10-8.リオのちょっと変になったとこを見てみたい!?
本日は土曜なので朝にも投稿しています。
ここは本日2話目ですので、『かんとうちほーは桜散りだしてるけど、まだ見れるぞーー!花見で酔っ払ったけど、酔い覚ましにぷちきゅうのおバカなお話を読むか!』というかんとうちほーの皆様!その他のちほーの皆さまも!1つ前のお話から読んでくださいね!
もしよろしければ同僚の方にも本作の面白さをお伝えいただけると幸いです。
アイム島行きの船の予約も無事完了したので、ボクたちは近くにあった市場にやって来た。活気にあふれているかと思いきや···。お店はほとんど閉まってた。
···あれ?どういう事だ?入口で立ち尽くしていると、漁師らしいおっちゃんから声をかけられた。
「お〜い!キミたち!今日はもう営業終わっちゃってるよ〜!明日またおいで〜!」
「そうなんですか?早いんですね」
「そりゃ、早朝に漁に出かけるんだから、この時間にはみんな寝ちゃうぞ?」
「あっ!そういう事かぁ〜。ありがとうございました!」
いかんいかん!元の世界でも漁港近くの市場はそうだったよ。すっかり忘れてたわ。出直そうっと!
まだ夕食まで時間あったので、冒険者ギルドにやって来た。街の規模が大きいから中も広くて人が多かったね。
ハルは早速依頼掲示板を見ていた。何か気になる依頼はあるのかな?
「どう、ハル?何か気になった?」
「···最近海の魔物が活性化してるみたい。『襲われた』って報告じゃなくて、『よく見かける』ってだけみたいだね。···私たちもこの後、船乗るからちょっとね」
「あ〜···、フラグ立ったっぽいぞ?これは襲われるかもね?」
「···なら返り討ちにするだけ。いい暇つぶしになりそう」
「いや、そういう事じゃなくて···。回避を考えて欲しいんだけど···」
「···だいじょぶ。アキは私が守るから」
「頼もしいんだけどね···。そうならないことを祈っておくよ。ムダかもしれないけど···」
とりあえず気になる情報があったのは気がかりだね。杞憂で終わってほしいよ〜!
さて、ホテルに戻ってきた。時刻は午後5時半。
もう少しで夕食だね。今日は下の喫茶店が夕方からは酒場になるので、そこで夕食にするんだ。
夕食は海産物系が多かったね!肉系が多かったから、これはありがたいね。
「たまには海の幸もいいわね~!肉ばっかりだったから飽きてきてたってのもあるけどね~」
「そうだね!この焼き魚なんか最高だよ!ちなみにこの魚って何だろうね?『シェフオススメ!白身魚焼き』ってあったけど···」
「さあー?美味しければ何でもいいんじゃないかー?」
「それもそうだね。···ただ、お肉もそうだったけど『何かわからないけど』って食材が多すぎる気がするんだけど、気のせいなのかな?」
「···気にしたら負け。おいしいならだいじょぶ」
「さすがに毒のあるものは出さないでしょうし、出しても回復魔法あるからね~。どうとでもなるわ」
···う〜ん、なんてアバウト!!
そりゃ、回復魔法が使えるなら解毒もできるけどね?あえて毒あるものを口にはしたくないよ?
···でも、『毒のある食べ物は死ぬほど絶品!』って元の世界ではウワサがあったけど、エーレタニアだったら実食できちゃう?毒キノコや猛毒のフグの肝もいけちゃうかもしれないかな?
···やっぱやめとこう。万が一ってこともあるしね!
そんな事を考えながら3杯目のビールをグイッと飲んでたら、リオとナナがケンカしだした!
「おい、ナナ!どーしてオレのスープに貝をコッソリ入れたんだー!?オレがおかしくなっちゃうだろー!?」
「(チッ!バレたか!)な、何の事かしら?あたしが何したってのよ!?」
「とぼけてもムダだぞー!貝料理を食べてるのってアキとナナだけだからなー!アキはさっきまでオレと話してたからアリバイは成立してるぞー!犯人は···お前だーー!!」
「ナナ?どうして···、リオに食べさせようとしたのかな?」
···ちょっと酔った勢いで、殺人ドラマで刑事さんが取調室で犯人にそっとカツ丼を出してしまう雰囲気で言っちゃった。
実際は有料らしいって聞いたような気がするけどね。カツ丼は。
「···リオがどんな感じになるのかな~?って興味本位でした」
「う〜ん、気持ちはわかるんだけどね?でも、大変な目にあうのはナナ自身なんだよ?」
「ちょっとー、アキ!?気持ちわかるってどういう事だー!?」
「いや、寝相が酷くなるだけで、他には特に問題なかったから、ナナが興味本位で見たいなぁ〜って気持ちがわかるだけだよ?悪意はないからね?」
「悪意なくてもイタズラしてもいい!って事じゃないかー!?アキも同罪だー!」
「···でも、どんな感じなんだろうね?アレルギーって見たことないから、勉強になる」
「ハルまでそんな事考えてたのかー!?もう全員敵だーー!!」
「ゴメンゴメン!もう考えたりしないから!機嫌直してよ!」
「もー!誰も信じられないぞー!!うがー!!」
あっ!!そう言ってリオは貝が入ったスープを自棄で飲んじゃったよ!?
