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【完結済・第8章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第10章 ドタバタなあいさつ回り!~激しいバトルを添えて~

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10-3.ボクの愛妻は凶暴です

 さて、今回は変身時間に余裕がある。前回みたいにギリギリの戦いでなくても問題ない。

 

 皆さんも慎重だね。囲いを少しずつ狭めてきた。

 

 ···だったら、まずは格闘戦でいくか!武術なんて知らないけども、そこはパワーでゴリ押ししてやるぞ~!

 

 ボクは目の前の竜に向かって飛び出し、まずはストレートぱーんち!!

 

 向こうも殴りかかったけども、寸前で時間の流れが遅くなる感覚がしたんだ!こっちはそのまま動けたからサッと避けてパンチを顔面に直撃!!

 

 ···今の感覚は某マンガの能力っぽいなぁ~。さすがに完全には時間が止まらないけども、これを使いこなせたらとんでもない事になりそうだよ!···ってことは、あのセリフが堂々と言えるね!

 

 

「···そして時は動き出す」

 

 

  そのまま5人ぐらいまとめて吹っ飛んでいったよ。う〜ん、パンチだけでこの威力かぁ~。凄まじいなぁ~。

 

 吹っ飛んだ竜たちを見て、今度はなだれ込んできたぞ!?じゃあ、今度はキックだ!某格闘ゲームで有名なキックに雷属性のオマケ付きで、さらにちょっと浮いて回し蹴りしながら突撃するから、翼を展開した!···ゲームより足が短いのは内緒だぞ!

 

 蹴られた竜は面白いように吹っ飛んでいったよ。しかもしびれて動けなくなっていた。

 

 さて、周囲を見ると、ハルたちはかなり離れたところで戦ってるようだね。だったら広範囲攻撃をしかけるぞ!これも新技だ!!

 

 まずは仕込みだ!氷魔法で多面体のプリズムを創り出して空に向けて放り投げる。そこに向かってリオの最強創作魔法であるライトニングキャノンを撃ち込む!!

 

 すると、プリズムに当たった瞬間にライトニングキャノンが多数複製されて周囲に無差別に降り注いだ!!複製されたライトニングキャノンの数は軽く100を超えてたので、避けることも逃げることもできず、周囲にはしびれて動けなくなった竜が至る所に転がってたんだ!某ゲームでは大会で禁止されたほどの凶悪な威力を出すこのコンボ技は、こうやって実際にやってみてもすごかったよ。

 

 ···半分近く倒せたかな?ハルの方はどうかな?···まぁ、ボクよりも強いからそんなに心配してないけどね!せっかくだから応援と自慢の意味を込めて、この言葉を言っておこう。

 


『ボクの愛妻は凶暴です』

 

 

 

 ···アキたちが動き出した。向こうは派手だからね。私たちを狙う竜だけ相手になるよ。

 

 ···結構やってきたね。まずはアウトレンジからの掃討だ。神様からもらった腕輪とか(・・)のおかげでいつも以上に余裕があるので助かるよ。

 

 弾幕を張って、正面からの竜は倒せた。ただ、側面に回り込んだ竜が左右両側から攻めてきた。

 

 ···うん、予想通り。うまいこと誘導されたね?

 

 ···神様からもらった魔力剣にサッと持ち替えて、両手に持って剣を伸ばした。···もちろん鈍器モードで。もちろん命中して弾き飛ばされたよ。

 

 ···うん、面白い。普段の武器と使い分ければ攻撃のバリエーションが増えるね。···2刀流じゃなくて4刀流かな?

 

 ···さて、大勢相手はこんなものかな?···じゃ、今度はこちらから行こうか。

 

「···ナナ、新作の『パターンL』で」

 

「おっと!ここで決めちゃう?はいな~!」

 

 

 ···パターンLはアキの戦いを見て考えたんだ。···私は雷属性付与ができないから、ナナにやってもらった。

 

 ···副作用なのか、スピードまで上がったんだ。パターンSとほぼ同等の速さだ。···これと魔力剣を併せた技で竜の集団に私から突っ込んでいった。

 

 ···全員まとめて痺れさせてやった。だいぶ数が減ったね。そうしたら、リオのお父さんのカトルさんが立ちはだかった。

 

 

「ふふふ!まさかアキくんの妻がこれ程とはな。せっかくだから私と勝負願おうか?」

 

「···望むところ。じゃ、いくよ」

 

 

 ···やはり白銀竜をまとめる当主だね。非常に強敵だったよ。特に防御が固すぎた。···簡単に攻撃は決まらないか。

 

 ···しかも、雷属性の防御もされてたね。···前回アキとリオが使ってたから研究されちゃったか。正面突破は困難だね。

 

 ···じゃ、戦法変更。暗殺術で相手しよう。もちろん、魔力剣の鈍器モードで。

 

 ···まずは師匠の得意技である『空蝉《うつせみ》』。カーネさんですら深手を負ったこの技はどうかな?

