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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第1章 トラブルを道づれ?世は情け?な旅の始まり 〜なんでこんな目に···〜

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1-2.不本意なキャンプ

「リオのバカ!いいかい?今日はここをキャンプ地とする!」

  

 

 言いたかったセリフだったけど、巻き込まれた怒りがこもった言い方をしてしまったよ。

 

 リオも、本当に申し訳なさそうな顔をして落ち込んでしまっていた。

 

 

「ゴメンよ〜、あの香木があそこまで強烈なニオイだったとは思わなかったし、アキより鼻が効くから耐えられなかったんだよぉ〜」

 

 

 リオの真剣な謝罪に、もうどうでもよくなってしまったボク。っていうか、足が動かないから動くこともままならない。

 

 とりあえずリオにカバンの中から柱と布を取り出してもらい、柱を立てて布1枚をかぶせた簡易テントを作ってそこに這って中に入った。もう今日はこのまま過ごすしかない。

 

 リオは申し訳無さそうにテントの外に佇んでいた。

 

 

「リオ、テントの中に入っておいで。夜になったら冷えるよ」

 

「いやー、でも狭いしー。今日はオレ、外で過ごすことにするよー」

 

「ダーメ!風邪ひかれたらくしゃみしてまたレックスに食べられそうになっちゃうじゃないか。またボクを危険な目に合わせる気?」

 

 

 ちょっとイジワルだったかな?でも間違ったことは言ってないよ。

 

 

「うっ、それを言われると返す言葉もないなぁー。わかったよー。ほんとにゴメンなー」

 

「過ぎたことだし、もういいよ。リオも疲れたでしょ?」

 

「ありがとなー、アキ。本調子だったらレックスぐらいなんともないんだけどなぁ〜。当分はこのままだから世話になるぞー」

 

 

 まぁ仕方ないよね。大魔王討伐っていう偉業を成し遂げた代償だし。リオに頼らずともある程度はできるようにボクもならないとね!

 

 

「それはお互い様。明日には足を回復させて動けそうなら街に向かおうね」

 

「おう!それじゃ、お休みー!アキ!」

 

「うん、おやすみ!リオ」

 

 

 まだ午前中だけど、寝ることにした。だって、もう動けないし食欲もないし···。

 

 

  グロー歴504年9月2日 曇

 

 

 気づいたら次の日だった。てっきり夕方前かな?と思ってスマホの時計見たら、次の日だったのはビックリだったね。それだけ消耗が激しかったんだなぁ〜。

 

 足はまだ動かない。とりあえず1日1回しか使えない回復魔法を使ってみると、時間はかかったものの足が少し動くようになったけれど、全快までいかなかった。

 

 こりゃ重傷だなぁ。もう1泊になるかな?

 

 魔力量も残り2割弱まで減ってしまったので、残りの魔力は気象情報のために探査魔法に使おう。

 

 その時、ひらめいてしまった!探査魔法で雨雲レーダーの代用をしてるけど、生体レーダーもいけんじゃね?と考えた。

 

 それを地図アプリ開いてる時にやってみたら、ある程度は魔獣を避けれるんじゃないかな?

 

 今日はここでもう1泊確定だからやってみよう!

 

 

 上空に向ける探査魔法を地上に向けて放つ。魔獣は黒魔力をまとっているから、それを探査して反応するようにイメージしてみる。

 

 うん、反応があった。その位置情報を地図アプリに重ねるようにイメージすると···思った通り魔獣の位置が黒い点で表示される魔獣レーダーが成功したよ!

 

 これで旅の安全が一段階上がったんじゃないかな?もちろん油断はできないけど、精神的にはラクになった気がするよ。明日以降は魔獣レーダーも活用して街に向かうとしよう!

 

 

 そもそも、ここはどこだっけ?無我夢中で逃げちゃったからどこにいるかわからなくなってたよ。地図アプリで場所を確認すると···、あさっての方向に逃げちゃって、街まで16kmで約6時間かぁ。

 

 ほとんど移動できてないのと同じになっちゃったね。

 

 まぁ、まだ慌てるような状況じゃないし食料も時間停止機能付きカバンのおかげでまだ蓄えがあるし。

 

 

  グロー歴504年9月3日 曇


 翌日、再度回復魔法を足にかけてみる。うん!問題なさそうだ。これなら今日からでも行動できそうだけど、魔力量は残り2割程度···。

 

 大事を取って今日もキャンプだなぁ。

  

 やっぱり、エンカウントは極力避けるべきだね!

 

 ノーダメージで勝利できれば問題ないんだけど、ケガしたり今回みたいに足をやられて行動不能になった場合は非常にマズい。

 

 たまたま今回のキャンプ地は崖上にあった岩陰の場所でやれたから、上空からの発見もされにくいので行動不能状態で襲われる心配はなかったけど、今後はそういった事もありえるんだ。

 

 この世界はゲームなんかじゃない。現実なんだ。ゲームオーバーはすなわち死を意味する。コンティニューなんて存在しないんだ。

 

 改めてその事を実感したよ。まぁ、リアルに命の危機を経験するとそのあたりの考え方が変わるね。

 

 今回の反省は今後の旅に大いに役立つだろうね。次はもっとうまく立ち回ろう! 

 

 

 

『···この時は思いもしなかったんだよね。この地図アプリ、応用でさらにとんでもないチート発揮しちゃうなんて』

 前回はお約束ネタ満載でお届けいたしました。


 旅を開始していきなりのトラブル!

 ただ、転んでもただでは起きませんよ~。


 早速アプリを利用してチート級の機能を追加してしまいました。

 今後もアプリを応用した機能追加が登場します。

 まぁ、大体は想像できるものがほとんどかとは思いますが、ご期待下さい!

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