表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第10章 ドタバタなあいさつ回り!~激しいバトルを添えて~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

172/341

10-20.アキたち、妻の出産の準備をする。そして···

 本日は第10章完結のため、昼頃にネタバレ集、夜に設定資料集を投稿しますね!

  グロー歴505年3月24日 曇

 

 昨日はアクロの家に帰ってきてゆっくりと過ごすことにした。衝撃の事実にまだ混乱していたって事もあったからね。

 

 今日の朝もいつもと同じだ。あんまり急に変えると、かえって混乱するからね。いつも通り朝風呂に一緒に入って、ボク特製の朝食をリオたちまで食べてもらった。もちろん皿洗いはリオにやってもらったんだけど···。

 

 平静を装っていながら実際はまだ混乱していたようで、皿を割っちゃった···。しかも割ったことに気づいておらずに、割った皿も洗ってたんだよ···。手が切れないのはさすがドラゴン族といったところかな?

 

 これは今日も1日のんびりと過ごさないとマズいね。食料はまだまだあるし、当分旅には出ないから、備蓄分の放出には全く問題ないよ。

 

 

  グロー歴505年3月25日 晴れ

 

 今日はリオは通常通りになったよ。なんとか状況を受け入れられたようだね。じゃあ、みんなでお買い物やお医者さんを探しに行こう!

 

 

 まずはお医者さんだね。やっぱり回復魔法あるからそんなに大きくないんだよね~。小さな診療所っぽいかな?とりあえず聞いてみるか!

 

 

「おはようございます。ちょっと聞きたいんですけど、うちの妻が妊娠したんですよ。ボクは回復魔法使えるんですけど、どう対処したらいいのかわからなくて···。診察をお願いしたほうがいいでしょうか?」

 

「ああ、赤ちゃんがいらっしゃるんだね?ちゃんと聞きに来るなんて偉いなぁ〜。それに回復魔法が使えるなら安心じゃないか!まぁ、とりあえず今日は診察しとこうか?え〜っと、お二組って事でいいのかい?」

 

「はい!じゃあ、お願いできますか?」

 

「いいよ!まずはこの問診票に必要事項を記入してこの番号札で呼ぶからね。今日は患者さんが少なくて早く診察できそうだよ。二組同時でもいいかな?」

 

「いいですよ!ありがとうございます。ではよろしくお願いしますね」

 

 

 ···う〜ん、対応方法は元の世界の病院と一緒だね。違うのは『すべての診療科目を1人で診ちゃう』って事だね。回復魔法使えるだろうからと思うけど、これはスゴイわ。

 

 一般的に回復魔法は病気に対して効きが悪いんだ。どっちかといえばケガに特化してるんだよ。だから病気した場合は、とりあえず回復魔法使って、それでも快復しない場合はこうして診療所に来てるようだ。

 

 ということは、この世界では医者って『病気に対する創作回復魔法を使える人』って事だね!

 

 これは希少だわ~。まぁ、ボクは血を見たり生物学が苦手だからムリだけどね。

 

 

 問診票に書いてたら、すぐに呼ばれたよ。

 

 

「はい〜、おはようございます〜。今日はどうされましたか〜?」

 

「妻たちが双子を妊娠したみたいなんです。知り合いが微弱な魔力を感じたとかでわかりまして···。ボクもこっちのリオも回復魔法が使えますので、何かアドバイスがいただけたらと思って来たんです」

 

「まぁ〜!おめでたいですね~。では確認のため、お二人にはベッドで横になってもらいましょうね~。···なるほどなるほど〜!確かにおめでたいですね~!」

 

「はぁ〜、安心しましたよ~」

 

「順調ですね~。特に注意することはなさそうですよ~。おなかに衝撃を与えたりするのは厳禁ですし、お腹が大きくなったら、重みで前に転びやすくなるので、歩く際には段差とかに気をつけておくといいでしょうね~。

 回復魔法については転んだりお腹に衝撃が加わった時程度で問題ないですよ~。あとは出産の時に極度の陣痛を和らげたり、もし逆子とかで難航して赤ちゃんの体調がマズい状況の時に使用で大丈夫ですね〜。何かあればまた来てくれるだけでいいですよ~」

 

「わかりました!ご丁寧にありがとうございました」

 

「いえいえ〜。お大事にされて下さいね~」

 

 

 ということで、通院は必要ないそうだ。回復魔法は万が一の時だけでいいみたいだね!そういう意味ではこの世界の住人はタフだよ。

 

 