 

 私は無防備にカトルさんの目の前まで無防備な姿で歩いていく。

 

 

「むっ?スキだらけだぞ?勝負を捨てたか···。では···、これで最後だ!!」

 

「···残念。ハズレだよ」

 

 

 魔法で作った幻の私に殴り掛かったカトルさんを、私は背後から斬りつけた。雷属性付きだったからしびれて動けなくなったね。···さすがに鉄壁の防御も、背中は薄かったね。

 

 

「···な、なぜ!?私の防御が···?」

 

「···強すぎたのが原因だよ。確かに狩りは集団戦だからね。背中は誰かに預けられるけど、1対1だったらそうもいかない。前面に防御を集中してるから背後が疎かになった」

 

「···ふ、ふふ。すばらしい···。これなら、アキくんも安心だな···。完敗だよ」

 

「···ありがとうございました。···今日もまたひとつ、いい勉強になった」

 

 

 ···カトルさんを倒したのをギアさんたちも見ていたようだね。アキのところじゃなくて、私のところに来たよ。

 

 ···もしかしたら今のアキを倒せないから、私を倒す作戦かな?それともナナ直接狙い?

 

 ···どっちでもいいや。···来るなら切り伏せるまで。

 

 

「ハルちゃんだったっけー?親父を倒したのはさすがだなー!今度はオレと勝負してくれないかなー!?」

 

「···いいよ。ジンさんとティガさんも、3人同時にまとめて私一人で(・・・・)相手してあげる」

 

「···本当にいいのかい?ドラゴン3体同時で相手するなんて、いくらキミが獣人でもムリだと思うよ?」

 

「でも!親父が倒されてるんだぞ~!?ちょっとマズイかも···。もう帰って昼寝したいよ~!」

 

「···準備はいい?そっちからかかってきていいよ」

 

「舐められるわけにはいかないからなー!お望み通り、こっちからいくぞー!ジン、ティガ!デルタアタックだー!」

 

「うん!」

 

「早く終わらせたいよ~!」

 

 

 ···3人連携して、私に向けて3方向から攻めてきたね。しかも逃げにくいように三角形の頂点を狭めてくるように迫ってきた。

 

 

 「1対1じゃなくて連携技だー!これで決めるぞー!!戦いは火力じゃない!おつむ(・・・)の使い方だー!!」

 

  

 ···魔獣1匹を瞬時に、そして確実に仕留める狩りのやり方だね。···でも、残念。私には通用しないよ?

 

 3人が同時に私に攻撃を別々の方向から仕掛ける。でも、攻撃した先には私の本体(・・・・)はいなかった。さっきの空蝉じゃないよ?今度は代わり身(・・・・)だよ。

 

 

「なにぃ!?確かに手ごたえあったのに、姿がないぞー!?」

 

「兄さん!木の枝しかないよ!?どこにいったんだ!?」

 

「え~!?攻撃し損ねたの~!?ってか、さっきのどうやったんだよ~!?」

 

 

 ···驚いているね。そこがスキだよ?今度は上空から3人の頭の上に向けて急降下しつつ、魔力剣を振り下ろした。

 

 

「がっ!!な、なんでー···?」

 

「ぐっ!!う、上からなんて···」

 

「ぎゃっ!!ど、どうなってるの···?3人同時(・・・・)って···?」

 

「···分身だよ。もちろん、3人とも私だけど」

 

「ハ、ハルちゃん···。凶暴すぎるよー···。きゅう」

 

 

 ···こんなものかな?最後の4人は強かったけど、魔力剣のおかげで非殺傷で伏せることができるのはありがたい。

 

 ···『命を取らずに相手する』って本当に難しすぎるからね。

 ハルちゃん大暴れの回でした!

 タイトルはガンダムXのサブタイの引用ですが、白銀竜側としてはその名の通り凶暴な無双をされてしまいました。ナナちゃんのバフのおかげってのもあるんですが、ハルちゃん単騎でもある程度までは無双はできます。

 最後に『命を取らずに相手する』ですが、ハルちゃんは暗殺技がメインなので、対人戦闘で非殺傷は非常にハードルが高いんです。そこで魔力剣の鈍器モードが役立つのです。これも戦力アップの一つだったんですね!


 さて次回予告ですが、バトルロイヤルの後日談と、レジストからエイテ帝国へ向けての出発です。

 お楽しみに~!

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