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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第11章 嵐を呼ぶ幼児たち!涙目になる親たち!

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11-1.思いっきりぶっ放しちゃった(テヘッ!)!

 今日から第11章全10話+番外編1話をお届けします!

 この章は子どもたちの紹介ですね。どんなお子さんなのでしょうね?

  グロー歴514年5月2日 晴れ

 

 子どもたちが産まれてもう8年半が過ぎた。

 

 なんだかあっという間に過ぎちゃったような気がしちゃうけどね!

 

 ボクも22歳になったんだけど···、やっぱり成長はあんまりしてなくて、男の娘(・・・)のまま身長は150cmを下回ってた。声変わりも一応したんだけど、ちょうど男と女の中間ぐらいの声の高さになっちゃったんだ。

 

 周りから『ちゃんと食べてるの?』とか『お金ないの?』とかよく言われたよ!

 

 さすがに『神様の悪事のひとつです!!』って言いたいのはこらえたよ。本当の事なんだけどね。

 

 

 今日もボクは学園で講師の仕事だ。今日は高等数学を教えているよ。

 

「今日からは積分についてです。これまでやった微分は『事象の変化率を求める』ための道具でしたね。

 積分は言い換えれば『足し算の究極形(・・・・・・・)』なんですけど、『これまでの変化のままだと仮定した時(・・・・・)に未来はどのようになっているか?』を予測したりもある程度(・・・・)できるようになります。

 これは将来的に学ぶ目標地点のお話なんですね〜!では!どうやってそれができるようになるのかを考えていきましょうね!」

 

 

 とまぁ、こんな感じで講師をやってるんだ。学生さんからは『子ども先生』なんてあだ名がつけられちゃってるけど、元の世界の某マンガで実際にいるから勘弁してほしいけどね。そこまで魔法得意じゃないし···。

 

 それに身長が低いから黒板の上が届かない···。だから折り畳み式の踏み台をいつも持って行ってるんだ。

 

 初めての学生さんには笑われちゃうし、初めてボクを見た学生さんなんかだと、ボクが学生と間違われたり女の子と勘違いされたりしたけど、これも神様のせいなんだからね!

 

 

 ただ、ここ数年のボクの授業のおかげで魔道具や一部魔法の効率が大きく上昇したんだよ。おかげで今日の授業もスゴイ熱気でやる気マンマンの学生さんばかりだよ~。

 

 この世界では、学校の授業は全科目自由選択だ。だから受けたい授業だけでもいいし、しかも好きなペースで学んでいけるんだ。

 

 だから小さい子どもでもボクの授業を聞いてすぐに試験に合格できる人もいるよ。やっぱり好きな科目の集中力は凄まじいなぁ~。

 

 ホントにスペシャリストみたいな人ばっかりなんだよ。ただ、ボクとしては多少一般常識も知ってもらわないと、社会に出た時に常識知らずの変人扱いされかねないと思うけどね···。

 

 

 そんな授業の途中でスマホに通知が来たんだ。あんまり授業中はじっくりと見れないけど、どうもあの4人がまた大暴れしたらしい···。

 

 元気にたくましく育ったのはありがたいんだけど、ちょ〜っと···、ホントにちょ〜っとだけど!わんぱくになりすぎちゃったかなぁ~?

 

 いつもリオとナナが謝りに行って、ハルが静かに怒るってのがもはや定番になっちゃってるんだよ。

 

 えっ!?ボク?···仕事中という理由で、対応は全任せしちゃってます。···ゴメンね!

 

 

「おっと!?もう終わりかぁ〜。じゃ、続きはまた明日ね!今日もお疲れさまでした」

 

「「「「ご指導、ありがとうございました!!!!」」」」

 

 

 お、おう···。毎度皆さんの熱意に圧倒されるわぁ~。

 

 さて、職員室に戻って明日の準備をサッとしてから、ボクは帰路についた。

 

 

 ···ハイ!転移なので通勤時間は10秒もないってのが楽だね!元の世界のように朝夕ラッシュ時の通勤電車の混雑の中で、ず~っと立ちっぱなし!ってのがないのがありがたいよ!