 その後、ボクたちは服屋さんでちょっと早いけど赤ちゃん用の服や妊婦さん用の服を購入しておいた。お腹が大きくなると外に出づらくなっちゃうからね。一緒に買える時に買っておいたほうがいいよ。

 

 

 そして···、月日は流れて。

 

 ボクはカイジの町にあるアンペル学園で非常勤講師をすることになった。元の世界の知識がエーレタニアでも役立つと思うし、学園でも希望された。

 

 主に教えるのは得意な数学と物理学と電気工学だ。

 

 まだ未整備の分野だから概念しか教えられないけどね。電気工学は雷属性の魔法研究に大いに役立つようだね!そりゃ、基となる自然現象を知れば、少ない魔力量で高威力を発揮できるからなおさらだよ。

 

 学生さんの熱意もスゴかった!結構大きな教室がいっぱいになるぐらいだからね。教えるボクも熱が入るよ!

 

 

 そしてリオは頑張って主夫に育て上げたよ!掃除機魔法も完成したし、料理は···、某シェフのようにさじ加減や調味料を適当に気分で入れちゃったりするので、当たりハズレが大きかったけども、吐き出すほどの酷い料理では今のところ(・・・・・)なかったね···。どちらかといえば甘めな味付けが多かったけど。

 

 

 ハルとナナのお腹の赤ちゃんは順調に育っていったよ。特にハルなんか『···体を思いっきり動かしたい』ってボヤいていたけども、ここは我慢だ!って説得したよ。

 

 

 そして、月日はさらに流れて···。

 

 

 2人とも無事出産してくれた。しかも同じ日のほぼ同じ時間に!!

 

 こんな偶然ってあるんだね···。

 

 

 

 グロー歴505年11月1日 晴れ

 

 今日は人生で最高に幸せな日になった!

 

 無事2人とも双子の赤ちゃんが産まれたんだ!

 

 ハルもナナも、男の子と女の子の双子だったよ。

 

 ハルは先に男の子、後で女の子。ナナは先に女の子、後で男の子だった。

 

 いや〜、大変だったよ···。わかってはいたんだけどね?時間かかるんだよね~。無事産まれるように回復魔法をかけ続けたりしたから、どちらかといえばボクとリオが疲れ切ってたよ!

 

 そうそう、ボクたちの子どもは予想通り2人とも神狼族だったよ。ただ、髪の色がボクの青とハルの銀が混じっていて、目が青だったからボクの遺伝子も受け継いでいることは間違いないね!

 

 能力すべて受け継ぐってことは、もしかしたらトラブル体質かもしれないね···。そこはゴメンナサイ!悪いのは神様だからね!

 

 そしてリオたちの子どもは竜の姿で産まれたんだ。···よく考えたら、卵生じゃなくて胎生なんだよね。元の世界の知識がエーレタニアでは通用しない、いい例だったよ。

 

 女の子が白銀竜、男の子が青竜だったよ。この世界ではドラゴン族に限らず混血の場合は、どちらかの親の性質が出ちゃうみたいなんだよ。

 

 そして!名前を発表するよ!!

 

 うちはお兄ちゃんが『フユ』、妹ちゃんが『ナツ』だよ!!

 

 そしてリオのところはお姉ちゃんが『リナ』、弟くんが『ケン』だよ!

 

 

 これからも健やかに育ってほしいね!そして、ある程度大きくなってそこそこの強さになったら、一緒に家族旅行に出掛けよう!見聞を広めることは必ず役立つからね!

 

 まだまだこの世界で行っていない場所があるんだ。さすがに全部はムリかもしれないけどね。

 

 

    第10章   完

 

 

『ああ···、まさにボクの人生最大の幸せな瞬間だったなぁ···。家族が増えて、すくすく育っていくのを見届けることが···、こんなに幸せだったなんて···。この時はまだ気づいてなかったんだよね』

 第10章までお付き合いいただきましてありがとうございました。無事お子さんも誕生し、舞台袖で待機していたお子さんたちも舞台に上がることができました。

 実際に暴れるのは明日からの第11章ですけどね。


 本作の執筆開始時点でアキくんのお子さんは男の子と女の子の双子というのは決定していました。某竜退治の5作目のお子さんたちが気に入っていたというのもあるんですけどね。ただ、リオくんたちが結婚させちゃった際にこっちも双子にしないとバランス悪いなぁ~と思って、お互い双子で仲良く同時出産という方針にしたんですね。


 次はお昼ごろにネタバレ集を投稿しますよ〜。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