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冒険

 しかし、賑わってるだけあって知り合いがちらほらいるなぁ…


「うめぇうめぇ!うめぇな!!」


 あそこでうるさく食べているのはドクだ…。まぁ別に話に行かなくてもいいか、ドクは飯の話ししかしないしな…


「これが人間達の宴というものか…美味しい物が多い」


 あっちではラドが肉を食べている。なんだかんだ楽しんでいるな…


「人間達よ、楽しそうじゃのう…私達も参加させてはくれんかのう?」


 あの声は、もしや…


「兄貴…魔王っすよ…なんでこんな所に…」


 あぁあれは魔王だ…。


「久しいの、タケローとショウ、ここに行けばお主達に会えると思っての」


 魔王はどうやら俺達に会いにきたらしい。


「邪神を倒したようじゃの…よくやってくれた」


 魔王は俺に頭を下げてきた。


「え?なんで魔王がそのことを知っているんだ?」


 俺はビックリしていた。


「私は本当の意味で王になる、魔王なのじゃ、情報はすぐに入ってくるようにしているのだ」


 魔王は威張ってそう言っていた。


「タケローちゃん、久しぶり~」


 この女は…


「やっぱりアディも来ているのか…」


 俺はアディの姿を見た瞬間背筋が凍った。


「あら、足がケガしているの?私が治してあげようか?」


 アディはそう言って俺の足を触ろうとしてくる。


「いや、遠慮しとく…なんか怖いし」


 俺はアディの案を断る。


「えぇー面白そうなのにー」


 アディは俺の足を触る。


「何触ってんだよ…」


 俺はアディが触ってくるのやめさせる。


「ところで、ここの王はどこじゃ?」


 魔王は俺に聞いてきた。


「あっちにいるけど…」


 王はトバ女王と話しをしている。


「少し、どういう人物なのか話してくるとしようか」


 魔王はアディを連れて王とトバ女王の所に向かって行った。


「凄いっすよ!兄貴!三大陸の王が集まってるっすよ!」


 あぁ確かに凄いことだな…


「結構楽しんでるみたいだね」


 カガミが俺の横に寄ってきた。


「まぁ。こんなこと初めてだからな」


 俺はカガミにそう言った。


「そうだ、ショウ君、ちょっとだけ席を外させて貰えるかな?」


 カガミはショウにそう言った。


「仕方ないっすね!ちょっとだけっすよ!」


 ショウはそう言って席を離れる。


「少しだけ外に出ようか」


 そういってカガミは俺の車椅子を押していく。


「で?俺と何を話したいんだ?」


 俺はカガミに聞いた。


「いや、この先、タケローはどうするんだろなって思ってさ」


 カガミは俺の今後の事を聞いてきた。


「そうだな…カガミはどうするんだ?」


 俺は答えに詰まったのでカガミに聞いた。


「僕!?僕は、実は結婚相手ができた」


 は?


 なんて言ったこいつ?


「え?俺の聞き間違えだよな?結婚だって?」


 俺は聞き返した。


「相手はリース姫だ。僕が牢獄にいる間に話し相手なって仲良くなったんだ」

「嘘だろ…」


 俺はがっくりしていた。


「なっなんかごめんね」


 カガミは謝ってきた。


「…まぁいいけどさ…なんで俺にはヒロインがいねぇえええええんだよぉおおおおおおおおおお!!」


 俺は叫んだ。


「落ち着いてよ…相手は若いから結婚はまだ先の話だから…でタケローは今後どうしていくのさ?」


 カガミは俺に聞いてきた。


「…そうだな…実は、俺はもう一つ異世界でやってみたいことがあったんだよ」


 俺は異世界でやってみたいことを思い出した。


「なんなんだい?やってみたいことって?」


 カガミは俺に聞いてきた。


「冒険だよ!冒険!やっぱり異世界いったら冒険じゃないか!」


 俺はそう冒険がしたかった。


「へぇ~冒険か…いいなぁ…」


 カガミはそう言った。


「カガミも来るか?多分俺とショウで大変な冒険になると思うけど…」


 俺はカガミを誘った。


「…うん、行きたい、タケローの足を治せる手かがりが見つかるかも知れないしね」


 カガミは嬉しそうだった。


「兄貴ー!もうそろそろ終わるらしいっすよー」


 ショウが俺を呼んできた。


「おう!わかった!またな!」


 ショウが来て俺の車椅子を押してきた。


 そして俺達は、祝いを楽しんでいた。





 そして数日後…






「よっし!出発するか!!」



 俺の足は治っていなかったが、手で車椅子を回せるくらいにはなっていた。


「ちょっと兄貴!もう、あんな馬鹿力がないんだから危ないっすよ!」


 ショウは俺を追いかけてくる。


「二人とも早いよ…」


 カガミは疲れていた。


「いやぁーこの三人だったら、すぐにやられてしまうよな」


 俺は笑っていっていた。


「笑い事じゃないっすよー!」


 ショウは俺に行ってきた。


「僕たちはチート能力無しで何処までできるんだろうね…」


 カガミは俺達に言ってきた。


「さて、行こうか!!」


 俺達三人は冒険に出かけた。


 不安や苦難はあるかも知れないがワクワクしていた。そして俺には仲間がいる!頼れる奴らが!

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