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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第9章 久しぶりのレオナード王国 そして人生最大の転機!

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9-18.里帰りするなら覚悟しておけよー

 本日は日曜なので『本編』は朝と夜に1話ずつ投稿します。

 しかも!今回で第9章は完結ですので、昼にネタバレ集、夕方に設定資料集も投稿しちゃいます!

 今日は合計4回投稿!せっかくのお休みですが、家でゴロゴロニャーチャンしてる方はゆっくりと本作をお楽しみ下さい。

  グロー歴505年3月4日 晴れ

 

 今日は昨日とは変わっていい天気になったよ。まずは買い出しかな?リオがぶち抜いた床の修理もしなくちゃいけないしね。

 

 えっ!?洗濯はどうしたって?生活魔法のクリーンでキレイになっちゃうからエーレタニアでは洗濯の文化自体ないんだよ。

 

 ···でも、せめてシーツやふとんは干したいなぁ~。日光に当てたあとのあのにおいはいいものだしね。物干しざおっぽいのがあったら買っておこう!ないなら作っちゃえばいいしね!

 

 

 というわけで、4人揃って温泉街へ繰り出したんだ。食料品店は以前旅立つ前に行ったことがあったから、まずは材木店とか工具を売ってる鍛冶屋さんかな?

 

 歩いていると、それらしきお店を発見!どうやら大工さんのお店みたいだね。どうもここではこの1件だけのようだ。店先には材木とか工具関係も一通りあったよ。ちょっとした小さなホームセンターっぽいかな?

 

 

「すいませーん!工具一式とこのサイズの板を10枚ぐらい欲しいんですけど」

 

「らっしゃい!···おっと、かわいい嬢ちゃん(・・・・・・・・)だな?工具一式と板が欲しいのかい?お使いえらいなぁ~!」

 

「···いや、ボク男で結婚もしてますけど?」

 

「···は!?お、男で結婚までしてるって!?そ、そりゃ悪かったな···。見た目で判断しちまったオレが完全に悪いわ···。そうそう!板だったな!?どれぐらいがいいんだい?」

 

「···これです。この厚みと幅があったらいいんですけど」

 

「···なるほどな。現物があるなら探しやすいぞ。ちょっと待っててな!」

 

 

 ···う~ん、久々に女の子に間違われてしまったよ。もう成長が期待できないかもしれないから、一生間違われてしまうんだろうなぁ~。恨むぞ、神様!

 

 材木を買うに当たっては、リオがぶち抜いた床の破片をできる限りキレイに外して、持ってきておいたんだ。その方が間違いないしね!

 

 3分ぐらい待つと、大工のおっちゃんが材木を持って戻ってきたよ。

 

 

「待たせたな!見ての通り預かった木の種類とサイズだとこれなんだが、何に使うんだ?」

 

「床の修理です。ちょっと抜けちゃったんで入れ替えるんですよ」

 

「そういう事か。え~っと、工具一式って事は自分で修理するのかい?」

 

「そうですよ。見た感じはめて釘を打つだけのようだったんで」

 

「なるほどな!それだと表面をヤスリかけたりして触り心地をいいようにしなきゃならんな。···もしよかったらその程度は無料でやっておいてやるぞ?明日以降に取りに来てくれたらって条件だが」

 

「それは助かりますね!じゃあ、お願いできますか?ボクはアキって言います。おとといから別荘に住むことになったんです」

 

「あのあたりに住んでるのか?だったら明日近くで仕事が入ってるからついでに持っていってやるぞ?意外と木は重いからな!」

 

「そうしてもらえると助かりますよ!おいくらになります?」

 

「工具一式含めて20000ジールってとこだな!配達料と加工料はさっきの非礼の詫びとしてまけておくからな」

 

「ありがとうございます!じゃあ、それで。家は南端にある同じ家が2件並んでるところなんです」

 

「···確かあそこって、調査冒険者のパスさんの家じゃなかったっけ?パスさんからもらったのか?」

 

「そうなんですよ。『しばらく離れて戻れないから、よかったら使ってね!住まなくなると痛んじゃうし』って事でして」

 

「なるほどな!確かに家は住まなくなったら途端にダメになるからな!大切に使うんだぞ~!」

 

「はい!じゃあ、明日は家にいますので、いつでも来てくださいね!」

 

 

 話のわかるおっちゃんだったよ。これで明日修理できるね!ついでに物干しざおっぽい鉄の棒と土台と柱も買っておいて、これも明日持ってきてくれるんだって!

 

 さて、あとは食料を買い込んでおこう。もうちょっとしたら旅に出ようと考えてるしね!

 

 ···どこに行こうかな?後でみんなに相談しようっと!

