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俺が想像した友達に漫画の事を愚痴る話

作者: 成田玄兎

 僕は、田村達也。小さい頃から絵が大好きで、その結果、漫画を描くのが得意になった高校生男子。

 そして、僕は漫画が趣味で自分に絵の才能があった為、漫画家になろうと小さい頃から決めていた。

その為、ある出版社に応募。しかし、落選。僕はこの結果が受け止めきれず、自分の部屋の隅っこで蹲っていた。そんな時、なぜか僕は、漫画ともう一つの趣味の自画像を描きたくなった。この自画像を描いていると、突然自画像が、

「俺はお前だ!」

と突然、喋り始めてきた。達也は突然の事でとても驚き、つい先程まで英語を練習していたので、

「What?」

と返してしまった。すると、その自画像は、英語が少し苦手らしく、

「何ゆーてんの」

と日本語で返してきた。だが、達也もこの状況にだんだん慣れきた。そして、達也は友達があまりいなかったので、友達の代わりに自画像に会話して自画像が答えるという状況ができてきた。だが、これは達也の頭の中だけだった。

母や父や妹、家族全員が達也の事を見ていたのだが、会話などしていないのだ。達也は自分で自画像に話しかけて、自分で答える。つまり、一人二役をやっているだけなのだ。突然自画像が動き出したわけでもない。達也が、

「自画像が動き出したら面白いのにな」

と思ったから自画像は達也の頭の中だけ動き出したのだ。達也も沢山自画像と遊んでいると自画像が僕の頭の中でしか動かない存在だという事に気づいてしまった。それに気づいた時、自画像はもとの喋らない普通の自画像に戻った。

だが、この部屋に一つだけ戻らないものがあった。それは、影である。

もしかすると、自画像の影は本当に生きていたのかもしれない。

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