 

 まぁ、魔力がほとんど残らないからちょっとしんどいけど。ここ数年はハルの魔力を借りなくてもよくなったんだよ。

 

 カイジからアクロまではそこそこ距離あるから、学園出た時は日没後でも、こっちではまだ直前なんだよね~。わずかな時差を経験しちゃう瞬間ではあるけどね。

 

 

「ただいま〜。···ハルママの前で4人正座させられて涙目になってるけど、今日は何したの?」

 

「···アキパパ、聞いて!今日は風魔法をこっそりと思いっきり試してみたのよ。そしたらどんどん大きくなっちゃって、森の木が根こそぎ飛んじゃったの!そしたら近くにいた木こりさんも一緒に飛んじゃったの!」

 

「···おおぅ。またリナが派手にやらかしちゃったなぁ~。木こりさんは大丈夫だったの?」

 

「それはおれが回復魔法で治したよ。なんか古傷まで治っちゃったらしくて喜んでくれたのはいいけど、今度は木がなくなったって怒られちゃった」

 

「だから姉ちゃんはちゃんと魔力制御できるまで、大きな魔法は使っちゃダメだってぼく言ったよね?なんで止めに入ったぼくまでこんな目に···」

 

「···ま、一緒にいたからナツも悪いんだろうけどね。ちょっとご機嫌ナナメだよ」

 

 

 どうも今日もリナが大魔法をぶっ放しちゃったみたいだね。いつもはリオの立会でやらなきゃダメなんだけど、誰にも気にせずに思いっきりぶっ放したかったみたいだね···。

 

 木こりさんに回復魔法を使ったのはフユか。すぐに動けたのはえらいぞ!···しかし古傷まで治しちゃったって、どんな威力でやったんだ?

 

 そしてケンはリナを止めに入ったけども、いつも通り振り切られちゃったか〜。ケンはおとなしい性格だから仕方ないかなぁ~。

 

 それを冷静に見ていて止めもしなかったナツってところかな?···それもどうかとも思うけど。

 

 リオたちはどこまで対応したんだろう?この場にリオとナナがいないって事は、まだ謝罪が終わってないのかな?そう考えていたら帰って来たようだよ。

 

 

「ふぅー。今回も疲れたぁーー。リナ!もうオレが見てないところで魔法はぶっ放したらダメだぞー!」

 

「まぁ、自分自身の実力を知ることは大事よ。けども!今回はケガさせちゃった人がいるの。今回はフユくんが治してくれたけども、とりかえしのつかない事になる事もあるわ。魔法を使うな!とは言わないけど、ちゃんと制御できるようにしなさいね」

 

「···まだ反省が足りないかな?···お仕置きしちゃう?」

 

「ひっ!?ご、ごめんなさ〜いぃ~!ハルママのお仕置きは怖すぎるぅ~!!」

 

「···ハル?今日はこれぐらいで。リナ?前に言ったよね?『力には正しい使い方がある』って。今回は使い方を間違えてしまったんだ。だから無関係な人を巻き込んじゃった。思いもよらない事になっちゃったんだね。せっかく持っているその力も、使い方によっては人を傷つけてしまうことがあるって事を、ちゃんと考えようね。

 ボクとしては4人には困ってる人を喜んで助けてくれるような人になって欲しいんだ。これだけ勉強ができて、魔法も、武術もできる人なんてそうそういないんだからね」

 

「···ごめんなさい。次からはパパと一緒に魔法を使うわ」

 

「うーん···。もうちょっと制御の訓練してからだなー。···次はリーク砂漠でやるからなー」

 

「え〜〜っ!?また砂漠ぅ~~!?お肌焼けちゃうわよ~!」

 

「この前竜気の使い方教えただろー!?その訓練もするぞー!!」

 

「ヒエェ〜〜!鬼過ぎるぅ~!」

 

 

 とまぁ、こんな感じで毎日がドタバタだよ。···でも、幸せだよ。いい子に育って···、一部そうなってないけど、おおむねいい子に育ってると思うしね。

 とってもわんぱくな子どもたちでした(笑)!

 いや、ちょっと度が過ぎてますが、異世界だとこんなもんじゃないでしょうかね?4人とも親の力をしっかりと受け継いでいます。今後はどう使うか?ですね。


 さて次回予告ですが、4人のお子さんをアキくんが紹介します。


 お楽しみに!

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