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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第7章 リオの帰郷とアキ最大のピンチ!

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7-7.ピムエム皇国へ行ってみるか!

  グロー歴505年1月35日 晴れ

 

 あれからさらに2日経った。

 

 魔力はまだ全快にならなかった。だいたい8割ぐらいかな?少しずつ回復速度は上がってるんだけどね。

 

 まさかここまで回復速度が長期間にわたって遅くなるとは思わなかったね。ドラゴン族は魔法をほとんど使わなかったから全く影響なかったけど、これは人の街中では生活への影響が大きすぎるね。

 

 ある意味影響の大きさがわかったのは大収穫だ。

 

 さて、そろそろレジストをお暇するとしようか。

 

 だってね!あれからもいろんな竜から『個人的な試合』を申し込まれるんだよ!?しかも『変身なしのタイマンでやらない?』って無茶ぶりしてきたんだ。

 

 さすがにそれを聞いたリオが怒ってたけどね。『人族をドラゴン族と一緒にするなー!!』ってね。それでも引かなかった竜に対してはリオが魔法で威嚇攻撃して追い返していたよ。

 

 頼りになる師匠だなぁ~。ボクだったら簡単にああいう風には追い払えないよ。

 

 それとね、いい加減肉は飽きたよ~。毎日毎食肉肉祭りだよ!?ビールはないのか!?

 

 もう栄養失調になりそうということもあったんだよ。さて、次はどこに行こうか?

 

 

「リオ、次の目的地はどこにしようか?」

 

「アキの好きにしていいぞー。もう里帰りもしたし、これからはどこへ行くのも自由だぞー」

 

「そうだね···。じゃあ、ピムエム皇国に行ってみる?」

 

「皇国ー?どうしてだー?」

 

「いや、ここに来る前に商人と情報交換した時に話が出たじゃない?それにこの集落の手前の街道は皇国につながってるんでしょ?パスさんの事もあるし、興味があるんだよ」

 

「なるほどなー。じゃあそうするかー。いつ出発するんだー?」

 

「明日はどうかな?天気予報アプリでも明後日まではいい天気みたいだよ」

 

「よーし、じゃあ明日から旅を再開だー!楽しい旅にするぞー!」

 

「おー!じゃあ、皆さんにあいさつしておかないとね」

 

 

 ということで、ピムエム皇国に行くことにしたんだ。ここから北西の方向にある国だ。ボクたちの最初の旅立ち地点であるリオの拠点からだとそこそこ近いんだけど、インシュ山脈っていう険しい山脈があって、越えることは飛べるドラゴン族でも不可能らしいんだよね。

 

 だからレオナード王国からだとジスタ3国まで南下してから西進する迂回ルートが一般的らしい。

 

 ボクたちはもっと南下してリーク砂漠を越えてるから、さらに大きく迂回するコースになりそうだね。

 

 あと、ボクたちのコースだと大陸の海岸線沿いを行くことになるみたいだね。もしかしたら途中で船に乗る可能性もありそうだ。

 

 この世界に来てから魚料理ってあんまり食べたことないんだよね。ずっと内陸だったから、あっても焼いた川魚しかなかったしね。

 

 ···お寿司が食べたくなってきたなぁ~。海の魚だと刺身とかいけるんじゃないかな?ここら辺はかなり南のほうだからお米もあるとなおいいんだけどね。

 

 あんまり期待しないほうがいいかな?下手に期待してなかった時にがっかりするのも嫌だしね。

 

 ···そうだ!パスさんにも皇国へ行くって伝えておこう!

 

 電話アプリを使って連絡してみよう。

 

 

「もしもし~?アキですけど。パスさん、聞こえますか~?」

 

『えっ!?アキくん!?あー、そうか。電話ってやつね。まだ慣れないわぁ~』

 

「すいません、驚かせちゃって。今いいですか?」

 

『ええ、大丈夫よ。直接連絡してきたって事は、緊急で何かあったのかしら?』

 

「いえ、そうじゃないんですけど。実はこれからピムエム皇国へ行こうかな?って思ったので、それで連絡したんですよ」

 

『ああ、そういう事ね。奇遇だわ~。私も任務でいったん皇国に帰ることに昨日決まったのよ。よければ現地で会えたらいいわね!』

 

「そうなんですね!ボクたちはレジストから向かうので少し遅くなりそうですけども、着いたら連絡しますね」

 

『着いたらじゃなくて、着く3日前ぐらいに連絡をもらえるかしら?入国審査に話を通しておくからね!』

 

「そこまでしてもらえるんですか?ありがとうございます!じゃあ、会えるのを楽しみにしてますね!」

 

『そうね、私も楽しみにしているわ!そうそう、そっちの街道沿いだと海に出るから、海産物がおいしいわよ~。グルメな旅を楽しんでね!」

 

「はは、情報ありがとうございます!それじゃあ、また連絡しますね!」

 

 

 ちょうどパスさんも帰国するそうだし、向こうで合流して観光案内してもらえたらありがたいかな?でも仕事もあるだろうから無理強いはできないけどね!

