9-10.ハルVSカーネ
本日は日曜なので2話投稿しており、ここは2話目です。
『今日で年度末なのに決算の書類処理が間に合わない!!休日出勤してるのに今日も徹夜かぁ···。ちょっと疲れたから、ぷちきゅうのおバカなお話でも読んでちょこっと休憩しよう···』というお疲れさまな方は、朝にも1話投稿してますので、先にそちらをご覧下さいね。
···ちなみにこのセリフ、昔作者がいた会社で本当にあった出来事ほぼまんまです(笑)。徹夜はしませんでしたが、日付変わるまで連日やってましたなぁ~。
ボクの心にあった謎の感情は『愛』だった。
まぁ、確かに今はハルなしの生活が考えられなくなっちゃったから、そういうもんなんだね。
なんというか、『そばにいて当たり前』になっちゃったんだよ。熱〜い情熱じゃなくてね。
思ったよりあっさりしてたなぁ~。よく公園で見かける、いちゃつくカップルみたいになるかと思ったけど、それを飛び越えちゃったのかな?よくわからないや。
アイリさんと話をしてからすぐにカーネさんが帰ってきた。もちろん楽しそうな顔だったよ。大漁だったようだね。
そして、パスさんとハル、ナナと顔合わせしたんだ。
「初めまして!ピムエム皇国の皇帝のパスティーよ。パスって気軽に呼んでほしいわ」
「···ども。ハルと言います。英雄に出会えて感激してます」
「こんばんは。ナナよ。青竜の一族なのよ。よろしくね!」
「丁寧なあいさつありがとう。オレはカーネだ。アイリと共にカイジの町の領主をしている。よろしく頼むぞ。それとアキとリオも元気そうで良かったぞ」
「ご無沙汰してます」
「···これでようやく文句が言えるぞ。どういう事だ?オレが知らないうちに本とか出して!!しかも捏造じゃないかー!!」
「おっ!?もう読んだのか!いい出来だっただろう?歴史に残るよう図書館にも寄贈済みだからな!」
「そこまで手を回してたのかー!?」
「内容は真実そのまま書けるわけないでしょう?知られてはならない事もありますのに。『知ってほしい情報のみ』書くとああなるのですわ」
「ううー。もう文句言っても手遅れなのはわかってるけどなー。これ以上勝手するなよー!!」
「おおっ!そういえば印税を渡してなかったな!後でリオにも支払うから楽しみにしておけよ!」
「···アキの言った通り、言っても意味なかったなー。全く反省してないぞー」
予想通りリオはやり込められちゃったね。でも、これもパスさんが言う情報操作だと思うよ?みんな信じたらリオの事も別人だと思うだろうしね。
やり取りを見てそう思っていると、カーネさんがハルの武器を見ているのに気づいたんだ。
「カーネさん?ハルの武器が気になるのですか?」
「ん?おお、珍しい武器をお持ちだな?と思ってな。その昔に一戦だけ引き分け···というか、負けに近かった相手がいてな。そやつの武器に似ていたので、懐かしく思ったのだよ」
「···もしかして、私の師匠かな?名前は聞いてる?」
「ああ、忘れもしないぞ。『チョッパ』と名乗っていた凄腕の暗殺者だった」
「···やっぱり。その人は私の師匠。この武器も師匠のものです」
「なんと!?そうなのか···。今も御健在か?」
「···うん。ブートの里で道場開いてる」
「···そうか。はは、では今度はこちらから勝負を挑ませてもらうとするか!情報ありがとう!」
「···うん。今だったらカーネさんが勝ちそうかな?」
「そう言ってもらえると嬉しいぞ!そうだ!キミとも一戦だけやってみないか?」
「···いいけど、本気でいくよ?」
「ははは!!いいぞ!久々に燃えてきたわ!オレも全力でお相手させてもらおう!」
そう言ってカーネさんは嬉しそうに中庭に出ていった。ハルも、師匠さんがカーネさんとやり合ったと聞いて戦ってみたくなっちゃったんだね。
お互い頑張ってもらおう。応援しかできないけどね。
「さあ、始めよう!真剣で構わないぞ。本気でかかってくるがいい!!」
「万が一死んだとしてもキズなしで蘇生できますから、安心して下さいね」
「···わかった。よろしくお願いします」
「···ハル、気をつけてね」
「···うん。安心してって言えないけど、本気の私を見ていて」
「ハル?パターンは?」
「···いらない。私自身の力を···、試す!」
「気をつけるのよ!」
「···うん。···じゃ、いくよ」
ハルから仕掛けるようだね。···と思ったら無防備でカーネさんに歩いて近づいていったよ!?どうする気なの!?
