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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第11章 嵐を呼ぶ幼児たち!涙目になる親たち!

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11-6.暴れん坊4人組 成長の軌跡 その2 ~リオとハルによる教育風景~

 本日2回目の投稿です。朝に1話投稿してますので、『大渋滞でまだ目的地に着かないよ~orz』というがっかりさんの読者様は本作を読んで少し気を紛らわせてはいかがでしょうか?

 ただし!運転中はダメですよ!目的地について一息ついたあたりで読んでいただければと思います。

 ちなみに作者は4連勤です。シフト勤務なんで···。

 うちのフユとナツが無意識で身体強化を発動したその日に、リオのところのリナちゃんが魔法をうっかり発動させてしまったんだ。

 

 危機感を感じたボクたちは、ちゃんと力の正しい使い方を教えるべく、リオは魔法を、ハルは武術を、そしてボクは学業を教えることにしたんだ。

 

 そして、早速今日の午後からリオの魔法の授業がボクの家の庭で始まったんだ。リオはボクの料理が食べれて気合十分だったよ!

 

 

「よーし!これからみんなに魔法の正しい使い方を教えるぞー!」

 

「やったー!わたし、たのしみだよー!」

 

「ぼくも!どんなまほうがつかえるかなー?」

 

「おれってほんとうにさっきまほうつかってたの?···よくわからないけど、がんばってつかえるようにするよ~!」

 

「···なんだかおもしろそう。ちょっとたのしみ」

 

「よーし!みんなやる気だなー!それじゃ、まずは魔力操作からやるぞー!これがしっかりできないと危ないし、自分がケガするだけじゃなくて他の人も巻き込むからなー!」

 

「まりょくそうさー?」

 

「そうだぞー!せっかく魔力があっても操れなかったら使い物にならないからなー!まずは自分の体に魔力があることを確認するんだー。目をつぶって自分の体の中にある魔力がグルグル回っているか感じてみろー。この魔力循環ができれば魔力操作を教えるからなー」

 

 

 ···なんだか懐かしいなぁ~!ボクがエーレタニアに来た時にリオから魔力を感じさせてくれたやり方だよ。ただ、もう4人は魔力があることを自認しているから、リオが魔力を注いで感じさせる方法を省略しているね。

 

 

「いいかー?目を閉じたまま聞いてろよー。そのままゆっくりでいいからなー。自分の魔力を動かせそうなら回せるだけ回せー。循環を止めるなよー。その魔力を感じて、自分の意志で魔力を回せるようになれば、魔法を使えるようになるんだー」

 

 

 ···ボクの時は確か魔力量が多すぎてなかなか回らなかったんだよね~。今ぐらいまで循環させれるようになるのに結構かかったんだよ。

 

 ただ、この4人は魔力量が今の時点でかなり多いのに、卒なくこなしてしまっていた!しかもリナちゃんはかなり高速に回しているのか、少しずつ光りだしてきたんだよ!?えっ!?ちょっとマズくない!?

 

 

「リナ!ストーップ!!回しすぎだー!!暴走してしまうぞー!!」

 

「えっ!?どういうこと?なんだかとまらないんだけど!?」

 

「リナ!そのまま立っていろよー!ふんぬーー!!」

 

 

 リオがリナちゃんの魔力に強制介入して魔力循環を少しずつ緩めていった!リナちゃんが纏っていた光は少しずつ弱まっていったよ···。ビックリしたぁ~。

 

 

「ハアッ!ハアッ!な、なんとか暴走一歩手前で抑えれたぞー。リナ?程度ってもんがあるぞー?あんまり速く回してしまうと逆に暴走してリナ自身がケガするんだぞー。もうちょっとゆっくりやろうなー」

 

「あー、あれがぼうそうっていうの?ちょっとこわかったなー。なんだかからだのなかで、なにかがあばれてるかんじだったなぁー。わかったわ!あれよりゆっくりでまわせばいいのね!」

 

「···あー、飲み込みが早過ぎるぞー。わかったならいいぞー。じゃあ、再開だー!他3人はちょうどいい感じだぞー。そのまま続けられるだけ続けろよー」

 

 

 ···う~ん、やっぱりリオは魔法を教えるのが上手だよ。さっきみたいに何かトラブルがあっても即対処できるから、見ていて安心できるね!さすがボクの魔法の師匠だよ!

 

 今日は魔力循環だけで終わったよ。まぁ、基礎中の基礎だからね。どうやら魔力循環は合格点のようだ。明日以降は魔力操作をやって、その次に創作魔法のコツを教えるカリキュラムのようだね。

 

 さて、ボクも国語算数理科社会の教材を準備しておこう!基礎学力は魔法にも通じているからね。この世界で生きていくには大事だよ?

