獣がいるって、わかってはいたけどもあの時は考えてなかったんだよ。

 

 だからパニックになっちゃって、剣を掴まれた時に攻撃を受けてしまったんだ。

 

 ···強くなるには経験が必要だと痛感した出来事だった。

 

 姉ちゃんは自分が1番悪いって思ってるけど、ぼくも悪かったよ。だから、一緒に強くなろうね。

 

 無理やり連れて行くのは勘弁してほしいけどね。

 

 ぼくはパパとママが大好きだ。パパは確かに失敗が多くてママに叱られてるけど、昔世界を救った英雄だったから、魔法がすごくきれいなんだ。魔法を使っている時の自信に満ちたパパの顔はかっこいいんだ!

 

 ママは補助系魔法が得意だし、空を飛ぶのが本当にきれいなんだ!集落ではかなりの凄腕だったらしいよ?ぼくもママのようにきれいに空を飛びながら、パパのように魔法を使ってみたい!ぼくの目標なんだよ。いつか『立派になったなー』って言ってもらえるぐらいになるよ。

 

   

 〜フユの思い〜

 

 おれはママの神狼族の血を引いてるから神狼族だ。

 

 この世界じゃない世界からやって来たパパの血も引いてるんだけど、それは髪と目ぐらいしか受け継いでないんだ。

 

 ママから神狼族の話は聞いた。かつて神様に逆らってしまったから、ママ以外全滅させられたって。

 

 この話を聞いた時、おれとナツは怖くなった。『おれたちも神様に殺されるんじゃないか』って。

 

 でも、ママがパパと結婚して神様から認められたって言ってて安心したよ。

 

 でも、おれたちがこの後に神様に逆らってしまったら、今度は狙われるかもしれない。

 

 いい子にしよう!とナツと一緒に思ったよ。

 

 おれたちは戦闘種族だそうで、戦うのは得意なんだって。確かに武器持ったり魔法使ったりは楽しいし、上達してるって実感してるんだ。

 

 そして、神狼族のみ使える特殊技能が2つあって、共有とトランスだ。

 

 共有はママと同じく魔力で、最初はナツと、次にママ、パパと共有した。

 

 パパの魔力量がすごかったのはビックリしたよ!

 

 ママも強いけど、パパもそこそこ強いんだよ!でも、勉強が1番すごいけどね。

 

 そしてトランス。3分しか使えないし、終わったら倒れてしまうから簡単に使えないけどね。

 

 このトランスも、3歳の時のあの事件で使えるようになったんだ。おれ自身も、魔獣退治を安易に考えすぎてたんだよなぁ~。今考えるとゾッとするよ。

 

 もっとこの力の使い方を経験しないと、この先で誰も守ることもできない!それを痛感したんだよ。

 

 ママのお仕置きが怖いってのもあるんだけどね···。ママは強いからお仕置きも怖いんだよ。でも、パパはやさしく注意してくれるんだ。

 

 決して甘いわけじゃないんだよ?おれたちが次はどうしたらいいのかを教えてくれるんだ。本当に参考になるお話なんだよ!

 

 おれはやさしいパパとかっこよくて強いママの子どもで本当によかったと、今では胸を張って言えるよ!これからも頑張るよ!応援してね!

 

 

 ~ナツの思い~

 

 ナツは神狼族っていう、ママとお兄ちゃんしかいない戦闘種族なんだって知った時はビックリした。

 

 パパの血も引いてるけど、ママの種族の特徴しかナツとお兄ちゃんには出ないんだって。ただ、パパの力も受け継いでるらしいよ?

 

 ただ、パパの力って微妙らしいんだよね。しかも『トラブルに巻き込まれやすい』らしい。

 

 もしかしたら、3歳の時のあの事件はお兄ちゃんと一緒にこの能力が出ちゃったのかもしれない。

 

 でも、あの事件はナツにとっても忘れることのできない、強烈な事件だった。

 

 とっさにお兄ちゃんがトランスを思い出して成功してなかったら、ナツは生きていなかったと思うよ。

 

 ナツはお兄ちゃんのあの時の知恵と、ママから教えてもらった武術と引き継いだ力のおかげで生きているんだ。

 

 今度はナツがお兄ちゃんとママを助けるんだ。そんな日が来ない方がいいんだろうけど、万が一そうなったらそうしたい!

 

 ママは厳しい人だ。ナツと同じくあんまりしゃべらないけど、その分行動で示してくる。最近やっと理解できるようになったけどね。

 

 パパは優しい人だ。あんまり怒らないけど、パパの言う言葉には不思議な力があるような気がする。大切なことを教えようという気持ちが伝わってくるんだよ。

 

 お兄ちゃんも前に言ってたけど、ナツもパパとママの子どもでよかったと思うよ。じゃなかったら、多分生きていないと思うしね。

 子どもたちそれぞれの思いと両親に対する思いを言ってもらいました。

 まっすぐに育ってくれてるようでアキくんたちも安心かとおもいきや、いろいろ大暴れしてしまうので、苦労してますね。でも、子育てってそんなもんじゃないでしょうかね?独身ぼっちの作者が言うのもなんですけど。


 さて次回予告ですが、時間軸はまた元に戻って8歳の子どもたちに戻ります。

 6歳の時でなんとか魔獣退治をすることができた子どもたちは8歳になっていろんな魔法や技を習得してアキくんたちも安心して旅行ができそうだと判断して旅立ちの準備を始めます。

 すると、とある人物から謎の品が届くのです。いったい何なのでしょうかね?


 次回は本日夜に投稿しますので、お楽しみに~!

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