バスルームを出て
その後、和輝は響子に背中や身体のいたるところを洗ってもらい浴室から出た。
身体を洗ってもらっている間、和輝はまるで赤ん坊が、自分の母親に身体を洗ってもらっているように、じっとして響子のなすがままでいた。
そんな和輝の様子がおかしいのか、響子は時々洗う手を休め、自分の鼻の下に自分の人差し指をあてて「クスッ」と笑った。短い時間ではあったが、その間、響子は、母性からくる、ある意味『幸せ』を感じていたのかもしれない。
浴室を出た和輝は、響子が渡してくれたバスタオルで、濡れた身体を丁寧に拭き、そのままバスタオルを肩にかけて、ベッドの置いてある部屋に戻った。
身体に残った水滴が少し肌寒さを誘った。
その肌寒さから逃れるように和輝は肩にかけていたバスタオルを床に放ると、裸のままベッドの布団の中にもぐりこんだ。
和輝は、そのまま知らぬ間に眠りについていた。
「君はソファーで寝てって言ったでしょ」
そういう響子の声で、夢うつつだった和輝は目を覚ました。
和輝は寝入りばなをくじかれたため、半分寝ぼけたまま「だって、寒い」と答えた。
「寒いって……君、パジャマは着たの」響子はそう言うと、和輝が掛けていた布団を『パッ!』とはがした。
そこには、大の字になった素っ裸の男の身体があった。
それを見た響子は、おかしさをこらえきれず、『プッ!』と吹き出した。
そして、「なに? 何も着てないじゃん!?」と大笑いしながら、その和輝の身体を隅々まで凝視した。
「そうだよね。着替えなんて持って来てないよね」
響子のそんな問いかけに
「持っては来ているけど、お店の方に置いてきた」と和輝は答えた。
家族には『仁の家に泊まる』と言った手前、アリバイ工作として、とりあえずの着替えを入れたスポーツバッグを持って来ていたのだ。
「そうなの? お店に置いてきちゃったの? 鍵かけちゃったし、今から取りに行くの面倒だしね……」
響子は、そう言いながら、その目は『ムクムクッ』と元気を取り戻し始めている和輝の一物の方に向けられていた。
「君が、そんな格好してるんなら、私も脱いじゃおうかな?」
和輝に問いかけるでもなく、響子はいたずらっぽくそう言って笑うと、着ていた白色の大きめのTシャツを脱ぎ捨てた。
形のいい白色の大きな乳房が『プルン』と現れた。
たちまち、和輝の半立ち状態だった分身が一気に上を向いた。
それを見た響子は「なかなか、正直でよろしい」と嬉しそうな顔でそう言うと、ベッドの中央にそそり立つ、その黒光りしている大きなこん棒に食らいついた。




