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祝い

 今日はホワイト城で祝い行われる、邪神からコノ世界を救った祝いだ!


「おぉ~色んな飾りつけとしてあるな~」


 俺はショウに車椅子を押してもらっていた。


「すっごい色んな場所がキラキラしているっすねー」


 ホワイト城の中には豪華な飾り付けがしてあった。


「おぉタケローよ!よくぞ来てくれた!さぁさぁゆっくりと楽しんでってくれ」


 王様そう言って、笑ってくれていた。


「兄貴!今日はご馳走が全部タダで食べれるっすよ!早く行くっす!」


 ショウは凄いスピードを出して俺の車椅子を押す。


「おいおい!スピード出しすぎだって」


 俺は慌ててそう言った。そして目の前に美味しそうな料理がならんでいる。あのアニメでしか見たことない、鳥の丸焼きや色とりどりのデザートやらが並んでいた。


「兄貴はいっぱい食べるっすからね~」


 ショウはこういったが…俺は思ったことがある…確かにお腹は減っているが、前の用に大食いではないと俺は感じていた。


「あの大食いも神から貰った力の一つだったのか?」


 俺はそんなことを言いつつも鳥の肉を食べる。


「へぇ~足が治ってないって本当のことだったんだ」


 マグがデザートを頬張りながらこっちにきた。


「マグもこういう所には来るんだな」


 マグもなんだかんだこういう所にくるってことは子供なんだなと俺は思った。


「ま、炎の大魔道士として、こういう場所にも慣れとかないとね」


 マグはそんなことを言いながら桃のジュースを手に取っていた。


「いや、慣れるってなんだよ…」


 俺はツッコンだ。


「あっ二人とも…どうも…」


 マグの後ろにはザブがいた。


「あれ?ザブもいたのか…」


 俺はザブに声をかけるがザブは凄くビビっている感じだった。


「うっうん…マグに連れられて…」


 ザブは多分、自分がクロマの仲間だったことを気にしているんだな。


「もう終わったことだから気にしなくてもいいんだぞ!あの時のザブは俺達を守ってくれたじゃないか!」


 俺は、ザブがクロマに刃向かったのを思い出して喋っていた。


「僕がここにきたのはタケローに許して貰おうって思って」


 ザブは少し泣きながら俺に言ってきた。


「そんなの許すに決まってるだろ!俺は主人公なんだからな!」


 俺は、こんなとき主人公ならもっとかっこいいことを言うと思ったが他に思いつかなかった。


「ありがとう…ありがとう…この僕の力は守るために使うよ…」


 ザブは自分の手を見てそう言った。


「誰を守るすんか?」


 ショウはザブに聞いた。


「えっと、それは…」


 ザブはデザートに夢中になっているマグの方向を見ていた。


「へぇ~お前も中々良い趣味してんな-」


 俺はニヤニヤしながらそう言った。


「いや、マグには助けて貰ったから!ただそれだけだから!」


 ザブは焦ってそう言っていた。


「ま、お前が守りたいって心から思ったならいいと俺は思うぞ!」


 俺は少し大きい声で言った。


「何を話しているの?」


 マグは口にクリームをつけてこっちにきた。


「なんでもないよ!ね!なんでも!」


 ザブは焦っていた。こんなにもわかりやすい奴がいるのか…。でもこういうのって男の子じゃなくて、女の子がするもんだと思うんだが…


「兄貴!俺達はあっちに行くっすよ!」


 ショウは空気を読んだのか違うところに俺の車椅子を無理矢理押した。


「はぁー…なんでショウ…お前は男なんだ」


 俺はさっきのザブとマグが良い感じなのに腹を立てていた。


「なんっすか!何をため息ついてるんっすか!今日は祝いですよ!もっと楽しみましょうよ!」


 ショウは元気に返事してきた。


「ふっ、車椅子でも相変わらずうるさい奴らだな」


 俺達にそう言ってきたのはラバルだった。


「おっラバルも来てるのか」


 俺はそう言った。


「いや兄貴、ラバル隊長はここの兵士っすからここにいるのは当たり前っすよ」


 ショウは俺に突っ込んでくる。


「…平和が訪れたんだな」


 ラバルがそう呟いた。


「ま、邪神はいないからそうかもな…でも」

「でも…?なんだ?」


 俺の言葉にラバルは疑問をもって聞いてくる。


「コノ世界に何かあったら、俺が休憩している間はラバルがなんとかするんだぞ!お前は俺の最高のライバルだからな!」


 俺はラバルにそう言った。


「そんなの当たり前だ。俺は隊長だから!貴様なんていなくても大丈夫だ」


 ラバルはいつも通りの感じに戻っていた。


「ここが、人間達の城なのか…大きいな…」


 皆がこの声に対して振り向く。あの大きな翼が生えているのは、獣人大陸のトバ女王じゃないか!


「なんでここにトバ女王が!?」


 俺は驚いていた。


「邪神の脅威から救った者をぜひ見たいと言うことらしい。さぁ行ってこい」


 ラバルがそう説明して、ショウが俺の車椅子をトバ女王の所まで連れてくる。


「おぉタケロー!邪神を倒したというのは本当なのか!」


 ラド女王は俺に微笑んできた。


「まぁ、そうですね…トバ女王、あんな人間が嫌いだったのにここまで来るなんて…」


 俺は驚いていた。あんなに人間が嫌いだったトバ女王が人間の国にくるなんて。


「私も考えを改めようと思ってな!人間の王とも話しを聞こうと思ってな!」


 トバ女王はそう言っていた。


「これはこれは!トバ女王!よくぞ来てくれました」


 王様がトバ女王に近付いた。


「なんか凄いことになってきたっすね…」


 ショウは俺にそう言ってきた。


「確かにそうだな…」


 まだまだ俺達の祝いは終わらない。

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