10-19.急遽変更した今後の方針
本日2回目の投稿です。今日はここから読むぞー!という方!朝に重大なお話を投稿していますよ!そこを読まないと今回のお話がわからなくなっちゃいます。
あ···ありのまま今、起こった事を話すね!
何気ない朝を迎えて食堂で朝食をいただこうと思ったら、オルさんとネータさんからボクとハル、そしてリオとナナの両夫婦に双子の赤ちゃんができちゃってる!って言われたんだ!!
な···、何を言っているのかわからねーと思うが、ボクも何を言われたのかわからなかった···。
頭がどうにかなりそうだった···『ウソでした~!』だとか『ドッキリ!』だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてない!もっと嬉しいものの片鱗を味わったぜ···。
···某マンガのセリフが頭に思い浮かんだよ。
リオとナナは目が点になって、口を大きく開けてまだ固まっていた!どう反応していいのか完全にわかっていない状況のようだ。
「ま、まさか!アキさんだけでなくリオまで赤ちゃんができただなんて!!こ、これは私の人生最大の危機ですわ!!」
「ははは!!しかも二組とも双子だそうだぞ!!最高に嬉しい情報じゃないか!!」
「お~!!リオが目が点になって口を大きく開けて固まってるなぁ~!!ははは!最高の顔してるな~!出発前に面白いものを見れたぞ~!」
「いや~!私たちの情報収集能力を甘く見ちゃってたわね~?微弱な魔力すら私たちにかかれば感知できちゃうの、知らなかったわけじゃないでしょ~?早く私たちも欲しいわね~!」
「···お~い、リオ?そろそろ動こうか?ボクもビックリして同じ状況になったけど、そろそろ動かないと、今後の事が考えられなくなっちゃうよ?」
「···はっ!!夢だったかー!?ふぅー、アキ。ごめんなー。今起きたぞー。なんだかリアルな夢だったなー。オレとナナに双子の赤ちゃんができただってー。そんなわけないのになー」
「···リオ?それ、夢じゃないよ。『現実』だよ」
「···マジ!?」
「うん、マジ。そしてボクとハルも双子ちゃんができちゃったよ」
「···それもマジ!?」
「うん。冗談で言える話じゃないよ」
「···そ、そうかー。嬉しいことに違いないんだけど、なんだか実感がないなー」
「それはボクも同じだよ。···あっ!?ナナ!?大丈夫!?まだ固まってるけど···」
「ナナー!しっかりしろー!現実を見るんだー!!」
「···はっ!?あたしどうしてたのかしら?直近の記憶がないんだけど···。夢だったのかしら?リオとの双子ができたって話を聞いたような···?」
「どうも本当らしいぞー。できちゃったみたいだなー」
「···はあっ!?···えっ!?···もう!?しかも双子ですってぇ~~!!」
「オルとネータの魔力感知の精度はズバ抜けてるからなー。本当だぞー」
「そうなの!?はぁ~~~。そうかぁ~~~。嬉しいけど、これからが大変ね。どうしようかしら?」
「それはこれから一緒に話し合おうか?」
「そうね~。朝食後に落ち着いてから考えましょ」
「···うん。私も初めてだからどうしたらいいかわからないし」
「···それはみんなそうなんだけどね。ハルって冷静ね~。あたしも見習わないと」
ということで少し落ち着いたところで朝食にしたんだ。ハルを除くボクたち3人は心ここにあらずって感じだったよ。
そしてオルさんとネータさんは旅立ったんだ。『生まれたらちーむッス!で報告してくれよなー!』って言ってたよ。まぁ、そういう報告の仕方もありだろうけどね。
そしてアイリさんはショックから立ち直っていなかった。ず~っとブツブツ言ってるんだよ。···ちょっと怖いね。
やっぱりリオが結婚して、しかも赤ちゃんもできちゃって先を越されまくったのが効いてるんだなぁ~。ボクからはどう声をかけていいかわからないよ···。
さて、今日の予定をすべて白紙状態にしてこれから今後について話し合うことにしたんだ。
「本当に嬉しい話なんだけど、しっかりと今後について考えないといけないね。生まれてくる赤ちゃんのためにもね。まずは旅はいったん中断ね。魔獣に襲われてケガしたら、おなかの赤ちゃんにも悪影響だしね。だからアクロで当分は過ごすことになるかな?」
