10-15.アイム島観光。そして出会った意外な人物
シフト勤務で5連勤はしんどかった~!力仕事ばっかりだったし。
明日は休みなので、ただ今某駅前のファミレスでレモンサワー飲みながら『売れっ子作家ごっこ(笑)』で執筆と投稿です。仕事上がりの1杯はおいしいね~!
ファミレスで執筆ははかどるんですよ~!
とりあえず、ナナのご両親であるムートさんとティアさんの説得はなんとか成功できたよ。今はリオと話をしてくれてるね。
ただ···、リオのお父さんであるカトルさんの親書はとんでもない内容だったんだ!まぁ、らしいといえばらしいんだけどね?『バトルロイヤルやろうぜ!』って···、そりゃドン引きされるよね~。
リオは『親父の言う事を真に受けちゃダメだぞー!』って火消しに躍起になっていたよ。そりゃ、自分の集落内だけでなく他に迷惑かけるわけにいかないからね!
今夜は1泊させてもらう事になった。明日転移で帰る予定にしているんだ。ナナがあんまり長居したくないようなんだよね。ただ、ムートさんたちは引き留めようとして、そこでまたナナとケンカしだしちゃったものだから、ボクが『転移でいつでも来れるから!』って伝えたら納得してくれたよ。
ところが、今度は『アクロの家を見たいので連れてけ!』って言いだして、そこでもナナとケンカしちゃったよ···。
う~ん···、ちょっと心配症が過ぎるなぁ~。こりゃ家出したくなっちゃうわ。
そうそう!ここでも歓迎会をしてもらったんだけど、ここでは生魚ドーーン!だった!···マグロなのかな?1本丸々出されたけど、どうやって食べるのよ?
仕方ないので、魔力剣で捌いてみることにした。マグロの解体ショーは那智勝浦に行った時のホテルでショーやってたからね!あれをマネしてみるか!
···ダメでした。あんなにキレイに捌けないよぉ~。当たり前なんだけどね?頭を落として尾びれ側から背骨あたりに剣を横に切るようにして3枚おろしっぽくしてみたんだけどね?いきなり初回でうまくいくわけなかったね。でも刺身を塩で食べるとおいしかったよ!トロっぽい部分は最高だったよ!
その後は肉焼きセットで固まりを塩焼きにしてみたり、炙りにもしてみたんだ。コレはなかなかいけた!
ハルも満足しておいしそうに食べてたよ!この笑顔を見るだけでボクは幸せだなぁ~!
歓迎会が終了し、ボクたちはナナの実家で寝ることにしたんだけど、壁がないものだからレジストと同じようにボクとハルはテント、リオとナナは竜の姿でそれぞれ一緒に寝ることにしたんだ。
はぁ~、今日も疲れたなぁ~。特に精神的にだけどね。
ただ、これであいさつ回りは終了だ!次はレオナード王国の首都リスタへ行く予定なんだ。行った事ないからどんなところなのか楽しみなんだよね~。
だけど、明日はここから転移で戻る前にこの島の観光をするんだ。せっかくこんなリゾート地っぽいところに来たんだから、観光ぐらいはしなきゃもったいないよ!
明日も朝早いんだ。だからちょっと早いけどもう寝るね!おやすみなさーい!
グロー歴505年3月22日 晴れ
おはよう~!今日もいい天気だよ!
朝食はボク特製のスープだ!昨日の残りの切り身も入れて、具沢山スープの完成だ!···やっぱりみそが欲しいなぁ~。
今日のリオの寝相は···、最悪だった。ナナの上に乗っかってたんだ。それを見たムートさんが怒っちゃってリオを蹴っ飛ばしていたね!まぁ、実家でそれ見ちゃったらさすがにそうなるよね?
ひたすら土下座してムートさんとティアさんに謝るリオを横目に、ナナは人型に戻ってボクのスープを満足げに飲んでいたよ。···かばう気ないんだね?まぁいいか。
さて、寝坊助リオが許してもらって、朝食を済ませたら、ボクたちは集落を出ることにしたんだ。
「ナナ!いつでも帰ってきていいんだからな!愛想尽かしたらすぐに帰ってくるんだぞ!!」
「ナナちゃん!!ちゃんとリオさんを躾けるのよ!!アキさん!ハルさん!ナナをよろしくお願いしますね!!」
「···オレってそんなに信用ないのかー?なんでオレに『ナナをよろしく!』って言ってくれないのー!?」
「···そりゃ、朝のアレ見ちゃったらそうなっちゃうよ?リオのせいだからどうしようもないし」
「やりたくてやったんじゃないんだぞー!?どうして···、どうしてこんな事にぃー!」
ムートさんとティアさんの、リオに対する信用はガタ落ちだった。こればっかりは時間が直してくれるさ!
