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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第8章 ピムエム皇国編

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8-9.パス救出大作戦?(正面突破だけどね)

「今回は作戦なし!正面からぶつかっていこうと思うよ」

 

「···それしかなさそうだね。スキを突けるような相手じゃないだろうし、できたとしても逆襲が怖いからね」

 

「そういう作戦なら得意だぞー!ただなー、魔力が全快じゃないから、かなり不利な戦いとなりそうだぞー」

 

「そこはこの蓄魔の腕輪の魔力を使うよ。···もしかしたらハルとナナの魔力も回復できるかもしれないかな?やってみようか?」

 

「それって、元はアキの魔力なんでしょ?リオにも使えるってのが信じられないんだけど···。まぁ、試すだけならいいんじゃない?」

 

「···うん。準備は万端の方がいい。やってみよう」

 

 

 というわけで、ハルとナナに蓄魔の腕輪を触ってもらったら···、やっぱり回復したよ!万能過ぎない?この腕輪···。

 

 さて、魔力が全快となった。準備は万端だよ!ちなみに腕輪の魔力はまだ少しだけ余裕があるけど、変身時間を延長できるほどじゃなかった。

 

 つまり、10分以内で片づける必要があるって事だね。今回は3人相手だ!前回の塔よりも厳しい戦いが予想されるけど、倒す必要はないんだ。

 

 パスさんを救出できればそれで勝利条件達成なんだ!後の事は皇国に任せちゃおう。

 

 

 ボクたちはエビスさんが用意した『馬車』で外壁の外へ向かった。都市部を離れるから魔動車じゃダメなんだよね。

 

 そして3時間後、外壁の外に出たボクたちは魔獣レーダーを確認しておおよその当たりをつけてから動き出した。

 

 強力な魔獣2体が全く動かずにいる場所があったんだよ。ただ、手下のあの2人は反応がなかったから魔獣ではなさそうなんだよね。

 

 という事は、支配下に置いてる魔獣って事だろうね。

 

 

「さて、この見張りの魔獣が邪魔なんだよね。できれば先に排除できると助かるんだけど···」

 

「···任せて。長距離狙撃で排除する」

 

「そんな事もできるんだね。じゃあ、お願いしようかな?」

 

「···任せて。ナナ、『パターンN』で」

 

「はいな~。ほいっと!」

 

「···今のはバフ?どんな効果なの?」

 

「···精度と射程、それと貫通力を上げる魔法。これで私の視界に入ったものは全て撃ち抜ける」

 

「しかも、途中に障害物があっても関係ないのよね~。こういった森だと無敵に近くなるわね!」

 

「おおう、跳弾射撃かぁ~。とある猫のコードネームがついたリボルバー使いの名手もビックリだね···」

 

「あら!ハルと似た使い手がいるのね?対決したら面白そうね~」

 

「元の世界の架空の人物だからムリだよ···」

 

「···もういいかな?じゃあ、見える位置までゆっくりと移動するよ。静かにしてね」

 

「うん!先頭は任せるよ」

 

 

 前方を警戒したハルの後ろをボクたちはゆっくりと廃屋に向けて進んでいく。

 

 廃屋まで500m以上離れている地点で、ハルが立ち止まった。···え?まだ廃屋見えないんだけど?まさか···、ここから狙撃するの?

 

 立ち止まったハルは木の陰で真上にジャンプして大きな枝の上に乗った。どうやらあそこから狙撃するみたいだね。

 

 ···そして、しばらくしてから1発撃った。しかもかなり弾速が速かったよ。魔力弾だから発射音がほとんどしないんだよね。実弾じゃないメリットの一つだね。

 

 続いて、もう1発撃った!直後にハルが木の枝から飛び降りてきた。

 

 

「···排除完了。物音しないようにしたから、中のヤツらは見張りが倒されたと思っていない。今なら近づけるよ」

 

「···すごい。ハルってこんな事もできるんだね。かっこいいよ!」

 

「···そういうのは後。今は救出が最優先。···でも、ありがと」

 

 

 ちょっとだけ照れたハル。恥ずかしかったのか、話を逸らしちゃったね。さあ、突撃するぞ~!

 

 廃屋にゆっくりと歩きながら近づいていくと、廃屋周辺の開けた場所に出た。そこに踏み込んだ瞬間に廃屋から見たことがある2人が出てきた!

 

 

「あら?誰が来たの?と思ったらアキくんだったのね~。お久しぶり!私のプレゼントは気に入っていただけたようで、お姉さんは嬉しいわ~」

 

「ほう?見張りがいつの間にか倒されているではないか!なかなかやるな!我々に気づかれずに見張りを倒してしまうなんてな!これは久々に楽しませてくれそうだな!」

 

「···あなたたち、ムーオの手下だったんですね?ボクたちに近づいて悪さをするなんて、そして···、ボクを女の子にした事は絶対に!許さないからなぁ!!」

 

「···思っていた以上に気に入ってくれたのね!邪法をかけてよかったわぁ~。今度は永遠に女の子にしてあげるわね~」

 

「アキ、こいつらには話が通じないぞ。力でモノを言わせなきゃだめだ」

 

「これは思った以上にぶっ飛んでるわね···。さて、どっちをあたしたちが受け持とうか?」

 

「男の方をお願い。リアはボクがやる!」

 

「···邪法使いか。アキ、気を付けてね。精神攻撃が得意だから」

 

「そこはリオに聞いたからもう対策は考えてあるよ!今日は大丈夫!」

 

「作戦は決まったかな?どうやらムーオ様の予想が当たったな!ムーオ様は所用で不在だから、我々が相手をしよう!」

 

 

 ムーオは不在?どこに行ったんだろう?まぁ、考えるのは後だ。まずは目の前の二人だ!

 

 ボクとリオはリアに、ハルとナナは男と向き合った。ナナは青竜に戻っている。

 

 

「あら?私の相手はアキくんか~。さあ、いらっしゃい···。たっぷりとかわいがってあげるわよ~」

 

「オレの相手は女子どもとドラゴン族だな。見かけによらず、なかなかの実力と見た!さあ、このアドを楽しませてくれよ!」

 

「···リア、お前を倒す。ボクに邪法をかけた事を後悔させてやる!」

 

「···今まで戦ってきた相手の誰よりもすさまじい威圧感を感じる。ナナ、全力でも危ないかもしれないから、油断したらダメだよ」

 

「わかってるわ!ハルも無茶したらダメだからね」

 

 

 お互いがにらみ合う。···そして、戦いの火蓋は切って落とされたのだ。

 今回はハルちゃんが頑張りました!以前は海上の敵だったので実力が出せませんでしたが、オールラウンダーなんですよ。近距離攻撃から遠距離攻撃までなんでもいけちゃいます!

 さらにナナのバフによってその能力が引き上げられるのです。

 まぁ、ハルちゃんには強さの秘密があったりするのですが、それはこの先で判明しますので、もう少しお待ち下さいね!


 さて次回予告ですが、見張りをハルちゃんの狙撃で倒して出てきたのはアキくんを期間限定で女の子にしたリアと、アキくんを無限ループにハメた男でした!

 この二人との決戦をお届けします!本当は2話分割だったのですが、ちょっと短かったのでくっつけて4500字ぐらいの大ボリュームでお届けします。お楽しみに!

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