 

 そしてその日の夕食の時に明日出発することをハンティング家の皆さんに伝えた。

 

 

「···そうか。大魔王が生きていたから、何か異変がないかを旅しながら調べるのだな?気を付けるんだぞ」

 

「はー、お前整調者(ピースメーカー)の任務完了してるのにまじめだなー。後任に任せておけばいいのになー」

 

「ギア兄さん、リオは『元』だからやっぱり気になるんだよ。それにアキさんの目的もあるんだからちょうどいいんじゃない?」

 

「いいな~、リオ~。楽しんで旅をするんだぞ~。オレも狩りやめて旅したいなぁ~」

 

「ティガくん?それはダメよ。ティガくんはちょっと頭が残念なところがあるから人型になって街に行ってもろくなことにはならないわよ~?せめてリオくんぐらいにならないと悪い人に騙されたりするわよ。腕力だけでは生活できないのが人の街なのよ?私の両親のように街中に元々住んでて慣れてたら大丈夫なんでしょうけどね。そうそうリオくん?困ったことがあったらいつでも帰ってらっしゃいな!なんでもアキさんの魔法で一瞬に戻ってこれるんでしょ?それだったら何か旅先でのおいしい食べ物があったら買ってきてほしいわね!ああお駄賃をあげないといけないわね!でも最近魔獣狩りにお母さんも出てたから素材剥ぎが全く手つかずなのよ~。今からやっても明日の朝には間に合わないからどうしましょう~!?」

 

「···いや、あの~、イアさん?そんなに気を遣わなくても大丈夫ですよ?リオは報奨金が使い切れないぐらい、いっぱいあるそうですから」

 

「あー、母ちゃん。気にしなくていいぞー。それとギア兄、ジン兄。これはオレ自身がやりたいと決めたことだからなー。楽しんでやってるから心配はいらないぞー」

 

「そうかー。気を付けて行ってくるんだぞー、って、オレらと集落全員倒せる実力あったら心配ないかー」

 

「おう!アキと一緒に迫りくる敵はまとめてぶっとばすぞー!」

 

「リオ!時間制限あるんだからそれはムリだよ~!」

 

 

  グロー歴505年2月1日 晴れ

 

 今日はレジストから旅立つんだ。

 

 見送りはなかったよ。みんな早朝から狩りに出ちゃうからね。その事は昨日の夕食での会話であったからボクたちも了承済だ。

 

 まぁ、ある意味ボクたちのせいでもあるけどね。魔獣が増えすぎて狩りの時間を増やさないと間に合わないからだって。

 

 

「さて、リオ。行こう!」

 

「おう!まずは街道に出て左だなー。今日はのんびり歩いて行くぞー!」

 

 

 さようなら、レジストの皆さん。···あんまりいい思い出じゃないんだけど、何かあったら頼らせてもらいますね!

 とっても濃い人(竜)たちが多かったレジストの集落を出て、今度はピムエム皇国へ向かいます!

 謎の多いパスさんも皇国では合流できるみたいですね!根掘り葉掘り聞きだそうとアキくんは密かに企んでいたりします。ここからの道中が第7章になってまして、皇国につくと第8章となります。

 皇国に着くのはまだ12話先なんですよ~。···という事は、たくさんのトラブルが待ち受けているのです!


 さて次回予告ですが、久しぶりに宿場町での宿泊なのですが、なんと温泉付きだったのです!

 作者が温泉ソムリエ持ってるから温泉描写は多いんですが、温泉はアクロを除いてトラブルが起こりやすく、今回も巻き込まれてしまいます!

 しかも!!今回はアキ君にとって、これまでで最悪のトラブルとなってしまうのです···。

 そのトラブルとはいったい···?

 明日も21時頃に投稿しますので、お楽しみに~!

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