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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第8章 ピムエム皇国編

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8-2.Welcome to ようこそ!ピムエム皇国!

 本日2回目の投稿です。

 早朝に1話投稿してますので、『イベント帰りで疲れたけど、ぷちきゅうのおバカの最新話を今日初めて読もう!』という方は一つ前に戻ってからこちらを読んで下さいね。

 軽いケンカをしつつ、ボクたちは国境にある入国審査場にやって来た。

 

 パスさんがVIP専用審査場に行けって言ってたからそっちの窓口に向かおうとすると

 

 

「やあ、こんにちは。ここから先はVIP専用の審査場なんだけど···、キミたちは通行パスを持ってるのかな?」

 

「こんにちは。えっと、『情報部の辺境情報第一部の特別部長のパスさん』からこちらを通るように指示されたんですけど、何か連絡が来てませんか?」

 

「···えっ!パス『大佐』だって!?少々お待ちいただけますか?確認してまいりますので!」

 

 

 ···パスさん?スゴイ肩書お持ちなんですね?部長だったり大佐だったり···。あなたいったい何者なんです?

 

 1分経たないうちにさっきの兵士が猛ダッシュで戻ってきたよ。顔が若干青ざめてるけど···、大丈夫かな?

 

 

「大変失礼いたしました!警備部にも通達が確かに来ておりました!どうぞお通りください!審査場では身分証の提示のみご協力お願いいたします!」

 

「いえ、こちらこそありがとうございます」

 

 

 そして審査場でも身分証を提示して入国情報を書き込んですぐに終わっちゃった。

 

 パスさんのおかげでこんなに楽できたのは助かるよ。

 

 元の世界の空港で航空会社の上級会員専用カウンターでチェックインして専用保安検査場を通過したような懐かしい気分になっちゃったよ。

 

 さて、国境を越えてひと休憩してから、再びナナが青竜になって首都のトベルクに向かって飛んでもらった。

 

 

 2時間半ぐらい経つと、地平線の向こう側に建物らしきものが見え始めてきた。あそこがピムエム皇国の首都、トベルクかぁ~!

 

 街に入る手前でナナが着陸して人型に戻った。街中で竜モードはさすがにビックリされるからだね。リオも同じ事を言ってたよ。

 

 

 皇国の首都、トベルク。最近勢いに乗ってる新興国だからか、これまでにはない、活気にあふれた街だね。

 

 都市計画に基づいて町が作られたのか、商業エリア、住宅エリア、工業エリアなどにきれいに区分けされていた。なかなか高度な都市だよ!

 

 街の規模が大きいので、入口の門を抜けると大きい『魔動車』のりばがあった。路線図も大きく掲示されていた。


 まるで羽田空港のバスターミナルみたいだね!遠くまでのりばがあるぞ!


 そう、この国はかなり技術が進んでいるんだ。


 魔力で動くクルマだから『魔動車』。都市部のみ運用できるみたいだね。

 

 さて、まずは冒険者ギルドへ行くバスに乗ろう!ハルによると、主要幹線の主要停留所のみ停車する64系統の急行バスが便利らしい。

 

 バスの乗り方は台湾に似ていたね。区間に応じて最初は前払い区間、次に後払い区間、2区間跨ぐと両方の運賃を支払う方式だ。

 

 つまり、3段階運賃設定があるんだね。これだと整理券が必要ないからコストがかからないんだ。運賃も激安だったね。1区間30ジールだよ!


 ただ、このバスは2階建てなんだけど、階段がないんだよ!身体強化や足腰の強い獣人たちが運賃払ったら飛び上がって乗ってるんだよ!


 だから1階は身体強化できない人の優先席なんだ。


 ボクたちはもちろん2階に飛び乗ったよ。景色もいいしね!


 

 ···魔動車とか、街中だと本当に、微妙~にファンタジー感がないなぁ~。元の世界と似ているか同じシステムが多いんだよね。

 

 ちょっとガッカリするけど、それでもやっぱり異世界だよ。町の雰囲気は元の世界のどの地方にもないものだからね。若干ヨーロッパぽいのはお約束なのかな?