···あ〜、これは自爆しちゃったなぁ〜。煽っちゃったボクたちも悪いけどね。
リオは知らないうちに食べちゃった事に全く気づいてなかったよ。もしヤバそうならすぐに回復魔法かけれるよう心積もりだけしておこう。そこまで酷い事にはならないと思うけどね。
みんなはアレルギーをナメちゃダメだからね!ムリさせるのもダメだよ!リオがドラゴン族だから大丈夫なんだからね!···それもマズいか。
そしてご機嫌斜めなリオを慰めつつ、夫婦別で部屋に戻って、ゆっくりとくつろいでから寝ることにしたよ。
今日も1日お疲れさま!明日もよろしくね!
おやすみなさーい!
グロー歴505年3月15日 曇
おっはよー!ちょっと曇ってるけども雨は大丈夫のようだね。ちょっと起床時間が遅いけど、ボクとハルは気持ちよく起きれたので、朝食を食べにリオたちを誘おうとしたんだよ。
「リオ〜、ナナ〜!おはよー!朝食食べに行くよ〜!」
···へんじがない ただのおねぼうのようだ。
じゃない!!もう午前8時半だよ!朝食終わっちゃうよ!?返事がないからドアノブを回すと、開いていたんだ。
もう!不用心だなぁ~、と思って中に入ると···!
ナナが床で白目むいて倒れていた。血は出てないけど、ダイイングメッセージを書こうとしてるように、右手の人差し指の先が床についていた。
リオは···、あれ!?竜の姿でベッドでよだれ垂らしながら、まだグッスリ寝ていたよ。
···?これってどういう状況?先日はこの逆バージョンだったけど?わけがわからないぞ!?
とりあえずナナを起こしてみる。念のため回復魔法かけたけど魔力消費がほぼなかったから問題なさそうだね。
「ナナ!?起きて〜!朝食食べそびれちゃうよ!」
「う、う〜ん。···えっ?アキ?どうしたの?」
「どうしたのって···床で倒れてたら誰でもビックリするよ!?何があったの?」
「···あ〜、昨日の夜に寝ボケたリオに投げ飛ばされたんだったわ。···確か壁にビターン!ぶち当たってから、頭から床に落ちちゃったような気がするけど、記憶が曖昧なのよね~。アキの言った通り、酷い寝ボケだったわ」
「···それで首が折れないドラゴン族ってスゴイと思うけど。この部屋が一番端でよかったよ。でも、隣のボクたちは全く気づかなかったなぁ~」
「それだけグッスリ気持ちよく寝てたんじゃないの?まぁ、防音魔法をかけてもらってたからご近所迷惑にはなってないとは思うけどね。じゃ!リオを起こしましょうか!アイリさん直伝の起こし方で今日はやるわよ」
···何する気だ?と思ったら弱い水魔法で鼻の穴から水をちょっとだけ入れ始めたぞ!?
そしたらリオがビックリしてガバっと起き上がって大きくむせた!!
「ゲホッ!ゲホッ!な、なんだー!?何事だー!?鼻がー!?」
···アイリさん?なんて事をナナに教えたんです?人だったら窒息しかねないんですけど?
みんなはやっちゃダメだからね!ドラゴン族だから大丈夫なだけだからね!!···それもどうかとも思うけどね。···あれ?これって2回目?
無理やりリオを叩き起こしてからボクたちはギリギリの朝食を摂ることにしたんだ。
今回はイタズラしたナナが酷い目にあっちゃったね。まさに因果応報になっちゃったよ。
ナナちゃんがリオくんにいたずらして、リオくんが気づかないまま反撃を食らってしまいましたね。
アレルギーは本当に怖いので、本作のように悪ふざけは命にかかわりますからやめましょうね!
さて次回予告ですが、午前中は閉まっていた市場に行ってお買い物を楽しみ、午後は冒険者ギルドで情報収集すると、緊急討伐案件があり、日帰りできる距離だったのでハルちゃんは請けてしまいます。
その魔獣とはいったい!?
明日も朝と夜に1話ずつ投稿しますが、本日は最終の新幹線で家に到着が翌1:30なので、朝は遅くなると思います。ご了承下さい。