 

 

 そして家に帰ってから昼食の時に今後の予定について4人で話し合うことにしたんだ。

 

 

「この家の確認もできたし、3日後ぐらいに出発しようと思うんだけど、どこに行こうかな?ハルとナナは王国方面って言ってたけど、具体的にはどのあたりだったの?」

 

「···適当。王国方面だったらどこでもよかったんだよ。まだ行ったことなかったところだったからね。でも、今回はこうやって来れたから満足してる」

 

「あたしは来た事あったんだけどね~。ハルが行ったことないって事だったから考えてたのよね。まぁ、王都はまだ行ったことないんだけど」

 

「そうすると、次は王都かな?ちなみにボクたちはここからジスタ3国とリオの故郷であるレジストに行ったんだよ」

 

「···だとしたら、レジストとエイテ帝国寄ってから王都なんてどう?リオと結婚しちゃったから、リオの両親にあいさつした方がよさそうよね~?」

 

「···えっ!?うちに来るのかー!?それはやめてくれー!!」

 

「なんでよ?ここからだと飛んだら近いんでしょ?だったらあいさつしておかないと、あたしの印象が悪くなっちゃうじゃないの!」

 

「···別にあいさつなんて問題ないぞー。···むしろ、集落に行ったら行ったで大変な目にあうけど、それでもいいんだなー?覚悟はできてるんだろうなー?」

 

「···な、なによ?そんなに酷い場所なの?レジストって···」

 

「この前ボクたちが行ったら、まずボクが嫁扱いされて、さらに『生還記念!バトルロイヤル』なんて勝手に銘打って集落全員と戦ったんだよね···」

 

「···ナニソレ?今回は私もそれに巻き込まれるの?···リオから聞いてはいたけど、本当に戦闘バカばっかりなのね、白銀竜って···」

 

「···私は興味あるね。向こうから挑まれるなら、手加減無用で相手できるし、新しい武器の試験もできそうだし」

 

「···ハルって、たまに戦いが好きになってる時があるよね?でも、ハルだったら勝てると思うよ。ボクは変身しないとムリだけど···。

 じゃあ、まずはレジストへ行ってあいさつってことでいいかな?」

 

「···地獄見たいならそれでいいぞー。まー、なったらなったで新魔法をぶっ放して、今度も集落全員を完膚なきまでに倒すだけだけどなー」

 

「···それでいいよ。修行相手にはもってこい」

 

「···言い出したあたしが、やっぱやめます!ってのは体裁悪いわね···。わかったわ!あたしも腹くくるわ」

 

「よし!じゃあ、3日後に出発しようかな?···そうだ!ナナの実家にもあいさつに行こうよ!確か大陸から離れた島だって話だったよね?」

 

「はあっ!?あ、あたしのところはいいわよ!そんな気遣いは無用よ!」

 

「あのなー、オレのところには来て、ナナのところに行かないのは筋違いだぞー。必ず行くからなー」

 

「はぁ~~、気乗りしないけど、わかったわ。エイテ帝国に行くんだったら、そこから行けるわよ。ただし!あたし単独で10時間だから、3人も乗せられないわよ?だから船で行くことになるわよ?」

 

「いいね!この世界の船には乗ったことなかったから、ボクはそれでいいよ!じゃあ、これで決定だね!」

 

 

 そんな感じで今後の予定は決まったんだ。新婚旅行はこれからもまだまだ続くぞ~~!!

 

 

    第9章   完

 

 

 

『···ははは。···本当にドタバタだったけど、···幸せなひと時だったなぁ~。

 ···ハルと結婚して、···本当に良かったよ。···こんなボクを、···ここまで支えてくれて、···本当にありがたかったよ。

 ···日記に書いた通り、···ここは、···この家と家族は、···ボクにとっての天国だったよ。

 ···ただ、···ここから先もトラブルが、···待ってたんだよね。···それも今では、···いい思い出になったけどね』

 次の旅の目的はリオくんとナナちゃんの結婚報告の旅になりました!

 またあの濃い~ハンティング家の皆さんが登場しますし、バトルロイヤルももちろんやります!

 そしてナナちゃんの実家は初登場!ナナちゃんは帰りたくないんですけどね~。さあ、どんな旅になるでしょうか?

 

 今回で第9章は完結です。いかがでしたでしょうか?

 パスさんのいたずらがきっかけでアキくんとハルちゃん、リオくんとナナちゃんの2組が結婚してしまうという、人生を大きく決定付けてしまった出来事でしたね。

 恋愛経験のない作者がよくこんな話を書いたなぁ~、って呆れるぐらいです。うちのキャラはパワフルですね!どこでこんなネタ仕入れて作者を困らせるんでしょうか?

 パワフルなキャラのおかげで楽しく執筆しておりますよ!


 さて次は第9章のネタバレ集です。今回も濃いネタと温泉知識満載でお昼ごろにお届けいたしますね!

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