さて!気を取り直してボクたちはアイム島についた時の港に戻ってきたんだ。乗ってきた船は係留されていたけど、人が見当たらなかった。
どうも先日の台風で船体に損傷があったみたいだね。船員さんの努力でここまでたどり着けたみたいだったんだ。何にもそんな素振りみせてなかったけどね。お客さんを安心させるためにそうしたんだろうけど、だったら幽霊船出た時にパニックになって欲しくなかったなぁ~。
当面は1隻で週1便体制になっちゃうと乗船口に張り紙がしてあった。まぁ、ボクたちは変身して転移でアクロまで帰るつもりだから関係ないけどね。
「ナナ?この島で観光できるところってあるの?」
「年がら年中暑いから海水浴ね~。砂浜もキレイだから泳ぐにはもってこいよ~!」
「でも、水着持ってないからなぁ~。今度来た時にはやってみるのもいいね!」
「水着なんてどこでも売ってるわよ?ホラ!そこのお店なんかいいんじゃない?」
「···ナナ?なんでこの水着屋さん?布面積がほとんどないアブナイ水着ばかりなんだけど?」
「そりゃ、ハルに着せてあげたいでしょ~!あたしはゴメンだけど」
「おい!自分勝手すぎるだろ!!勧めたんだったらナナも着ないとダメだよ!着てリオを悩殺すればいいじゃん!!」
「···アキ?リオがいい反応すると、本気で思ってるのかしら?」
「···ノーコメントで」
「ですよね~!だからハルに着せてあげようね~!ハル~?こ~んな水着ってどうかしら?アキが喜んでくれるわよ~!」
「···ほとんど裸じゃん。···だったら何も着ない方が動きやすいけど?」
「···!!!ちょ、ちょっと!!ハルさん!?それ以上はいけない!!」
「そうよ!!このお話は健全なお話なのよ!?ハル!それ以上はダメよ!!!」
「···?なに慌ててるの?···事実を言っただけなのに?」
「そ、そうなんだけど!アキ!今回は水着回はナシよ!改めて出直しましょう!!」
「そうだね!また機会があったら健全な水着を買って楽しもうね!!」
「···?変なの」
あ、危なかったぁ~。さすがにこれはマズかったね。水着回はまた今度ね!期待していた読者の皆さん!ゴメンナサイ!!
えっ!?温泉回はいつもすっぽんぽんで登場回数多いのに水着はなんでダメなんだって!?湯けむりビーム出せないでしょ!!言わせないでよ!?
という事で海水浴は延期になりました。他にみどころさんは特にないようだ。南国リゾートって言えば元の世界だとハワイとかだけど、ボクはハワイ行った事ないんだよね~。泳げなかったってのもあるんだけどね。鳥取県にある羽合温泉にはカニ食べに行った事があるぐらいだよ。えっ?違う?
というわけで、海岸沿いにあるレストランで食事してから戻ることにしたんだ。やっぱり海産物系を扱ったお店が多いね!南国の雰囲気がして、リゾート地なんだなぁ~と思えるね。
そんな時だった!前方から来た獣人のカップルに声をかけられたんだ。
「えっ!?も、もしかして!リオ!?」
「···あ~、ホントだ。リオだね!なんだか小さくなってるけど、魔力の波長が一緒だわ。でも何か混じってる感じが?」
「···へっ!?あーーーー!!お前たちは!!オルとネータじゃないかーーー!!ど、どうしてこんなところに!?」
「ホントにリオだったか!いやー、久しぶりだな!小さくなってるけど(バカ)元気そうでなによりだよ!」
「あいかわらず(バカ)のようで安心したわね。私たち結婚したのよ。それで新婚旅行中なの。リオはどうしてここに?」
「···なんだか微妙にバカにされてる気がするぞー。奇遇だなー。オレも新婚旅行中だぞー。妻の親にあいさつに行った帰りだぞー」
「「···は!?···新婚旅行中!?」」
「···なんでビックリしてんだー?まさかオレが結婚するわけないって思ってたのかー!?」
「い、いや、そんな事はないぞ!?た、ただな!あんだけパーティー組んでた時にドジやヘマやおっちょこちょいをやらかしていたリオを、好きになる人なんているわけないだろうなぁー?って思ってただけなんだ。悪気はないぞ!?」
「十分すぎるほど悪気あるじゃないかー!!もー、こいつらはいつもオレをバカにしやがってーー!!」
「リオ?こちらの方は知り合いなの?なんか仲良さそうに見えるけど?」
「···アキの目は節穴かー?仲いいわけないだろー!?こいつらは元整調者だー。オレとパーティー組んでたんだぞー」
···これは意外な人たちと出会っちゃったよ!
読者の皆さまには大変申し訳ありませんが、作者は泳げない金づち(大ハンマー)なので水着回がないんです···。日焼けしたら肩痛いしね···。
代わりに作者は温泉ソムリエ持ってますので、温泉回は多めですのでそちらで妄想をお楽しみいただければと思います。
そして、ついにリオくんの元パーティーメンバー残り2人が登場しました!これまでお話だけしか出てませんでしたからね!お待たせしました。
さて次回予告ですが、今回登場したお二人は船が欠航してしまって少々困っていたのです。そこでアキくんたちの転移に便乗させてもらうことになりました。リオくんのパーティーメンバーが揃いますね!
明日と明後日は土日なので、また朝と夜に1話ずつ投稿します!お楽しみに~!




