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【完結済・第6章まで加筆修正完了】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
第7章 リオの帰郷とアキ最大のピンチ!

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7-5.大乱闘!スマッシュドラゴンズ!

 本日は日曜なので2話投稿してます。

 こちらは2話目なので、今日はここから初めて見たぞ~!という方!朝に1話投稿してますよ~。

 まずはそちらからご覧下さいね!

  グロー歴505年1月29日 曇

 

 いきなり決まったバトルロイヤルの当日、集落は異様な雰囲気に包まれていた。

 

 中央広場の中心には『リオ生還記念バトルロイヤル』って書かれた看板があった。

 

 ···生還記念でバトルロイヤルってどういう事よ?

 

 集落の皆さんは、もうみんなヤル気満々で鼻息が荒いよ···。

 

 おうちに帰りたい···。家ないんだけどね。

 

 

 中央広場にボクとリオが登場すると、場の雰囲気が一気に盛り上がった!異様な視線がボクに集中しているよ···。

 

 中には『結婚おめでとー!これからオレたちが門出を祝ってやるからなー!』ってなぜか披露宴と勘違いしている竜もいた。

 

 いや、違うからね!ボクは男だから!!

 

 まだ事情を知らない竜もいるみたいで、始まる前から精神的にダメージが入ってきた。ある意味場外乱闘だよ。

 

 ···今の顔覚えたからな!真っ先に叩き潰してやる!!

 

 広場の中央でカトルさんが開会のあいさつを始めた。

 

 

「皆の者!これよりバトルロイヤルを始める!今日は整調者(ピースメーカー)としての任を終えて我が子リオが無事生還した祝いでもある!死力を尽くし(・・・・・・)、皆が満足する戦いになるよう期待する!」

 

「「「「うおおおおおおーー!!!」」」」

 

 

 ···めっちゃ盛り上がってるよ。『死力を尽くし』って、死にものぐるいでボクたちに襲いかかるってことでしょ?これが生還祝いなの?死ぬって!マジで。

 

 ドン引きしているボクとは対称的に、横にいるリオはヤル気満々だ!まるでこれまでの恨みを晴らす勢いだよ。···ホントに恨んでたりして?

 

 

 そして、開始の銅鑼が鳴った!ボクにとっての本当の地獄の始まりだ。

 

 えっ?これまでも何度か地獄があっただろ!って?

 

 どれも生死が決まるような戦いだったんだよ!?ボクはただ旅がしたいだけなのに、なんでこんな戦いに巻き込まれちゃうんだよ!?

 

 心の中でそんな逃避行をしているうちに、いきなり一番前にいた10体が襲いかかってきた!

 

 さっき披露宴と勘違いした竜もいたよ。

 

 こっちはまだ変身もしてないのに!

 

 

「リオ!変身するかい!?」

 

「あったりまえだー!生身では勝ち目ないからなー!」

 

「わかった!いくよ!せーの!」

 

「「インテグレーション!!!」」

 

 

 まぶしい光が中央広場全体を照らした!ハンティング家以外は何が起こったか全くわかっておらず、呆気にとられている。

 

 その隙に鈍器モードの魔力剣を展開し、某剣術流派の二の型の必殺技で近くにいた10体を一体ずつ一閃していきながら通り過ぎ、居合の構えをしながら振り返って雷属性を纏わせながら居合抜きをした!

 

 これで10体まとめて始末した!

 

 先行した竜が一瞬で倒されたのを見て我に返った何体かの竜は、近づくのは危険と判断して一斉にブレスを放ってきた!

 

 同士討ちを避けるため扇状に展開してからの1点集中のブレスだ!避けても連携されて追尾されそうだね!

 

 そこはリオが一昨日やった反射魔法っぽい障壁で軌道をちょっとだけずらすことでやり過ごした!

 

 その間にボクは魔力剣を長さ50mの鈍器モードにして、さらに強めの雷属性のオマケ付きで思いっきり横薙ぎで振り切った!

 

 面白いように転倒してしびれて動けなくなったのが7体。

 

 これで17体始末したぞ!

 

 ボクたちが一気に大量に仕留めてしまったため、他の竜たちが二の足を踏んで戸惑っている。

 

 これはチャンスだ!今度はこちらから仕掛けてやるぞ!

 

 魔力剣を掲げて大量の魔力を集中させた事で剣が眩しい光を放ち始めた!一気に決めてやるぞー!

 

 

「いっくぞーーーー!!どぉおりゃぁーーーー!!!」

 

 

 思いっきり地面に魔力剣を突き刺して中央広場全体に魔法陣が描かれて大きく揺れだした!

 

 異変に気づいた竜たちは急いで上空へと逃れていくが、大半は魔法陣の光を見て驚き戸惑っていた。

 

 そして魔法陣からの魔力が、地面から一気に吹き出した!

 

 今回は爆発エフェクト付きにして、威力は最小限に抑えた。

 

 逃げ遅れた竜たちが至るところで目を回して倒れていた。もう何体倒したかわからないや。

 

 それどころじゃない!蓄魔の腕輪からの補充含めて魔力が残り3割を切り出した!もうレールガンは撃てない!今のがあと1発で限界かな?

