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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第7章 リオの帰郷とアキ最大のピンチ!

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7-18.エーレタニア流電撃漁(?)開始!

 おはようございます。

 昨日なろうのメンテが大幅遅延により投稿できませんでしたので、昨日の分を本日投稿します。

 しかも!このお話の次が第7章完結なので、ネタバレ集と設定資料集も投稿します。

 そのため、本日はなんと4回投稿します!

  グロー歴505年2月15日 晴れ

 

 今回の作戦はボクとリオで大規模雷魔法を海に向かって放ってしびれて浮かんできた魔獣をハルが撃ち抜くという方法だ。

 

 元の世界だと『電撃漁』として外来魚の駆除に使われていることもあるみたいだけど、禁止されている場所が多いんだよね。

 

 だから、ボクのこの作戦を実際にやっちゃダメだよ!怒られるじゃ済まないからね!エーレタニアだから有効なんだからね!

 

 

 ただいま時刻は午前8時。本当はもう少し早く始める予定だったんだけどね。リオがなかなか起きてくれなくて、ちょっと遅くなっちゃったんだよね。

 

 そうそう、昨晩はハルたちと同じ特別貴賓室で寝させてもらったんだ。2つ寝室があって、どちらもツインだったからボクたちとハルたちで部屋を分けたんだ。

 

 寝る前にハルから『···アキは今女の子になってるけど、リオと一緒でいいの?私たちの部屋じゃなくて大丈夫?』って変に気を遣ってくれたけど、ボクは『体は今だけ(・・・)女の子なので、そっちの部屋で寝るわけにはいかない!』って断っておいたよ。···当たり前でしょ?何を期待したの?

 

 ···まだあれ(・・)はなかったよ。ただ、胸がちょっとしぼんだような気がするんだよね。もう少しで邪法が解けるかな?

 

 ちょっとだけ安心しつつ、作戦を始めようか!まずはナナが青竜の姿になってもらってからハルとボクたちが乗った。

 

 ハルはナナの首のところに跨って座った。ボクたちは翼の前に座らせてもらった。左翼がリオ、右翼がボクだ。

 

 どうやらナナさんは飛行中、乗っている人を保護する魔法を使うそうだ。だから急旋回したり急加減速しても振り落とされる事はないようだよ。保護がなかったら上空で凍えたり酸欠になったり、急加減速による重力で体に悪影響があるからね。

 

 漁港の広いところから離陸したナナ。周りには討伐を期待する皆さんがいて、応援してくれたよ。···ただ、ちょっと恥ずかしいよ~。思いっきり目立っちゃってるし。

 

 

 ナナの背中は快適だったよ!リオとは違ったモフモフ感があって、非常に心地いいんだよ。それに空を飛ぶのは気持ちいいんだよね!確かに変身して空を飛んだけど、変身中は時間制限あったりするから楽しんでる余裕は全くないんだよね。だから元の世界で飛行機に乗ったような気分がしたよ。

 

 イカンイカン!楽しむために乗せてもらってるんじゃないんだ!作戦をそろそろ実行しないとね。魔獣レーダーを起動して、集まっているところへ向かってもらった。

 

 

 ···そろそろだな。じゃあ、始めるか!

 

 

「リオ!まずはボクから思いっきりいくよ~!!」

 

「おう!そっちは任せたぞー!!こっちが撃つタイミングは任せたぞー!!」

 

 

 ボクがイメージするのは『アーク放電』だ。放電現象はいろいろあるんだけど、雷とかショートなどの電気事故が起きた際の大電流が流れる放電現象をアーク放電って言うんだ。

 

 ちなみに蛍光灯は電流が小さいグロー放電って言うんだよ。実は蛍光灯は長さの半分しか光ってないんだ。

 

 直流で光らせるとそうなんだけど、家庭用の電源は交流で1秒間に50か60回電流の向きが変わるから、目が追い付かなくて残像として全体が光ってるように見えるんだよ。

 

 寿命でチラつくのは電流の向きが切り替わっても点灯しない場合がよく起こるからなんだよね。

 

 おっと!話が逸れちゃったね。さてこの知識を基にした魔法、とくと味わってもらおうか!

 

 

「いっけぇーーー!!」

 

 

 両手にアーク放電をイメージした雷魔法を貯めこんで青白く輝き、最高潮まで高まった瞬間に海面へ向けて解き放った!

 

 

 スドーーン!!