 

 あれこれ街中を見ていること30分、ようやく冒険者ギルドに最寄りの『役所前』という停留所に着いた。

 

 当然、ここも役所と冒険者ギルドは併設だ。ただ、今までのところに比べてはるかにデカかった!

 

 冒険者ギルドの入口には総合受付があった。要件に応じて整理券番号がかかれた木札を渡していく方式のようだね。

 

 

「こんにちは!今日の用件は?報酬査定?依頼を受注?」

 

「···報酬査定。証明書はコレ」

 

「···ああ、ハイ!連絡は受けてますよ。別室へご案内になりますので、案内の者を呼びますね!誰か~!コード『V()』よ~!」

 

 

 ···『コードV』って。どこかのショッピングセンターの暗号じゃあるまいし!もちろん、ボクたちは万引き犯ではないよ。当たり前でしょ!

 

 すぐに案内係の人がやってきて、別室に連れていかれた。部屋には当然パスさんがいたよ。ゆっくりとお茶してたね。

 

 

「あら!やっと来てくれたわね~。ようこそ!ピムエム皇国ヘ!!今回は討伐ありがとね~!まぁ、立ち話もなんだから座って座って!」

 

「お久しぶりです、パスさん。もうボクたちを巻き込むのはやめて下さいね」

 

「そうは言っても、キミたちも困ってたじゃないの。キミたちの問題も解決して、私の仕事も楽になったんだから良かったね!って事にしときましょうよ!」

 

「はぁ、もういいですけどね。ちゃんと観光案内して下さいよ」

 

「もっちろん、楽しみにしといてね!それとハルさんとナナさん。急な依頼を受注してもらって感謝しますね。おかげで皇国は救われましたよ」

 

「···あんまり私たち出番なかったよ。ほぼアキとリオがやったね」

 

「そうね~。あたしも海上を飛行したぐらいだったから、この破格の報酬を受け取るのはちょっとだけ···、いや!なんでもないです!」

 

「ははは!遠慮しなくていいんだよ。これだけの報酬を支払う価値があったからね。はい!これが入金指示書だ。ご協力感謝します」

 

「···ん、ありがと」

 

「やったー!これで当分は仕事せずに旅できるわね〜」

 

「アキくんとリオくんはコレね。旅の足しにしてね~」

 

「ありがたく頂戴しますね。ところでパスさん?部長や大佐や、いろいろ肩書ありますけど、何か隠してません?」

 

「あ〜、あれね!半分本当で、半分はウソだよ」

 

「ヘ···?どういう事です?」

 

「だから肩書!どっちも『本職』の仕事を円滑に進ませるためだけの肩書ってこと。部長や大佐の仕事なんか、これーっぽっちもやってないよ!

 軍関係の仕事だったら大佐って肩書があると即座に部隊を動かせるし、行政関係なら部長のサインで即決裁降りるしね!便利でしょ!?」

 

「···思ってた以上にとんでもない人だったんですね。冒険者ギルドにも所属してるし。どんだけ権限持ってるんですか?」

 

「まぁ、それなりに大きな権限は持たされてるね。責任はそこそこで済んでるけどね。楽しんで仕事してるよ~!

 さて雑談はここまでにして、キミたちの宿も手配済みだから、そっちに行こうか?もしよければハルさんとナナさんも一緒に観光するかい?」

 

「···なんか面白そうな予感。いいよ」

 

「ハルが行くならあたしもついて行くわよ。そういえば観光なんてしたことなかったのよね~」

 

 

「じゃあ、ついておいで。4人泊まっても大丈夫な部屋を押さえてるからね!もちろん国のお金で(・・・・・)ね!」


 

 ···ホント、パスさん自由過ぎでしょ?税金でしょ?いいのかなぁ~。

 パソコンが出回る前ぐらいの日本に近い生活水準まで技術が進んだ国でした。この世界だと近未来的ですかね?

 そして謎の多いパスさんですが、とんでもない人物でしたね!タダのスパイではなかったんですよ。しかも、まだまだ秘密がありそうですよ?秘密だらけで素顔がわからないのがスパイの魅力でしょうね。


 さて次回予告ですが、豪華なホテルで情報交換と観光案内のスケジュールが発表されます。

 どんな観光になるんでしょうね?


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに!

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