 

 

  グロー歴508年12月22日 曇

 

 今日は午前中はリオが魔法の授業を、午後からハルが武術の授業をすることになった。ちなみに今日は3食ともボクが用意することになったよ。

 

 ナナが泣いて喜んでくれた···。リオ?今日は料理の補習やるからね?まだ本人には言ってないけど。

 

 

「よーし!今日は昨日の続きからだぞー!魔力循環ができるようになったら、次はその魔力を手のひらに集める訓練をやるぞー。最初は少ない魔力量を集めるんだー。慌てるなよー。ゆっくりと、ゆっくりと手のひらに集めてみろー」

 

「むむむ···あっ!できたぁ!おれにもできたぞ~!」

 

「やった!ぼくもできたよ!これがまほうなんだね~」

 

「···ん。これがまりょくね。なんだかあったかいきがする」

 

「···なんだかかんたんにできてしまったわ。これでまほうがつかえるの?パパ?」

 

「···おー、みんなできてしまったかー。···なんでこんなに早くできるんだろうなー?オレの教え方だけじゃないぞー?」

 

「やっぱりリオとナナの子どもだからだよ。ボクが思うに、二人とも魔法使うの上手だったから、その能力を受け継いだんだと思うよ?」

 

「うーん、そう言ってもらえるとありがたいんだけどなー?オレが魔法を使えるようになるのに15年近くかかった事を考えると、気持ちが複雑だなぁー」

 

「リオでもそんなにかかったんだね···。でも、努力の結果がこうして受け継がれた事はいいことだと思うよ?」

 

「ただなー、苦労を知らないから危ういと思うぞー?まー、そこらへんはしばらくはきっちりと管理するけどなー」

 

 

 結局リオの授業は開始30分でほぼ終わってしまったんだ。だから昼食までは魔力を集めたり引っ込めたりして魔力操作の技術力を上げることにしたんだ。

 

 

 そして昼食後。今度はハルによる武術だ。武術といってもいろんな武器があるからね。まずが何を教えるのかな?ちょっとボクも興味あるよ。

 

 

「···ん。じゃ、午後は私だね。みんなに武術を教えるけど、何の武器が使いたい?」

 

「おれはけんがいいよ!ママのぶきってかっこいいから!」

 

「···ナツもママがつかってるようなぶきがいいかな?」

 

「ぼくもまずはけんかな?いちばんよくみるし」

 

「わたしはぶきってよくわからないのよねー」

 

「···じゃ、とりあえず全種類試そう。その中で自分に合うのがあればそれを使えばいい。ひょっとしたら違う武器の方が相性がいいこともある」

 

 

 そう言ってハルはボクの無限収納カバンからたくさんの種類の武器を取り出していった。···最近ハルは冒険者ギルドの仕事を再開して魔獣狩りに行くんだけど、ボクが使っていた無限収納カバンを常時持ってもらうことにしてるんだ。ボクの授業では使わないしね!

 

 

「···まずはコレかな、短剣。片手で使えるけど刃が短いから、相手の近くに行かないと意味がない。素早く動く必要がある」

 

「あー、これママのぶきだね!でもママははんたいがわからたまもうてるよね?」

 

「私の武器は特殊だからね。でも、最初はコレから始めたよ。まずは切れないこの剣を使ってもらうよ」

 

「うっ!これおもいね。ぶきっておもいんだね。ママってかんたんにふりまわしてるのに」

 

「···それは鍛えてるから。そして身体強化も使うからね。でも、今は身体強化なしで振って」

 

「うん!う〜〜〜!えいっ!やあ!」

 

「じゃあ、ぼくも。えいっ!えいっ!」

 

「···ふっ。···はっ。···てくびがいたい」

 

「よいっしょ!おっとと!きゃあ!」

 

「···どう?武器を適当に振ってもらったけど。思い通りに動かせそう?」

 

「はあ、はあ。こんなにたいへんだとはおもわなかった。おれがつかいたいけんって、もっとながいのだけど、むずかしいかな〜?」

 

「ぼくも。からだきたえないとつかえなさそう」

 

「···ナツはこれがあってそう」

 

「わたしはなんかにがてだわ~。まほうのほうがすき!」


「···ちょっと他の武器は厳しいかも。まずは軽めの短剣で鍛えようか。扱いに慣れたら他の武器を試そうね」

 

「うんうん。武器について自分が思ってたイメージと違ってて戸惑ってるなぁ~。

 これから身体を鍛えたらいろんな武器が使えるようになるよ。まだ早すぎるんだから、慌てずゆっくりとやったらいいんだからね!

 さて、頑張ったみんなにはボクがおいしいおやつを作ったから食べてね~!」


「「やったー!アキパパのおやつだ〜いすき!」」



 ははは、リナとケンはボクのおやつが好きだなぁ~。さてと、



「じゃあ、リオはこれから料理の補習ね。最近ハズレ率が高いからみっちりやってもらうよ~」

 

「えーーー!?どしてーーー!?」

 

「こうしないとナナが困ってるからね。子どもたちにもおいしくて栄養のあるもの食べさせてあげないといけないよ!」

 

「おー、パパもくんれんだー!」

 

「がんばってね。ぼくもパパのおいしい(・・・・)りょうりがたべたいよ~」

 

「ううー。わかったぞー」

 

 

 そうそう。子どもたちは親の姿をよく見てるんだから、頑張る姿をよく見せてあげようね~!

 リナちゃんは魔法特化なので、この時点で魔力の制御ができてないのでかなり危ないですね。他3人はリナちゃんほどではないものの、この時点でも普通の魔法使いに近いレベルになっています。あとはどうやって魔法を発現して使いこなすか?威力調整と継戦能力が大きな課題となります。

 もはやこのあたりは実戦経験でしか学べないというのもありますけどね。


 さて次回予告ですが、ある程度短剣の扱いが慣れてきた子どもたちにハルちゃんは好みの武器を選ばせます。そしてある日、子どもたちがとんでもない事件を引き起こしてしまいます。


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに~!

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