前へ目次 次へ 16/34 16:古いお金 「そんなら西に行くといいさ。何でも西に異界に繋がる戸があるって噂さ」 「助かる」 「いいの、お礼ならそこの茶屋で何か買っててくれよ。アレ私の店だし」 情報料代わりに自分の店の商品を、か。商売上手と言える策略。でもお金使えるかな? 「この金は使えるか?」 「ああ使えるね。にしても先祖の形見かい?だいぶ古い硬貨だが」 「いや、私が住んでいた里で使われていた物だ」 これは事実。というか、自分の部屋にあったへそくりだから使いきってしまいたい。