「そうね~。まずは家はあるから、育てる環境としては問題ないわね」
「うん。部屋もあるから子ども部屋も大丈夫だね。···そういえば、生まれるのっていつ頃なんだろうね?元の世界では280日ぐらいって聞いたことあるけど」
「ほとんど変わらないわね。だいたい8か月って聞いてるし、それはドラゴン族でも変わらないわよ」
「そうなんだね~。種族が違うとそのあたりも変わるのかな?って思ってたけどね。ということは···、今年の年末直前ぐらいかな?」
「おそらくそうね。順調にいけばだけど、双子だからちょっと早いかもしれないわね~」
「じゃあ、11月初めが予定日って事で。次に産婦人科みたいなお医者さんっているのかなぁ~?」
「医者ぐらいどこの町でもいるはずだぞー。でも、回復魔法が使える場合は頼らないことがほとんどだぞー」
「そうなんだ···。ボクもリオも使えるけど、大丈夫なのかなぁ~?ちょっと心配だけど」
「そこは何度か医者に診てもらったほうがいいかもなー。回復魔法の使いどころとか教えてもらえると思うぞー」
「じゃあ、アクロでお医者さんを探しておこうね。服とかもお店でありそうかな?···あとは、ボクの収入の問題だ」
「···収入?私のお金が結構あるよ?」
「それでも子育てして一緒に旅が出来る年齢までもたないでしょ?ハルの冒険者稼業も、ある程度子育て完了してからでないとマズいからね。その間はボクも働かないと!」
「でも、アキはそんなに強くないからなー。下手に冒険者登録して魔獣討伐はやめといたほうがいいぞー」
「う~ん···。定期的な収入が得られる仕事でボクに向いてそうなものってあるのかなぁ~?」
「それだったら教師はどうかしら?アキって教えるのが上手だったから、どこかの学校で雇ってもらったらいいんじゃない?」
「···あ~、そういう手もありかぁ~。そういえばここのカイジは学術都市だったね。ボクが教師としてここで働くってのもアリだな~」
「···でも、アクロからは遠いよ?どうやって通うの?」
「···今の魔力量だったら転移で往復はギリギリかなぁ~?帰るまでに魔力量が回復した前提だけど」
「···じゃ、足りない分は私と共有してるから使えばいい。それで解決だね」
「そうか!そういう手もアリだね!じゃあ、アイリさんに相談して、ここの町のどこかの学校で教師をやるよ!これで収入も解決かな?」
「···あとは名前だね?これは時間があるからゆっくり考えようか」
「うん!かわいいのとカッコいいのを考えるよ!ハルもいいのがあったら教えてね!」
ということで、アイリさんにボクが教師になれるか相談してみたんだ。
まだ、立ち直っていなかったけど、何校か教師の募集があるそうなので、紹介してもらえることになったよ!
···どうかなぁ~?ボクたちの子どもって神狼族は確定だから、ハルと同じ強さと仮定すると、5歳ぐらいでかなり強くなっちゃうのかなぁ~?仮にそうだったら6年は教師することになるかな?元の世界の知識があるし、大学時代は塾で先生もやってたから、なんとかなりそうだね!
そうして、ある程度打ち合わせが終わったので、ボクたちはアクロへ転移したんだ。これから忙しくなるぞ~!
ドラゴン族もヒト族と同じ妊娠期間です。
今回は二人とも双子なので、若干出産は早いでしょうね。
いくら子どもたちが舞台袖で出番はまだか!?と待ち構えてますが、あんまり早産だと大変なので予定日までは何が何でも待機してもらいますよ!キミたちのためなんだからね!
さて次回予告ですが、旅を中断してアクロに帰った4人ですが、産婦人科なんてこの世には存在してませんでした。まぁ、回復魔法があるので病院自体ないんですよね。あるのは回復魔法を使えるお医者さんが常駐する診療所ですね。
そして次のお話の最後に、ついにお子さんが誕生します!やっと出番が来てよかったね!えっ!?しゃべるのは第11章からだよ!
うわっ!?な なにをする きさまらー!
次回で第10章は最終回なので、朝に本編、昼頃にネタバレ集、夜に設定資料集を投稿します。
お楽しみに〜!




