1.整調者リオと大魔王の最終決戦
初めまして!ぷちきゅうと申します。
他のなろう作家様より、「理系の小説家は多いよ」という記事を見て、なら電気系の自分も書いてみようか?と思って思い付きのままノリと勢いに任せて書いてみた作品です。
他作品のネタや設定を多く引用しており、問題ある箇所もあるかとは思いますが、生暖かく見過ごしていただければ幸いです(オイオイ)。
序章全12話は世界観の説明がほとんどで、ネタに走り出すのは第1章以降です。
各話ともに2000~3000字前後ですので、お気軽にお楽しみください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!それでは本編開始いたします。
読者様にとってこの作品を読んでいる時間が癒しの時間でありますように。
「これでっ・・・終わりだぁーーーーー!!」
ここは、空に浮かぶ小さな島。島の下部には地上に向けて恐ろしい数の魔力大砲が備わり、上部には壮麗な庭園であった遺跡が残る空中庭園だ。
今、ここで世界を絶望のドン底に叩き落した大魔王ムーオを討伐すべく、神より選ばれた整調者(ピースメーカー)と呼ばれた者たちが最後の戦いを繰り広げていた。
白銀の竜で、世界の整調者(ピースメーカー)の一人であるリオは残るすべての魔力を口に収束させて、最大威力のブレス(魔力砲)を大魔王ムーオに向けて放った。
しかし、大魔王ムーオもやられまじとして渾身の魔力を集めてリオに向けて放った。
双方の最大威力の魔力砲は激しくぶつかり、その衝撃で大魔王の空中庭園は大規模な崩壊を始める。
ぶつかった攻撃は徐々にリオの方へ押され始めた。
「グフフフ!その程度かぁ!?この勝負、余がいただくぞ!」
「ぐっ、思ってた以上に消耗してたか・・・。ならば!」
今回の攻勢で大魔王をあと一歩まで追い詰めるところまできたが、仲間たちの陽動にもかかわらず、予想以上に道中の戦いでの消耗が激しかったのだ。
このままでは負けると判断したリオは、一旦退却して体制を立て直してから再戦する決断をした。
そして、今の攻撃を目くらましにしようと魔力砲の向きをわずかに下にずらして双方ぶつかった状態の魔力砲を上空へそらし、空中で大爆発を起こさせた。
強烈な爆風が大魔王ムーオに叩きつけ、また爆風を利用してリオは空中庭園を吹き飛ばされるような形で脱出に成功した。
「な、なん、だと!ハァ、ハァ、逃げたとは!?おのれぇーーー!!」
満身創痍な大魔王はリオがまさかの逃げに徹した事に驚愕し、逃がしてしまったことに怒る。
一方、何とか逃げることができたリオ。
「ハァ、ハァ、あんたの手の内はすべてわかった。次こそは必ず・・・ん?なんだあれは?」
空中庭園の上空には、先ほど大爆発を起こした魔力砲のところの空間に亀裂が生じていた。
その亀裂は少しずつ拡がっていき、周辺がバチバチと黒い雷で帯電していく。
そして大きく空間が裂けると、見たことのない規模の雷が崩壊しつつあった空中庭園を直撃した!
「ぐぅっ!な、なにが起こったんだ・・・?」
あまりの閃光と轟音で目を閉じたリオ。
目が焼けて視界がぼんやりして、耳も轟音で一時的に聞こえにくくなった。
ある程度視界がきくようになり、周りを見渡すと・・・それまであった大魔王の空中庭園は跡形もなく消滅していた。
大魔王ムーオも見当たらず、どうやら先ほどの雷撃で消滅してしまったようだ。
あまりの出来事に呆けてしまったリオ。
上空を見上げると、空間の亀裂は消滅していたが・・・そこにはなぜか小さい子がおり、ゆっくりと落下し始めていた。
「な、なんで空から人間が!?と、とりあえず助けねぇと!!」
リオは残った力で何とか飛翔して人間を捉えることができたが、その時点で魔力が尽きてしまった。
共に落下していく中、リオは指にはめていた『帰還の指輪』を発動させて拠点に生還することができた。
お読みいただきありがとうございました!
本日はあと3話投稿いたします。
明日と明後日は4話ずつ投稿し、さらに明後日にはネタバレ集を投稿して序章は終了です。
それ以降、第1章からは毎日夜に1話ずつの投稿し、書き溜めの在庫がなくなり次第毎日更新は終了させていただきます。
どこかのバーゲンセール?というツッコミはなしですよ?