 

 

 高い水柱が上がって、ちょっと塩素っぽい臭いが周囲に立ち込めた。これは水に電気を流した際に水が電気分解された証拠なんだよ。海水だから水酸化ナトリウムと塩素と水素が発生したんだね。

 

 ···ちょうどいいや。作戦変更!ここでリオに炎魔法を撃ってもらおう!今すぐなら海面で大爆発が起こるぞ!!

 

 

「リオ!作戦変更!!炎魔法を威力弱めでいいからすぐに撃って!!ナナ!リオが撃ったらすぐにここから離れて!!」

 

「おう!これならどーだー!」

 

「わかったわ!掴まっててね!!」

 

 

 リオが炎魔法を海面に撃ち込んだその瞬間!

 

 

 ドォーーーン!!!

 

 

 腹に響くほどの重低音を轟かせて海面が爆発した!!

 

 そう!水素爆発だよ。ちょっと時間開いちゃったから規模が小さいけどね。水素は空気よりも軽いから海面にそれほど残ってなかったけど、それでも大規模のアーク放電で大量の水素が発生していたからね。思っていたよりも効果的だったなぁ。

 

 アーク放電の大電流による感電と、水素爆発による衝撃波で、大半の魔獣は倒されたみたいだね。少しでも動いた魔獣にはハルが容赦なく魔法弾を撃ち込んでいった。おぉ~怖ぁ~。

 

 魔獣レーダーを見る限り、ここら辺はほぼ片付いたようだ。じゃあ、次のポイントに行こうか!って、完全に漁船で魚釣りに行くみたいになっちゃったなぁ~。

 

 

 次のポイントにやってきた。今度はリオが雷魔法を使うよ。ボクの魔力は半分使っちゃったからね。あと1発が限界だよ~。

 

 

「よーし!さっきのアキの魔法と同じかんじでやってやるぞー!」

 

「リオ、雷魔法を撃ったら即座に威力弱めでいいから炎魔法を放つと、さっきよりもさらに大きな爆発が起こるよ」

 

「おー、さっきのもスゴかったなー。どうしてそうなったのかアキは知ってるようだから、後で教えてくれよなー」

 

「うん、いいよ。ナナ、さっきみたいにリオが雷魔法を放った後に炎魔法を使った瞬間にここからできるだけ離れてね!」

 

「さっきのもスゴかったよね~。わかったわよ!まっかせなさーい!」

 

 

 そしてリオは魔力を一気に高めた!両手の拳に雷属性の魔力を集中させて拳を組んで頭上に掲げた!···あれ?これってまさか···?

 

 

「いくぞーーー!ライトニングキャノンーー!!」

 

 

 なんと!ドラゴンキャノンを応用して雷属性を付与したドラゴンキャノンを撃っちゃったよ!?器用だなぁ~、リオ。雷属性がついた魔力の竜が海面に一直線に進んで···

 

 

 ドパーーーーン!!!とボクの時よりも高い水柱が上がり、すぐさま炎魔法の矢をリオは放った!さっきよりも速度が速い!!

 

 

 ズドーーーーーン!!!!

 

 

 海面にさっきの比ではない大爆発が起きた!衝撃波が今度はボクたちまで巻き込んでしまった!!

 

 

「きゃーー!ちょっと!しっかり掴まってなさいよー!!」

 

 

 ナナが荒れ狂う衝撃波に翻弄されつつも体勢を立て直そうと必死に飛んでくれた。

 

 想定以上の大爆発にボクもビックリだよ!でも、リオは大満足顔だったね。

 

 今回の攻撃は威力が高すぎてほぼ全滅に近い状態だった。ハルが狙撃した魔獣は10体もいなかったね。

 

 急遽変更した作戦だったけど、こうかはばつぐんだ!

 

 

 さて、これで湾内の魔獣は結構倒したんだけど、まだ至る所に漁のスポットがあった。けど、今日はこのあたりで終了かな?

 

 魔力が尽きた状態でボスと戦うわけにはいかないからね。某四天王のように回復はしてくれないからね。

 今回は海水の電気分解まで利用した電撃漁?でした。まぁ、水素爆発起こるぐらいの大電流ってとんでもないんですけどね。今回もちょっとだけ物理を盛ってます(笑)!

 冒頭でも述べたように、電撃漁はブラックバス駆除ぐらいしか認められてないようですね。作者は釣りをしたことないのでよくわかりませんが、条例や漁協ルールで禁止されているようですので、皆さんはマネしないで下さいね!


 さて次回予告ですが、定期的に漁を行っていたらついにボスが登場します!しかし、このボスにもなにやら秘密がありそうですよ?


 次は本日お昼ごろに投稿予定です。お楽しみに!

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