 

 しかも、今戦える竜はすべて上空に逃れている。ここからまとめて殲滅は物理的にムリだ。

 

 ···どうする?吸収って切り札あるけど、あれを使うと変身解除したとたんに行動不能に陥っちゃうから安易に使えないし···。

 

 そうだ!戦闘不能になっている竜たちから魔力を奪えないかな?いわゆるマジックドレインだよ!

 

 時間がない!検討は後だ。まずはやってみよう!

 

 近くに倒れている竜の体に触れてゲームでよくあるマジックドレインのイメージをすると、触れた手が青白く光りだしてきた!そしてあっという間にボクの体に入ってきて魔力が回復していくのを感じることができた!

 

 やった!成功だ!ただ、みんな脳筋だからたいした魔力量じゃなかったんだよね。

 

 だから今のうちに近くで倒れている全ての竜から根こそぎ魔力を頂戴してしまおう!以前の吸収と今回のマジックドレインを組み合わせて、一気にまとめて吸収できたよ!

 

 ···なんとか6割弱まで回復できたけど、質がいまいちだったのは仕方ないね。変身時間延長も2分弱伸びた程度かな?

 

 さて、残りはハンティング家全員と、集落の30体ぐらいかな?みんな上空でこちらを見ている。

 

 どうやって攻略しようか思案しているようだね。これもある意味チャンスだ!

 

 さて、どうやって上空の敵を迎撃しようかな?地上からだと避けられる可能性が高すぎてポンポン撃てないなぁ。

 

 だったら上空へ上がって攻撃って言っても、空中戦なんてゲームでもやったことないからうまくいかないような気もするんだよね。

 

 ···自動追尾しながら迎撃できないかな?

 

 そういえばアニメで奇抜な技があったぞ!あれに自動追尾機能を追加すれば一網打尽にできるかもしれないぞ!

 

「リオ!また新しい技に挑戦するから!飛びながら敵を自動追尾するんだ!飛行中はサポートよろしくね!」

 

『おうよ!空を自由に飛ぶのは任せとけー!』

 

 

 そしてリオがモフモフの翼を全開に広げて上空へ飛び出した。

 

 そこにボクが回転を始める!ボクの周囲に雷属性の魔力の渦ができて、ボク自身が渦の中心に位置している。

 

 そう!この技は某東方で不敗と言われた達人の奥義の一つ!それに雷属性と自動追尾機能をつけて一気に叩くぞー!

 

「いくぞーー!!ひっさーつ!!超級覇王()影弾!!」

 

 アニメでは直線上の敵を殲滅した技だけど、ボクは自動追尾で近いところの竜から襲撃していった!

 

 軌道がランダムだから先を予測してブレスが放てず、さらにいつ自分が襲われるのかも予測できないため、避けることは地上に降りる以外不可能だった。

 

 そして当てられる竜全てに攻撃してしびれさせた後はこれだ!

 

 

『「爆発!!」』

 

 

 ズドーン!!

 

 飛んでいた竜はことごとく撃ち落とされて落下していった。

 

 

 結局残ったのはハンティング家の皆さんだった。あれを耐えるなんて···

 

 やっぱり格が違いすぎるんだね。よく一昨日勝てたよ。知らないうちに油断してたんだろうけど、今日は違う。一昨日とは目つきが全く違うんだ。

 

 

「···まさかこの土壇場で新技を披露してしまうとはな。末恐ろしい限りよ」

 

「まだ何か奥の手を隠しているなー?出し惜しむと痛い目見るぞー?」

 

「まさか集落全員が10分以内で倒されるなんてこれまでにない新記録だよ!だけども、それもここで終わりだね」

 

「ちゃっちゃっと終わらせてさっさと帰って昼寝させてもらうよ〜」

 

「せっかく集落のみんなの数の暴力(・・・・)で抑えようと企んだのにムダだったじゃないのよ〜!一瞬でやられるなんて鍛え直さないといけないわね!この体たらくじゃ魔獣に襲われた時にケガしちゃうじゃない!さて徹底的に鍛え直す前にリオくんを捻り潰して(・・・・・)おかないとね!覚悟はいいかしら〜?」

 

 

 ···ここからが本番だね。はぁーーーっ···。

 タイトルも、某マスタ〇アジアさんの技も、かなりきわどいところを攻めてしまいました(笑)!

 まぁね~。無双する以上、なりふり構ってられないってのがありますからね。ご容赦下さい。

 『意外とドラゴンって弱くね?』って思われるでしょうが、アキくんとリオくんの合体魔法が強すぎるだけです。

 変身中であれば、魔力が続く限りアニメやゲームの技が使い放題なので、チート級の技や魔法を使えば無双できちゃうんです!

 逆に言えば、10分耐えてしまえばアキくんたちは負けが確定です。それ以外にも負ける要素はあるんですけどね。

 ですので、変身は完全に背水の陣なんですね~。アキくんはかなりヒヤヒヤしながらやってるんですよ。必死な姿もお楽しみいただければと思います。


 さて次回予告ですが、残るハンティング家の皆さんとの戦いなのですが、残り時間はわずか!アキくんは究極の1発にすべてを賭けます!それに立ち向かうハンティング家の皆さん!その戦いの行方は!?

 明日からは8日までは1話ずつ21時頃の投稿です。お楽しみに!

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