「ほう?やはりあの暗殺者の弟子なのだな···。あの女と同じ戦法か。だが、既に知ってるぞ!」
そう言って、カーネさんは目の前のハルを無視して後ろに振り返り、大斧を振り上げた!
カキーン!と甲高い金属音が響いた!
えっ!?ハルがいつの間にかカーネさんは後ろにいたよ!?でも、歩いていたハルもいるんだけど?
「···やっぱり師匠とやっただけあるね。これは知ってたか」
「まったく初見殺しの技よ。キミの師匠と同じだな!初手はこれだったぞ?この最初の一手で深手を負ったのがオレの負けの原因だったからな!」
「···なるほどね。師匠の得意技だったし、円滑に『仕事』するためによく使ってたって言ってたからね。···魔法で作った残像にも騙されないか。···じゃ、次はこれで」
···残像だったんだ。本物にしか見えなかったよ。某アニメで『残像だ』って言って敵の後ろに回っていたのそのままだったけど、実物を見ると絶対にわからないよ···。
ハルは暗殺者の師匠から技術を学んだから、どちらかというと対人戦闘が得意なようだ。魔獣はそのついでっぽいね。
次はハルの姿が4人に増えた!今度は分身の術!?アニメやゲームでもよくあるけど、やっぱり実物を見るとどれが本物かわからない!
分身したハルは4人一斉に4方向から攻めた!一方のカーネさんは構えを解いて仁王立ちになったよ。そして、身体強化を発動させたようだ。
バシーン!という音が『4回』響いた!なんと、カーネさんは身体防御だけでハルの剣を防いじゃったんだ!とんでもない倍率の身体強化だ!
整調者時代は10000倍まで上げてたらしいし、今では100倍程度ってことらしいけど、それでも鉄の剣を受け付けないってのはチート過ぎるぞ···。
「素晴らしいな。その年齢でここまでの技術を習得するとはな。ずば抜けた戦闘センス、もはや天才の領域にいると言っても過言ではないな。ただ···、惜しむらくは師匠があの女だったということだな」
「···ども。私自身もそのあたりはよくわからない。でも、私にできるのはこれぐらいだから、全力でやってる」
「ふふふ、その割り切りもなかなかできないものよ。さて、攻めてばかりではつまらないだろう?そろそろこちらからも···、『本気』でいかせてもらおう!!」
カーネさんが吠えた!!すると、とんでもない迫力がボクたちを襲った!···これって、殺気っていうヤツなの?···ハル、大丈夫かな?···えっ?笑ってる?
「···元整調者の力、受けて立つ」
「その意気やよし!では、参る!!」
次の瞬間、カーネさんの姿が消えた。そしてハルの姿も消えたんだ···。中庭のあちらこちらから金属音がするんだけど、全く見えなくなったんだ···。
リオは目で追ってるようだった。ボクが追い付いていないだけなのか···。
「アキには見えてないんだろうけど、やっぱりカーネが優勢だ。ハルもよくやってる。でも、身体強化の倍率が桁違いのカーネには残念だけど及ばないな」
「···そうなの、リオ?金属音しかしないから全くわからないよ」
「カーネは言葉通り全力状態の身体強化100倍だ。ハルは10倍って言ってたな。カーネの得物は大斧だ。
それをハルの双剣の繰り出す速さよりも速く振るうんだ。そうなるとハルの手数が大幅に減って防御に徹するしかなくなってくる。
しかも、大斧の重量からくる威力はハンパないぞ。まともに受けたら剣は折れるし、吹っ飛ばされておしまいだ。
それなのに、ハルはきわどい場面もあるけど確実に避けて捌いているぞ。ここまで本気のカーネとやりあえるとは思ってなかったなー」
そうなんだ···。ハルってすごいんだね。本気のカーネさん相手に立ち回れるなんて。
···でも、それも長く続かなかったんだ。そして、ハルが吹っ飛ばされて姿を現した。
本気のカーネさんとまともにやりあえるハルちゃんは本当に強いです。
まぁ、カーネさんは神様から整調者の能力の一部を報奨として与えられてるので、一般的な人とは群を抜いて強いんですけどね。
さて次回予告ですが、本気のカーネさんに挑んだハルちゃんですが、ついに普段絶対に使うことのできない『最後の切り札』を切ります!
その切り札を見たカーネさんとアイリさんはハルちゃんの強さの秘密の正体に気づきます!
ハルちゃんの秘密とはいったい何なのでしょうか!?
明日からは5日まで21時過ぎあたりに1話ずつ投稿します。お楽しみに!




