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物語と恋  作者: 半月
1/4

1*「あのぉ・・・・・・私さっそく何かまずいことでもしちゃいましたか?」

内容は少しファンタジーが入っています。

―ある国がありました。今はただの物語でしかありませんが・・・・・・とても栄えた立派な国の城に住む姫、テアーヌ・ロビアンス姫と発展途中の国の城に住むテレッケン・セントアー王子がいました。さて、二人は・・・・・・?―


ロビアンス家とセントアー家は今、互いに争い会っていました。

テアーヌ姫は何とかして争いではなく平和を結ぼうとします。

ですが、セントアー家が平和条約としておくりつけてくる内容はいつもロビアンス家にとって不利なものばかりでした。

たとえば、栄えているロビアンス家の都市の一部をセントアー家の領地にすることであったり、テアーヌ姫をテレッケン王子の嫁にむかえ、ロビアンスの城を守る外壁を取ることで会ったりと、一方的な内容、それもロビアンス家ばかりが不利になる内容だったのです。

今、いつセントアー家に狙われるかわからない状態のロビアンスの国と城はいつも見張りがおり、姫は窓から顔などもってのほか、手の指さえ出すことは許されませんでした。

「はぁ・・・・・・テレッケン王子とはどのようなお方なのでしょう・・・・・・私、ほとほと不安ですわ・・・・・・。」

姫には次期にロビアンス家が怒り出し、セントアー家と争いになることは目に見えていたのです。

条件だけでもピリピリしているのに、平和条約を結ぶなど、“滑稽”だ・・・・・・と。

「こちらから怒り出して、セントアー家に戦争を仕掛けることがセントアー家の目的なのだとしたら・・・・・・セントアー家の思惑どおりになってしまいますわ。それに、あちらはまだ発展途中の国・・・・・・負けてもいくらでもやり直すことが出来る。でも、こちらはそうではない。一度この国や歴史を奪ったらそれはもう二度と帰ってこない・・・・・・国はそれだけ安定しているけど、知恵は多くても力は弱い。あちらは知恵はあまりなくても力はとてつもなく強い・・・・・・互いの弱点をどう隠すか、そしてどう利用するかですわね・・・・・・安定とはなんともろいものなのでしょうか・・・・・・。」

そう、セントアーの強みはそこでした。

まだまだ発展途中ということは弱みがあまり握れないのと同時に、いくらでもやり直せる。

そんな中で固定されたロビアンス家は不利な状況下にあったのです。

そこで姫は、決意されました。

しばらく森林の中のロビアンス家の血を少しばかり引くものの所に遊びに行こうと。

もちろん2〜3日で帰ってくる気はありません。

もっと長旅です。

こっそり良くのだから馬車などは使えません。

昼下がり、警備がほんの少しだけ緩む時間に白昼堂々城を後にすることを決めました。


そこで幕が一度降りる。


私は何をしてるんだろう・・・・・・。

ただの読書好きな女の子のはずだった。

なのに、なんで演劇をやってるんだろう・・・・・・。

理由は分かってる。

理由は、押し込められて出るにでられないから。

どうしても演劇部員が足りなくて押し込められた私、高瀬(たかせ) 莉伊南(りいな)

本命は読書部。

こっちは幽霊部員。

だけど、主役の子が本番を前にして風邪で駄目なんて・・・・・・やっぱりなんで私ここにって思うじゃない・・・・・・?

でも、まぁ幽霊部員ってこともあって、たくさんあった台詞はかなり省かれ、ほとんど放送でナレーションが入る。

私ってテアーヌ姫だよね。

閉じ込められて、私に有利なことって何一つないっていう・・・・・・。

・・・・・・なんか、あたりがざわついている。

「あのぉ・・・・・・私さっそく何かまずいことでもしちゃいましたか?」

「あ、いや、なんでもないよ。もうすこしやってみないとわかんないけど、今まで演技とかやったことある?」

「いいえ?」

あるわけないじゃん。

だって、そんな自信、どこにもないもん。

「一度も?」

「はい。」

英語ならここでもNoだけど、カンニング用紙があるから台詞を忘れても大丈夫だし。

結構ラク。

「次の2幕目いける?」

「はい。」

台詞覚える必要もあまりないし。

「よし!第二幕準備!」

「準備終わってます!」

どこからか聞こえた声。

「じゃあ、莉伊南ちゃんと小枝木(さえぎ)君と由里(ゆさと)ちゃん、用意して!」

「はい。」

三人の声が重なった。

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